マダムあっこの明日はもっと・・・・・

雨にも負けず、風にも負けず、忍び寄る‘老い,にも立ち向かい、
マダムあっこの毎日はこうして過ぎてゆくのであった

真昼の決闘

2009-05-21 | 日記
昨夜の「夫婦道」

‘本音でしゃべることのできる家族っていいね,って話・・・


          見ながら3年前を思い出した・・・

その頃私は、末っ子である娘が幼稚園の年長さんで、PTAの役員をしながら
実は、介護のまねごともしていた

夫の実家と同じ敷地内に家を建てた私たち
義母はその4年ほど前に他界し、義父はひとりで住んでいた

あまり人付き合いが得意ではなく、義母が亡くなってからはひとりで買い物をする事が好きだったが、
少しずつ、物忘れやおかしな言動が出てきた

    いわゆる‘認知症,である

特に4年前ぐらいからは、急激に進み、介護保険の申請を受けた

認定がおりて、週に1・2回のデイサービスを受けることから始まった

それまで上手にやっていた自分の身の回りのことが、徐々にできなくなり、
私が食事を作って、身の回りのことをするようになった
足腰も少し弱ってきて、杖をついた方が楽になってきていた

正直、小学生を頭に4人の子を抱えながら、認知症の義父をみるのは大変だった
夫はこの頃仕事がとても忙しく、家庭をかえりみてる余裕はあまりなかった

病気のせいとはいえ、日に日に想定外のことをやってくれる義父に苛立ったり、悩んだり・・・
私も介護する人間としての、覚悟が足らなかった
実家の母や社会福祉事務所の方に、いろいろ教えてもらったり、励まされたりしながらも、
なかなかうまくできずに、日々苦戦していた

     義父につきっきりになると、子ども達はほったらかし・・・
     子ども達のことをやっていると、義父はいなくなる・・・

どちらも「待った」がきかない
義父に手がかかっているうちに、下の子は夕飯も食べずに寝てしまうこともあった
こんな日がいつまで続くのかと、途方に暮れていた

そんな日が続き、
私の肉体的・精神的疲労もピークに達し、
加えて腰を痛めて、それにも悩まされていた

そんなある日、
いつものように義父の様子を見に行くと、ご機嫌ナナメ・・・
認知症になると、妄想と現実の区別がなくなり、こういうこともしばしば・・・

でもその日は、一段と機嫌が悪い

むすっとしたまま、私を睨みつける
「どうしたの?」と聞くと、「お前は俺にさっき嫌なことを言った

「おとうさん、私今来たよー、さっきおじちゃん(義父の弟)が来てたけど、
ケンカでもした?何か言われた?」

         近くに住む義父の弟と義父は、毎日のように会ってはケンカも多かった

「いや、おまえが言ったじゃないか」と義父は怒りだした

いつもなら、「はい、ごめんね」と言う私も、
この日は「言ってないってば」と言って、部屋を出ようとした

         このままいると、爆発しそうな気がしたから・・・

「ごはん、後で持ってくるから」とドアを閉めようとしたら・・・
「2度とくるな

      私の中で、プツッときれた

「じゃあ、ご飯どうするの」 
「そんなのいらん
「あーそう、じゃあもう持ってこない
「ホント、何で息子はオマエみたいな嫁をもらったかな

私も、もう止まらない

「うちのダーリンは、こんな私がかわいくてしょうがないの
私のこと、だーい好きだから嫁にもらったの、残念でした
「なにを言うかもう出て行け
おまえとは、もうしゃべらん

「あー、そうやって困ったら、しゃべらないんだ
えー、おかしいのー

「嫁のくせに生意気な
「父親だったら父親らしくしたら

怒りの収まらない私は、義父の前で夫に電話をし
「おとうさんが、私に出て行けって言ってる
もう私知らないからね
電話の向こうで、夫は

     もう子どものケンカだ
     自分でも大人げないと思いつつ、もう止まらない

「ちょっと俺より若いからって、なめるんじゃないよ
     ちょっとって・・・

「昔から足は速かったし、今でもオマエなんかには負けんぞ
     えっ・・・かけっこ?

