日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

老人の責務は町の住環境を保全すること

2009年07月13日 | 日記
近年は、老人が多く、若い人が少ない町が増えています。
この問題を解決するのに、宅地細分化を行い、125㎡程度の宅地にし、狭小な住宅を建設して分譲する考えがあります。
狭小な分譲住宅なら若い人でも買えるという訳です。

しかし、このような狭小な住宅が本当に若い人のためになるでしょうか。
若い人だってその狭小さに苦しみます。
子供が増えればさらに苦しみます。
折角一戸建てに住んでいるのに庭がないのは住む人にとって悲しいことです。

まして隣家や隣のブロックなどが広い宅地であったりすると、どうしても自分の宅地と比較して引け目を感じるものです。
子供達も感じます。

宅地125㎡程度の庭なしの狭小な総二階の住宅は住宅としては水準が低すぎます。

宅地細分化を放置して町が住宅密集地化したら町の人々はどう思うでしょうか。
住環境がいいと思うでしょうか。
美しい町並みと思うでしょうか。
住みやすい町と思うでしょうか。
安心安全な町と思うでしょうか。
町を愛する心が生じるでしょうか。
住宅とは寝る所だけになってしまうのではないでしょうか。
一戸建てなのに集合住宅と同じになってしまうのではないでしょうか。

若い人が入ってきても若い人が苦しむ町にすることがどうして若い人のためになるのでしょうか。

老人が多いという状態は恐らく長くて10年、20年程度の期間でしょう。
この期間が過ぎれば自然に若い人に入れ替わります。
老人は町から出て行くか、亡くなるからです。

老人の責務は、全力で宅地細分化を防ぎ、いい住環境を次の世代、若い人に残すことではないでしょうか。

引越しをし宅地を売却する人、あるいは亡くなった人の遺族で宅地を売却する人は、ちょっと高く売れると欲を出して、宅地を細分化して狭小な分譲住宅を建設し売るような不動産会社に売ってはならないと思います。
相場で売れば普通の人が買ってくれます。
ちょっと儲けそこなっても相場で売ってあげることが町の住環境保全になります。

若い人だって古い家にこだわらなければ4,000-5,000万円出すなら広い宅地の住宅を買うことができます。
新築であっても狭小な分譲住宅に4,000-5,000万円払うことは大損です。
住んでみるとしまったと思うからです。
住みづらさに苦しむからです。
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