Macで楽しくお仕事

Macを仕事で使う際のメリットや問題点と解決法

携帯電話ダイヤルアップ接続は意外と安い

2009-03-07 16:37:33 | ネットワーク接続

出先でパソコンを使う場合に備えて、イー・モバイルのデータカードを持っています。一番安い料金プランにしてあり、一ヶ月の利用料金の上限額は 4,980円になっています。一ヶ月間、全く使わなければ 1,000円ですが、14Mバイトほど通信すれば、上限額に達してしまいます。

別の接続方法として、携帯電話(FOMA) から OCNのダイヤルアップ接続用アクセスポイント(正式名称は FOMA回線交換網対応アクセスポイント)に接続した場合の料金を計算してみます。

まず、FOMAからアクセスポイントまでの通信料金は、

 昼間(08:00 - 19:00) 10円/14秒
 夜間(19:00 - 23:00) 10円/15秒
 深夜(23:00 - 08:00) 10円/16秒

これに加えて OCN接続料金がかかりますが、高くても 10円/60秒 です。

となりますと、一番料金の高い昼間でも、1分あたりの料金は、消費税も入れて
 [{10 * (60/14)} + 10] * 1.05 = 55.5 円

1分55.5円の料金で 4,980円分、使うとすれば、
 4980 / 55.5 = 89.7 分

およそ一時間半の接続が出来ることになります。データカードは、四六時中使うのであれば、通信コストを下げられますが、時々外出先でインターネット接続をすることがある、という程度であれば、普通の携帯電話の64Kデータ通信機能を使ったほうが安上がりかもしれません。


Bcc: の使い道

2009-03-07 15:31:57 | Mac のソフトウェア

メールソフト移行の際、メールボックスの中身が、そっくりそのまま移行できれば何の問題もないのですが、世の中、必ずしも、そううまくはいかないものです。

メールソフトには、通常、他のメールソフトのメールボックスを読み込む機能がついていますが、これが必ずしも完璧に動いてはくれません。私が経験した問題としては、「メール本文中、行頭が From という言葉で始まる部分があると、そこがメッセージの切れ目だと判断されてしまう」というものがありました。日本語のメールであれば、この問題にひっかかるようなメッセージは、そう多くないと思いますが、英語のメールですと、時々引っかかります。

そんなこともありますので、私の場合、特に問題の無い限り、古いメールソフトのメールボックスを、新しいメールソフトに読み込ませることはせず、両方使い続けるようにしています。普段は新しいメールソフトを使い、古いメッセージを見るときには、古いメールソフトを起動して使っています。
そのため、移行してしばらくの間は、古いメールソフトから「返信」しなければならない場合が出てきます。すると、「返信」したメールは、古いメールソフトの送信済みフォルダに残りますが、新しいメールソフトには入らない、ということになります。

こんなとき、自分のメールアドレスを Bcc: に入れておけば、新しいメールソフトで「受信」することができ、そのメッセージを「送信済み」に移動することにより、新しいメールソフトでメールを送信したのと全く同じような形で送信記録を残すことが出来ます。


FileVault と PGP WDE

2009-03-07 14:54:33 | Mac のソフトウェア

PGP WDE という魅力的な製品が出たので、少し調べてみました。

ディスクを丸ごと暗号化してくれるだけではなく、USBメモリなどの外付け記憶媒体まで暗号化してくれるというのは、大変嬉しい機能です。

しかし、トラブルが発生した場合に対応できるかどうかも考える必要があります。

Mac OS が立ち上がらなくなってしまった場合、インストールDVDから「アーカイブしてインストール」することは出来ないようです。データを吸い出すためには、PGP WDE をインストールした別の Mac にターゲットモードで接続すれば、パスワードを入力することで、読み出しが出来るようになるとのことです。ということは、

 ターゲットモードで接続する
 必要なデータを吸い出して保存する
 OSのクリーンインストールを行う
 保存しておいたデータを元に戻す

という手順を踏むことになると思われます。セキュリティという観点から見れば、とてもきちんと作られていると思うのですが、もう1台 PGP WDE を入れた Mac が必要ということになりますと、万が一に備えて PGP WDE のライセンスを2つ持っていなければならない、ということになります。企業やグループで導入するのならばともかく、個人で導入するには、ちょっと荷が重い感じがします。
また、MacBook には FireWire ポートがなく、ターゲットモードで接続することが出来ません。おそらく、ハードディスクを取り出して HDDケースに入れ、 USB 接続すれば認識されると思われますので、ターゲットモードの有無は問題にならないだろうと推測されますが、他にも Mac OS の起動時のオプションに使えなくなってしまうものがあるなど、PGP WDE の導入は、必ずしも良いことばかりではありません。