「何言ってんの?私が勝つに決まってんでしょう
     もう、わけがわからない・・・

「じゃあ、オモテで勝負しよう

「ああーいいよそのかわり私が勝ったら、言うこと聞いてよね


    これが私の周囲では伝説になっている、

       「じいちゃんとかけっこ事件」である


ふたりで意気揚揚と外へ出た

門から車庫までの10mほどのアプローチが、勝負の場所となった

     杖をついた老人と腰を痛めた中年女の
     世紀の10m走・・・

        ‘真昼の決闘,である

私の中で、
「転んでケガさせたらいけない・・・おとうさんが転びそうになったら、
私がスライディングして、私の上に転んでもらえばいいか」
なんて考えた

    とにかく、もう後にはひけない

「じゃあ、行くよ・・・よーいドン

私のかけ声で、ふたり走り出した

      当然、私が早いわけで・・・

「へっへー、私の勝ち

すると義父は悔しそうに
「待て、今度は俺がよーいドンを言う、そしたら勝つから
      よくわからない原理だが、まあいい

再スタート


勝負は決まった
        腰痛中年女の大勝利


「ほら、これで私の言うこと聞いてね、約束だから

「あー、わかったよ」

ふたりでヨタヨタしながら、とりあえず玄関先に座りこんだ・・・

義父が少し息をきらしながら、
「ちょっと距離が短すぎたもっと長い距離なら俺が絶対勝つのに」
        ・・・まだ言うか

「そう、じゃあまた今度、長い距離で勝負しようね」

そして、子どもが‘悪さ,した時の様な笑顔で
「でも、おもしろかったな」と言った

    普段から、困ったり意見が食い違ったりすると黙って不機嫌になるタイプ
    そうやって、何十年もやってきたんだろうが・・・

    やっぱり、人間本音でしゃべる時はそうした方がいい

もしかして、義父は初めてだったのかも・・・


我が家の方から、夫の車が止まる音がした

      そうだ、電話したんだっけ

義父とふたり、玄関先で肩を組んで座っていた・・・

慌ててやってきた夫に、
「ごめん、今仲直りしたから」

      義父と私、満面の笑み

      夫は「はあ・・・

義父はとっても嬉しそうだった


その翌年、
より症状が進んだ義父は、グループホームに入所した

「やれるとこまでは・・・」と思っていたが、
夫の「もういいよ、これ以上はムリだよ、よくやった」という言葉に説得された

入所してすぐは、
「本当にこれでよかったのだろうか?もっとやれたんじゃないか?」
と、自責の念にさいなまれたが、
息子に、「お母さんがんばったんだから、悩むことないよ」と言われ、涙が出た
いろいろと我慢させてきたはずの子ども達は、ちゃんと見ていてくれた

グループホームに会いに行くと、
今はもう、夫や私が誰なのか、わからない時が多い・・・

それでもニコッと笑ってくれるのを見ると、嫌われてはいないのかなと思う・・・


私の介護経験はほんの短い期間で、
他の介護をなさってる方と比べると、大したことでもないのかもしれないが
いろいろ考えさせられるものだった

昔、2人の介護をした実家の母の偉大さを痛感し、
老いていくことへの‘覚悟,が生まれた

     だからこそ、
     1日1日‘老い,に向かっていくのではなく、
     いつか訪れる‘老い,まで、どう過ごしていくかが大切なのかも

     そして、
     高畑さんがドラマで言ってたように、
     素敵に歳を重ねて、潔く‘老い,を受け止める・・・

     ぜひ、そうありたいものだ

余談だが、
あの‘真昼の決闘,の翌日・・・

義父に「昨日はおもしろかったねー」と言ったら、

「はあー?なんかあった?」
       すっかり、忘れていた

           ・・・まあ、そんなもんだ・・・




     


出発

2009-05-20 | 日記
昨日に引き続き、長男・三男は欠席

とりあえず長男の熱も下がってきて、
昨夜から、少しお腹の調子が悪かった三男も
病院で整腸剤をもらってきた・・・
明日ぐらいまで、様子みようかな

    今日もまったりと過ごした・・・

と言っても、朝は慌ただしかった

昨日からテンション上がりっぱなしの次男は修学旅行へ、娘は遠足へ、
そして夫は毎度「休みた―い」とボヤきながら出勤

    昨日、次男弟Sからの電話があり、
    「次男にかわってくれ」と言うのでかわった

何を話してるのかと思ったら、
「修学旅行で怪我したりしたら、同窓会とかでずーっと言われるから
くれぐれも気をつけて行っておいで」
と言われたらしい


そう言えば、そうだった

20数年前・・・

次男弟Sは、小学校の修学旅行で鹿児島市内のテレビ局へ見学へ行き
玄関先で滑って転んで、頭をぶつけ

       出血して大騒ぎになり、即病院へ


   当然見学はできず、
   そこでの記念写真には写らず、
   「見学者が来てまーす」の生放送にも出れず・・・

   それでも大事には至らなかったため、
   包帯頭のまま、修学旅行は続行した


次男弟Sに酷似している次男・・・

       そんなとこまで似るのは、カンベンしてくれ


この次男、幼稚園児の時に一度救急車のお世話になっている

「油断大敵」・・・
「二度あることは三度ある」・・・
「輪廻転生」・・・
「ぬかに釘」・・・
「歴史は繰り返す」・・・
「やぶをつついて蛇を出す」・・・

      なんか、いろんな言葉が浮かんでくる


いや、きっと大丈夫さ

          もう6年生だし・・・

「失敗は成功のもと」となっていると信じよう


   「ちゃんと迷惑かけずに、帰ってこいよ」と
               願わずにはいられない





    
   


気象予報士?

