まど

細く開いた窓を覗いてみると、そこにはNikonD70Sを前に困惑している女がひとり・・・

おまけ。 食の都で食べたもの

2008-09-01 12:23:08 | Weblog

そもそも日本海側というのは美味しいものがゴロゴロしているところだ。
姪に言わせると特に新潟人は舌が肥えているので、まずい店はすぐに潰れてしまうらしい。
今回は姪が一緒でないので、夜はホテルの部屋で何か買って一人で食べよう・・・・、その代わり、翌朝糸魚川へ行くときは美味しい駅弁買って行こう・・・・、そう思った私はネットでこれを調べ出した。

とある駅弁愛好家のHPでみると、この柳都御膳は味・包装ともに駅弁の域を越えているということだ。
うーん、素晴らしい。流石、新潟だ。ブラボー。
ちなみに柳都(りゅうと)は新潟市の別名。その昔、新潟市は掘割がめぐり、お堀端にたくさんの柳が植えられていたためという。

新潟に来る朝は、新幹線の中でアンデルセンのサンドウイッチを食べて朝食とした。
昼は昨年も行ったワイナリーでランチ、のつもりが親戚のおばあちゃんにつかまってワイナリーに寄る時間がなくなったため、駅前のモスバーガーでそそくさとすませ、夜は三越(新潟には三越があるのよ!伊勢丹も、ある。侮るなかれ、新潟。但し、7時に閉まる。早すぎ。)の地下で仕入れた。
せっかく食の都に来たというのに東京にいる学生みたいな食生活である。
せめて柳都御膳で逆転勝利を狙いたいところである。

 

ところが・・・、翌朝駅の売店に寄った私は絶句した。
柳都御膳の販売は10時からって!?
・・・・・・・なにしろ、「特製」なのであるから他のチャチな駅弁と足並みを揃えるのはプライドが許さないらしい。
くっそー、下調べが足りなかったか。
7時54分発「北越2号」に乗り、日本海をうち眺め、新潟の味を満喫しようと思っていたのに・・・・。

だが、これで良かったのかもしれない。
「柳都御膳」は写真でも判るとおり、松花堂弁当風の様子を呈しており、さらに不織布っぽい風呂敷で包まれているらしい。
これを朝っぱらからデンと拡げ、女一人車内でパクついていたら、周りの乗客に「なんだ、コイツ」と思われること必至である。
さらに、「信越本線で朝からデカい駅弁をむさぼってる中年女発見」などと誰かのブログにでも登場するはめになったかもしれない。
私が定年を迎える年頃の男性だったら「優雅にお一人で列車の旅、ですね。」と羨ましがられる風景であろうに・・・。
しかも、ビール呑んじゃっても良いのだ。いいなあ、男って。


さて、無いのなら仕方ない。
他の並の駅弁でお茶を濁す気にもなれず、VIE DE FRANCE(これも関東ならどこにでもあるパン屋)で照り焼きチキンサンドとコーヒーを買って列車に乗った。

そして、昼ごはんは過密スケジュールのため、帰りの列車の中でおにぎりとペットボトルのお茶で済ませることとなる。
駅弁買っても良かったのだが、糸魚川ではせいぜいこのくらい・・・。

田舎すしではどうあっても柳都御膳のカタキは取れない。
それならいっそ貧乏学生スタイルを通すほうがスッキリするというものである。

家に帰って話をすると、「アハハ、東京でも食べられるものばっか。」と笑われた。
ふん、笑いたければ笑えばよい。(涙)
次回こそとリベンジを誓うのであった。