PGP WDE は、企業向けの製品なのだろうと思われます。企業で導入することを考えますと、とてもよく出来ている製品だと思います。つまらないミスから機密が漏れるの を防ぐために、全部暗号化してしまうのは、根本的解決策の一つだと思います。機密情報の入った USBメモリを紛失してしまったとしても、暗号化されていれば、とりあえず、そう簡単には読み出せないはずです。

情報の管理をきちんと行うのは当然として、人間は「つい」「うっかり」間違いをしでかす可能性がゼロではないわけですから、低い確率で起こりうる事故への備えとして、暗号化による情報の保護を図るのは、良い方法だと思います。

では、個人として、情報の保護をどう行うか、考えてみました。

内蔵ハードディスクの暗号化については、運用上の問題を考えますと、私には FileVault のほうが合っていると思われました。

外付け記憶媒体を暗号化できるという PGP WDE の機能は大変魅力的なのですが、
 他の人や他のPCとの機密情報の受け渡しは、必ず暗号化する。
 USBメモリに、暗号化されていないデータは保存しない。
 バックアップ用の外付けハードディスクは、物理的にセキュリティを確保する。
というルールを守るのが、私の場合、現実的な解決策と考えています。


ハードディスク内のデータを救う一つの方法

2009-03-07 13:45:32 | Mac のソフトウェア

動かなくなってしまった MacBook Pro を廃棄するため、まず、ハードディスクの内容を消去することにしました。FileVault を使っているので、ユーザーのホームディレクトリの内容は暗号化されており、たとえハードディスクを取り外して読み出そうとしても、そう簡単には読み出せないはずですが、絶対に読み出せないとは誰も保証してくれません。アップルの「使用済み家庭用パーソナルコンピュータ回収委託規約」にも、

 お客様の責任において、プログラム・データ等を全て消去してください

と明記されています。「自分の機密は自分で守る」当然のことです。 ・・・・・とはいうものの、私の MacBook Pro は既に動かなくなっています。私のつまらないミスのために、電源が入らなくなってしまっているのです。インストールDVDから立ち上げて、インストールDVDのディスクユーティリティを使う、ということが出来ないのです。

そこで、2.5インチ・シリアルATAディスク用のHDDケースを買ってきました。これにハードディスクを入れれば、USBでパソコンに繋ぐことが出来る、というものです。価格は2,000円ほどでした。

MacBook Pro からハードディスクを取り出し、HDDケースに入れて、PowerBook G4 に繋いでみました。めでたくディスクが認識され、懐かしい想い出に浸りながら、ディスクの中身を見はじめました。

FileVault を使っていたので、自分のホームディレクトリは読めないはずですが、どんな形で記録されているのかと思い、ユーザフォルダを見てみました。たしか、ターゲットモードで繋いだ場合には、何も見えなかった記憶があります。

あれ? ユーザフォルダの中に自分のユーザ名のついたスパースディスクイメージが見えます・・・ ダブルクリックしてみると、パスワードの入力を促され、入力してみると、なんと、めでたくマウントされ、中身が見えるようになりました。

OSが立ち上がらなくなったとき、データの保全を図るための方法がいくつかあります。一番簡単かつ安全な方法として、ターゲットモードで繋いで吸い上げる、というものがありますが、この方法ですと、FileVault で保護されたものは読み出せず、一番救い出したい書類フォルダが読み出せない、という問題があります。

そのため、「アーカイブしてインストール」というオプションで OSをインストールしなおす、という方法で復活させていましたが、OSインストールの作業中にデータを失う危険が全くないとは誰も保証してくれません。

OSをインストールしなおすことなく、FileVault で保護された領域のデータを救う一つの方法として、

 ハードディスクを取り出す
 外部ディスクとして接続する
 ディスクイメージをマウントする

という方法があることを確認できたのは、今回の作業の大きな収穫でした。

最近の MacBook には FireWire ポートがなく、ターゲットモードもサポートされなくなってしまいましたが、ハードディスクを取り出すのが簡単になっています。データを救うには、ハードディスクを取り出して、他の Mac に外部ディスクとして接続する、というのが標準的な方法になるのかもしれません。

さて、問題のハードディスクですが、ディスクユーティリティを使って「消去」し、さらに「空き領域を消去」して、ディスク上から完全にデータを消し去りました。

なお、MacBook Pro / PowerBook G4 とも、Mac OS X 10.4.11 (Tiger) を使っておりましたので、上記のOSの振る舞いは、Tiger でのものです。Mac OS X 10.5 (Leopard) では、まだ確認しておりません。