2009-05-19 | 日記
今日はダラダラと・・・

長男が熱を出し、三男も頭が痛いと言い、
2人は学校を欠席した
私も少々微熱が・・・

    長男は風邪、
    三男と私は、たぶんアレルギーのせいかなぁ・・・
    

私も夫も、若干、いや立派なアレルギー体質なので、
しっかり受け継いでしまった子ども達・・・

すごく大変ってほどでもないが、
季節の変わり目とかには、鼻がムズムズ、くしゃみの連発

   昨日夕方、4人連れてかかりつけの耳鼻科へ

ここの受付のお姉さんが、なかなか面白い

まずは、患者さんの名前と顔を結構覚えていて、
明るく楽しく対応している

    我が家も、「お願いしまーす」と行くと、
    「あら、今日は何人様ですか?」
          
    昨日は久々に4人揃って行ったので、
    「みなさんお揃いでは、久しぶりね」と

長年の付き合いだと、帰りには
「毎度ありがとうございます」などと、ジョークがでる

若い患者さんには元気な感じで、
年輩の患者さんには丁寧に、わかりやすく、
なかなか‘プロフェッショナル,お仕事ぶりだ


   アレルギー体質っていうのも
   なかなか困ったもんだ

夫は昔からの鼻炎&花粉症持ち
この季節、薬が必需品

4人とも、常にというわけではないが、
症状によっては診察をうけて、薬をもらう

     私はと言うと、
     思春期に入ったころから、鼻炎に悩まされたが、
     不思議と出産してから、出なくなった

     これは嬉しい誤算だったが、
     目のアレルギーで眼科で定期的に目薬をもらう
     あと、驚いたことに
     5年前に‘気管支喘息,になった


初めて発作が出て病院へ行き、‘喘息,と診断され
「この歳になってなるの?」と思ったが、
「大人になってから発病する場合もあるんですよ」とのこと・・・

その頃は何度か大きな発作がでて、病院へ駆け込み、
「吸入だ」、「点滴だ」と結構大変だった

    それ以来、ずっと毎日薬を飲んでいる
    大きな発作を出さないための、予防薬だ
    いざ発作が出た時の発作止めも常備している

面倒なことに、
グラウンドの砂埃や、空調の悪い密室、
煙草やなんかの煙、香水のキツイ匂いなどには
鋭く反応し、息苦しくなる

あと、発作が起きる時期、
一番苦しいのは明け方・・・それも4時ごろ・・・

朝イチで行動しなければならない時は、ちょっと厳しいので、
そのまま起きてたり、いろいろ工夫して生活する
もちろん、寝込むほどキツイ時は、ごめんなさいでキャンセルさせてもらう


医者の話だと、喘息の発作で亡くなる人が、
年間3000人から4000人、もしくは6000人とも言われているそうだ
その頃は、「なんか、お先まっくら・・・」って思ったりもしたけど、
今はだいぶ落ち着いているし、発作さえでなければ何の支障もないし、
上手に付き合っていこうと思っている

   ただ、ひとつすごいのは
   ‘台風発生,が予見できる

   ‘喘息,というのは、気圧にすごく敏感になるので
   体調で、「おやっ?」と感じる時は、
   必ず低気圧か、台風が発生する

これが、見事に99%の確率でわかるのだ

      我が家では、私を‘気象予報士,と呼ぶ

            あくまで台風に関してだけど・・・

時々「天気なんかあたるわけない」と豪語する石○良○なんかより、
台風に関しては、私の方が当たるかも


今年も、そんな季節がやってくる

泣きたい時もあるけど、覚悟して、めげずに過ごして行こう

とは言え、元来脳天気な私は、
「なんとかなるさ」精神と、
「だからって、じっとしてるなんてムリムリ」根性で、

            日々突き進んでいくわよ~


いつも、助けてくれる家族や、友人たち
         
             ありがとね





   
     
     

