信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

優柔不断

2010年03月04日 10時13分27秒 | Weblog
                                3月1日(月) 記
どれにしようか、そぞろ迷いだしました

前回、雪がまだまだ残っているとお便りしましたが、金・土の温かい雨ですっかり消えてしまいました。
それに県道から上がったアイスバーンの道も、向かいの家に住む1人暮らしの94か5のおばあちゃん(冬の間は不在)の息子親子が家の除雪にやってきて、その折、道の氷をはがしてくれて上り下りが楽になりました。
でも、昨日の日曜日はまた雪。さすがに春雪ですぐに融けてしまいましたが、ここ信州の山里ではまだまだ雪の心配をしなくてはなりません。

この土曜日、母屋の裏の立ち木を伐採しました。
ここに来た当初、この場所はなんぴとも寄せ付けないほど竹が密生し、少々薄気味悪い程でした。
竹を少しずつ切り開くにつれて、桑ぼっこ(桑の切り株)が規則正しく並んでいるのが発見され、ここもかつては桑畑だったことがわかります。

幾年かたった一昨年の春、私の一番好きなブドウであるデラウエアの苗木を2本植えました。
ところが竹を切ったとたん、雑木(ぞうぼく)が生き生きしだして枝を張り葉を茂らせて、それはそれはのびのびと。こうなると下に残しておいたの植物は負けます。随分と気を付けていたのですが、いつの間にかブドウは消えてしまいました。
ということで、今年は同じ轍を踏まず、本格的にブドウを栽培したくて立ち木を切った訳です。

木を切る時、気をつけなければならない点は幾つもあります。
足元を整理しておくこと。倒れる方向を考えること。倒れたときの跳ね返りを充分考慮に入れておくこと。それに何よりもまず、樹木という一個の命を絶つという謙虚な気持ちを持つこと、等々。
そのほかチエンソーの扱いの基本を守ること、など。

そのあとの片付けも手間がかかります。きれいに整理するまでにはちょっと時間がかかりそうです。
ま、苗木を植える場所だけは確保しているので、片付けは、ゆっくりやっていくつもりですが、その間、また原野に戻らないように気をつけなくては。

ところでブドウの種類なのですが、少々気が変わってきています。
もちろんデラウエアもいいのですが、おととしは篠ノ井東福寺の、昨年は松代のある農家から頂いた巨峰の美味しかったこと。また果実を扱っている業者さん(岡村青果という会社)から「ちょっと食べてごらん」と頂戴したナガノパープルという皮ごと食べられる甘いブドウも忘れられません。

このナガノパープルは、他府県では許可されず長野県内でしか栽培できない品種なので、これにしようかなとも考えているのですが、思い悩むところです。

どうも私の悪い癖が出てきました。あれもしたいこれもしたいと思って、結局は全部中途半端になるのかも。
気をつけなくっちゃ。