結論から言うと日本勢はボロ負けする。
まず、持ちタイム。ケニア・エチオピア勢は2時間3分台から5分台までが結構いる。その筆頭はウィルソン・キプサング。世界に3人しかいない2時間3分台の記録を持つ男。自己記録よりのんびり走っても北京で金メダルのワンジルと同じように6分台ではフィニッシュしてくるだろう。
このキプサング、オリンピックが始まる前にNHKで放送された3編からなる「ミラクルボディー」で取上げられていた。1編は短距離「ウサイン・ボルト」2編は体操「内村航平」。そして3編目がマラソン最強軍団としてフルマラソン2時間3分台の記録を持つ3人ゲブレシラシエ、マカウ、キプサングだった。さすが、奇跡の肉体を持つだけにボルト選手、内村選手とも難なく金メダルをゲットした。マラソン最強軍団として奇跡の肉体を持つキプサング選手が金メダルを奪取すれば、ミラクルボディ3編は全員金メダルということで完結される。
仮にキプサング選手が金メダルを取り損ねたとしても、ケニアかエチオピアの東アフリカ勢がメダルをさらっていく可能性が非常に高い。
なぜ日本勢が勝てないのか?私は日本のレベル自体はそんなに落ちているとは思わない。それ以上に日本勢よりレベルの高い東アフリカ勢のマラソンへの流入が激しいだけだと思う。3分台の記録を持っているエチオピアのゲブレシラシエはもともとは5千や1万専門の選手だった。つまり、東アフリカ勢はそんなに真剣にマラソンに取り組んでいなかったために日本人選手やヨーロッパ勢など上位を占めていただけと見ている。ヨーロッパや日本では毎年冬場になるとかなり前からマラソン大会があった。さらに日本特有の駅伝が競技人口を増やす要因でもあった。シリアスアスリートがどんどん増え、高校駅伝⇒大学で箱根駅伝⇒実業団で駅伝やマラソンという経路でマラソンへの道が開けている。ただ、この過程ではどうしても年齢が30歳前後になってしまう。アフリカにはマラソン大会なんてあるのだろうか?
アフリカから近いヨーロッパでマラソンの賞金レースが増えてきたために、これを狙って最近東アフリカ勢がマラソンに真剣に取り組み始めたとも考えるが、なぜこれほどアフリカの選手がマラソンに取り組んでいるかはわからない。国の後押しもあるのかもしれない。ただ言えるのは、東アフリカ勢は「ミラクルボディ」でも紹介されていたが、トップが脱落しても競争の激しさから新しい勢力が次々に台頭してくるのでとにかく日本とはレベルが違いすぎる。
日本人選手がボロ負けするのはどうしようないことだが、今後現状を変えることはできないのか?私なりに考えてみた。
①選考レースは国内福岡・東京・びわ湖とはせず、春の海外大会にする。
国内選考レースは冬のマラソンである。東京で勝った藤原新選手はそのときには確かに強かったが、12日の夏のロンドンマラソンで強いとは限らない。オリンピックは夏おこなわれるから夏の大会にあわせるような選考が求められる。そのためにはケニアの代表選手選考のように4月におこなわれるロンドンマラソンなどにすべきだとおもう。また、一発勝負とすること。
②代表選手は3人とせず、5~6名くらいにしておきレース直前で調子のよい者をレースに出場できるようにする。
北京では代表選手3名のうち1人はスタートラインに就くことができず、中国電力佐藤選手も不調の中スタートを切った。これでは、スタート前から日本勢がメダル獲得へ苦しむのは目に見えていた。日本選手同士で協力すらできない。最終的にスタートラインにつけるのは1ヶ月前に調子のよい者から3名とすれば最初から棄権者はおきえない。これくらいの大胆な策を講じなければ、今やマラソンでメダルを取ることなど全く不可能だと思う。
③マラソンもチーム戦
女子が新たな試みで代表3人が合宿をおこなって、3人の調子などを共有しあった。私は良い取り組みだと思う。金メダルを取れるのはたった一人、仮に3人が3人とも調子がよくて金銀銅が取れるかもしれないが、金3つは有りえない。とすると、自転車レースと同じようにその日その時に一番調子のいい者をエースとして位置づけてその者に勝たせるように他の2人が協力をする。たとえばペースの上げ下げをしたり、エースのために給水をとったりなど、自転車レースでは普通におこなわれている。男子も女子と同じような取り組みをすべきだった。たぶん別々の調整方法をおこなっているので日本人選手同士の横のつながりはないと見る。それがボロ負けをするひとつの要素でもある。
8/7付け中国新聞に1992バルセロナ.96アトランタのマラソンメダリスト有森裕子氏や小出氏は合同合宿、チームジャパンに疑問を投げかけたらしいが、バルセロナからはもう20年、シドニーでさえもう10年以上が経っている。合同合宿やチーム戦は疑問というつまりマラソンはあくまでも個人戦という考え方は陳腐化している。東アフリカ勢のように若いランナーが台頭している現在、彼らと対等に戦うにはとにかく今を変えなければならない。ドラッカー的に言うとイノベーションが必要なわけだ。過去の人が何を言おうと新しい取り組みを続けるべきだ。男子も早く変革を起こさなければ、マラソンはメダルを狙う競技からただ出るだけの競技になってしまう。
代表選手が一体どうなるかかんがえてみると、藤原選手はたぶん前の方、他の山本選手中本選手は中段から後方というように予想している。20km過ぎて(それ以前からかもしれない)から、東アフリカ勢が㌔3分を切るペースを作り、周囲は脱落。。。。そのままフィニッシュ・・・ではないか・・異常気象でメッチャクチャ寒くなったりとかだとその経験が少ないアフリカ勢は苦戦するかもしれないが、そんなことは有りえない。
日本勢誰か1名でもせめて入賞してくれたら御の字だ・・・