まど

細く開いた窓を覗いてみると、そこにはNikonD70Sを前に困惑している女がひとり・・・

版画の魅力

2008-01-23 12:37:11 | Weblog

北斎、見て来ました。

以前、東博でやったときも、見に行った・・・、ただし四時半入場で五時退場・・・。
なんかあんまりピンと来なかったし・・・って、たったの30分で何がわかるっちゅうねん!
というか、版画に興味なかったのです。世の中が騒いでいるから抑えておいたほうが良いかもしれぬ、くらいの腰の引け具合でした。
暗い展示室、小さい画面にみんなへばりつくように見入っているその間に割り込んで丹念に鑑賞するほどの情熱はなかったわけです。


・・・あの時ちゃんと見ときゃあ良かったよう。(涙)
・・・・素晴らしいじゃん、北斎・・・・。(グス。)
版画って、わざわざなんで版画?と思っていたが、版画(浮世絵)はそれ以外の何にも置き換えられないものだったんですね!遅い!?ていうか、アホ?
あの構図、あれを絵画(肉筆)とか写真でやったらやりすぎ、ですが、版画でやると拍手喝采したくなるほど嵌まるわけなんですね?

たとえば・・・

全てのものの分量がきっちり、です。
ここまで決められると、普通は少々あざとい感じを受けかねないものですが、そこは北斎の力量、そして作家と江戸の民衆が育て完成させた様式が、見るものを納得させます。

この感じ、何かに似ていると思ったら、歌舞伎を思い出しました。
歌舞伎もある意味コテコテなのですが、そこは様式の力、見る側も「その気」で夢の世界へ連れていってもらう気構えがあるので、コテコテ大歓迎なわけです。
わかりやすく、美しい江戸の文化、よいですね。

 

江戸も良いですが、もっと近く、「懐かしい」のも味わいたいので、
次はこれを見に行きます。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/dai2/2008/0219/0219.html

 http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/060128/

 

いやあ、版画って本当にいいものですね。 では、また。