信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

『八ヶ岳倶楽部』③から秋まで  その3 『栂池自然園』の秋は「ま~だだょ」

2010年10月28日 18時44分00秒 | Weblog
2010.10.28(木) 記

写真は昨夜27日午後8時前の、国道19号線際に設置されている温度計。な、な、なんと3℃です。

このまま気温が下がって雨だと、間違いなく積雪となる。まだスタッドレスタイヤに変えていないし、困った。今日は県の東の山々で初冠雪がありました。

帰宅後ストーブに火を入れると、普段はあまり家に寄り付かないお母さんネコの「ハチ」もいつの間にか帰ってきて、娘の「テン」や兄貴格のイヌの「ロク」とともに椅子の上でまどろみます(息子の「クー」は隅に置いてある自分のネコグラで寝ているので、写っていません)。
冬に見られるこんな何気ない風景が、なんともいえない幸福感を覚えます。


私が信州の冬が好きなのは、雪が深深と降り続き、雪に埋もれた家の中では、ストーブの赤い火を囲んで犬もネコも家人も一緒になってゆったりと過ごしている…そんな季節だからです。


さて昨日の前置きはそのくらいにして、今日は遅い秋についてのお便りです。

写真は10月2日(土)、『栂池自然園』で一番奥まった、白馬大雪渓が見える場所に近い所の木道を歩く、オカンです。右(パソコンによっては下)は顔破一笑(少しはオレにそんな顔を見せ! と、心の中で独り言)


ちょうどこの尾根筋が、独身時代のある年の晩夏、友人のミネ君と2人で縦走した白馬大池~白馬三山~不帰劔~唐松岳~八方尾根コースになります。

自然園の『紅葉まつり』は翌日の10月3日まで。
ところが今年はこの時期でもまだ紅葉はじめの状態。例年に比べ7日~10日遅いそうで、最盛期にはそれはそれは見事な紅葉が訪れた人々を包みこんでくれます。

もう一枚別の場所の写真。



私は大阪の箕面公園の紅葉が好きでお気に入りのひとつですが、北アルプスの深山の紅葉風景は文字通り『錦繍』で、重厚さを感じさせます。加えて、画面右のオオシラビソ、ちらほら見える幹の白いダケカンバが彩りを添えてくれるのもいいですね。来年はぜひ皆さんもどうぞ。

お勧めは早朝です。太陽の光で『照る山もみじ』の印象が随分違います。午前の光が絶対お勧めです。また、駐車場には他県ナンバーでびっしりですので(車中泊?)、駐車場所の確保からも早朝がいいでしょう。

午後の早めに『栂池自然園』を降りて、温泉行きです。
小谷村といえば『小谷温泉』。山中の1軒宿、『山田旅館』へ直行です。


ここも独身の頃、1週間ほど滞在したことがあります。旅館部と湯治部があって、たずねた時期がちょうど農繁期を終えた農家が、特に女性が多く来ていました。
今年はまだ農作業が続いている時期だったのか、観光客や中高年の登山客の姿ばかりです。周囲の山はくすんだ緑。秋はまだ先、といった感じ。

さて、日帰り入浴をお願いすると、午後3時までの受付でダメ。そこをなんとかお願いするとOK。40年近い再会の湯でした。浴室は記憶よりずっとずっと小さかったのですが、湯はやっぱりいいですね。


「私も行きたい」と思った方にアドバイスを。
信州の温泉宿での一浴(いちよく。旅館によっては立寄り入浴、日帰り入浴とも言う)は、午後3時までの受付が多いのでご注意を。その理由は宿泊者優先だから。
なお、以前訪問した時は山田温泉のここが最奥だったのですが、今はさらにその奥に公衆露天風呂と村営の宿ができています。露天風呂は遅くまでやっているようです。

では、また。

(私のツイッターもどうぞ http://twitter.com/@m_kannon)