2009-05-18 | 日記
私たち姉弟は結構仲がいい

もちろん、意見の食い違いやケンカが全くないとは言わないが、
お互い離れているけど、用がなくてもよく電話するし・・・・・

今は、この3人に夫と長男弟Kの嫁である妹Rが加わり、
またまた楽しく家族している

夫も男兄弟がいないので、
弟がふたりできて、喜んでると思う

   その次男弟Sが2年ぶりに遊びにやってきた

Sおじちゃん大好きの子ども達は、テンションもアップ

‘Sおじじ,と呼んでいる

    長女なんかべったりで、夜も
    「Sおじじと寝る」と、
    布団を並べて寝ていた

我が弟2人、無類の子供好き
‘甥っ子、姪っこ,をすごく可愛がってくれる

     夏休みは、私と夫が行けなくても
     子ども達4人を奄美の実家に連れて行き、
     海水浴だBBQだなどと、
     楽しい日々を過ごさせてくれる

     合間はちゃんと、
     宿題や歯磨きチェックまで

それ以外でも、
電話で話したり、お年玉やお小遣いくれたり・・・

        ホント、イイおじちゃんだ

長男弟Kは、かわいさ余って‘いじくり倒す,タイプ・・・
加えて、しつけには厳しいので、
4人も背筋が伸びる・・・・・

そこを、妹Rがフォローして、大きく包んでくれる

次男弟Sは、ジョークを交えコミュニケーションをはかる
どんなにしつこく寄って来ても、ちゃんと対応してくれる

    一昨日の夜は外で食事をし、
    昨夜は、
    小学生組が寝て、夫が酔って寝たあと、弟Sと二人で語ってたら
    長男が2階から下りてきた

    まだそんなに眠くないというので
    それから3人で話した

35歳になった弟Sが、13歳になった長男に
自分なりの人生観と、大人になる心構え、今すべきことやなんかを、語った
姉として、母として、
そんなふたりを、幸せな気分で見ていた

      いつまでも‘末っ子,の感覚でいたが、
      いろいろ経験して大人になっていた弟S・・・

      こうして、おじちゃんと話ができるような歳になった長男・・・


何の話からか、亡くなった父の話になった

長男が会うことのなかった‘おじいちゃん,のことを、
色々思い出しながら話す弟S・・・

父が亡くなってからの想いも
初めて聞いたような気がした

   「君の中にも、君のお母さんが結婚したお父さんにも、
    おじいちゃんに似たとこがあるよ」
    そう言って笑った

そうね、長男の生真面目さは、父に似ているかも

父親に似た男を選ぶっていうから、
夫にも似たとこがあるのかも・・・今ひとつわからないけど・・・

   どうやら、色々苦労してきた弟Sにも、
   やっと‘春,が来そうな感じが・・・

今回は、私や夫にその報告もしたかったようだ・・・
一昨日の夜の突然の告白に、びっくり 

でも、そういう人に出会えたのなら、
本当に良かったね

     そんな恋の話も、
     「今はまだ、わからないかもしれないけど
      いつか、あーそういうことかって思う時が来るから・・・」
     
「君は長男として、しっかりやっててエライなぁ」
長男は照れ笑い

    今の長男を認めてあげた上で
    いろんな「がんばれ」を、言ってくれた

父も、このシーンをみて

        きっと天国で喜んでると、そう思った


PS・・・
     一昨日の告白で、
     「そういう人と出会えて良かったね」と言ったが、
     弟Sがトイレに立った時に、涙が出てきた・・・
     嬉しさと、ちょっぴり寂しさと・・・

     夫に「こらこら、泣くなよ」と言われ、慌てて涙を拭いた
 
心から嬉しいんだよ、本当に嬉しいのに、
それなのに・・・

姉ちゃんはいろいろ思うのだ・・・


         いくつになっても、弟は弟・・・

            姉はいつまでも、心配していたいのだ







 

プロローグ Ⅱ

2009-05-17 | 日記
本日朝から大忙し・・・

小学校の奉仕作業に行くため、朝6時半に家を出た

   あやしい雲行きながらも、なんとか雨も降らず・・・

他の役員さんや教頭先生、
早めに来て下さった保護者の方数名と、
道具の運び出しや名簿の準備などやった

   なんとか9時20分には終わり、
   片付けを済ませ解散

あーだこーだいいながらも、
ひとつひとつ、行事を終えていく

頑張ろうね、みなさん

    
昨日から、弟Sが我が家に滞在している
子ども達も大喜び

明日朝にはかえってしまうのだが・・・

バタバタしているので、続きはあした・・・

    また、これから飲みまーす