マダムあっこの明日はもっと・・・・・

雨にも負けず、風にも負けず、忍び寄る‘老い,にも立ち向かい、
マダムあっこの毎日はこうして過ぎてゆくのであった

トラウマ

2009-05-02 | 日記
歯医者が苦手だ・・・

と言うか、すごーく苦手だった
以前と比べたら、だいぶ苦手じゃなくなった


昨夜から奥歯がうずきだした
痛み止めを飲んでも、あまり効果がない・・・

    「これはやっかいなことになった」と思い、
    思い切って歯科医院に電話した

    今日行っとかないと、連休になる・・・

家から一番近い○田歯科・・・
先生も穏やかな感じで、スタッフの方もイイ感じ

私の幼いころからの‘歯医者嫌い,は、
ここで克服した

結婚して、この地へ来て
已むに已まれず、ドアを叩いたのが、ここだった



         とにかく、私の‘歯医者嫌い,は、筋金入りだった


ことの始りは、まだ6、7歳の頃・・・

たぶん初めての歯医者だったんだろう、
もちろん嫌々母に手を引かれ
歯科医院へ行った

        銀色に光る、冷たい感じの医療器具・・・
        医者の大きなマスクの上の、ギョロッとした血走った眼・・・
               (完全にそう見えたのよ~)
        そして、「キィーン」というアノ音・・・

子どもがビビるには充分すぎる状況
私の恐怖心は最高潮に達した


     いざ治療が始まり、医者が母に手伝わせながら
     半ば強引に私の口を開け、指を入れたその時・・・

「ガブッ

鈍い音が鳴り、医者が悲鳴を上げた
「ギャー

         そう、私はあまりの恐ろしさに
         口を閉じてしまったのだ、それも力いっぱい

    痛がる医者、
    慌てる母、
    医者の指をくわえたまま、泣きわめく私・・・

完全な修羅場

悲鳴をあげながら、私を見た時の医者の恐ろしい形相が、
更に私の恐怖心をあおり、口に力が入った


       なんとか引き離した母は、ひたすら頭を下げ、
       私を連れ、逃げるように医院を後にした

それ以来、母の口から
「歯医者に行こう」と言われることは、なかった・・・

     
結局、大人になるまで
私は歯医者さんに行ったことがなかった

     まあ、比較的丈夫な歯だったこともあり、
     必要にせまられなかったことも一因だが

それでも25歳を過ぎた頃、
少々手を入れなくてはならなくなり、
また痛みがでてきたこともあり、行くべきだと判断した

   恥ずかしい話だが、
   それでも「行こう」と決心するまで2ヶ月かかり、 
   実際歯科医院の門をたたくまで、もう1ヶ月かかった

医療技術も進歩し、歯科医院の雰囲気もだいぶ良くなり、
幼いころとしたら、ずいぶん居心地も良くはなった・・・

      それでも、すごく緊張する

      待ってる間に、あのお「キーン」という音を聞かされると、
      「なんか適当に理由つけて帰ろうか」
      と思ったりもしたが、それもさすがに大人げない

      それでも、最低限度の治療で、通わなくなった・・・


結婚して子どもが生まれ、さすがの丈夫な私の歯も、
4人の妊娠・出産で()、それなりにガタがきた


やっぱり、歯医者行きを渋る私・・・
それでも痛みには勝てず、夫にこの○田歯科に連れて行かれた

優しい口調の先生にほだされ、子どものように慰められ、
私のトラウマは、少しづつほぐれていった

     今では、悩むことなく電話予約できる
     母が聞いたら、きっと涙するにちがいない
     父も天国できっと、喜んでいるはずだ

「そんなバカな・・」と笑うかもしれないが、
それぐらい私にとっては、大成長なのだ

     
結局、今回の痛みは、親知らず・・・
歯茎からバイ菌が入り、炎症をおこしているとのこと
少しぐらついてるので、もう抜いてしまう方がいいってことに
ただ、抜いてしまうのは簡単だが、なにしろ明日から連休、
フォローができないため、連休明けまで待つことに

とりあえず、化膿止めを入れてもらい、薬をもらった
連休中はこれで乗り切ろう


    そうだ、
           アルコール消毒も必要よね~

              だめ?