40代のダイエット日記

レコーディングダイエット 1年間の記録

トップにいられないかもしれないけど・・・

2011年04月29日 | フィギュアスケート

昨日の試合から一夜明けて、すこしづつ情報も流れてきています。

高橋選手の靴はビスだけでなく、他の部分にも損傷があったのだそうです。そんな中で最後まで滑りきってくれたことを、改めて感謝したい気持ちです。

そして現役続行宣言があった中で、「トップにはいられないかもしれないけど、人生のいい経験になると思って頑張りたい」と言ったのだそう。この言葉の真意は彼のみぞ知るところでしょうが、どんな意味があるんでしょうね。

 

今シーズンを振り返っても、あまり調子の良いシーズンではありませんでした。ビッグタイトルをとった後、モチベーションの維持には相当苦労していたようにも思います。世界選手権二連覇と公言してはいましたが、言葉によって自分を鼓舞しているように感じました。

演技でも今シーズンのルール改正に対応しきれないまま、終わってしまった感もあります。別に高橋選手を狙っわけではないのでしょうが、今季のルールはかなり不利になったと思えてなりません。あきらかに技術点が伸びませんでした。

もちろん4回転が決まらないことも大きいですが、あまり得意ではないスピンのレベルを取る事が厳しくなり、逆に得意なステップがひとつ減ったことも大きいように感じます。エッジに関しては分かりにくいですが、昨シーズンあたりからエラーをよく取られる様になりました。

今のルールはかなり技術重視になっているように思います。チャン選手や小塚選手のように、全てにバランスよく加点のもらえる選手が有利です。でもこれは、スポーツである以上当然のことです。あとは高橋選手がこのルールにどれだけ対応していけるのか・・・年齢的にもきついとは思いますが頑張って欲しいです。

あと、妄想的に言わせてもらうと、どうも振り付けが詰め込みすぎなんじゃないのかなと。彼が優秀なパフォーマーなので、どうも振り付け師の方々が、その部分に比重を置いて、結果としてジャンプやスピンに負担がかかっているんでは・・・なんて思っております。

逆に、そういう意味ではもう少し、表現や演技の部分の評価が高くてもいいんじゃない?って思ったりもします。今のPCSというのは昔の芸術点とはちがいますが、そういう部分を評価するパーツもあります。そこが、チャン選手や小塚選手に劣る、もしくは同等というのは「う~ん・・・」っていう感じです。

 

なんだかんだと言ってきましたが、私個人としてもこれからは、少し感覚を変えながら応援していこうと思っています。最初にファンになったきっかけは、もちろん彼の演技であったのですが、いつの間にか彼の成長とともに、「トップにいる高橋選手」が当たり前になって、トップでいることへの要求が強くなっていました。

でも、これからは順位をあまり気にせず、パフォーマーとしてずば抜けた彼の演技を楽しみつつ、応援していきたいと思っています。

 


フィギュア世界選手権 男子

2011年04月29日 | フィギュアスケート

パトリック・チャン選手の圧倒的な勝利に終わった男子の試合でした。

日本勢は、小塚選手が頑張って銀メダルを獲得。フリーの技術点では、チャン選手を上回っていました。今年は小塚選手、大躍進の年でしたね。

織田選手は・・・またやってしまいました。ジャンプの跳びすぎです。何というか、同じミスをここまで続ける選手もめずらしいかもしれません。これがなければ、彼が表彰台に乗る機会も増えていただろうし、メダルの色が変わっていた事もあっただろうと思います。

そして高橋選手。靴のビスが外れてしまうとは・・・。前日もチェックしていたとのことですから、これも運命なのでしょうか。表面からは見ることの出来ない、中の部分が消耗していたのでしょう。

ショートプログラムでのチャン選手との得点差、そしてこのアクシデントによって、冒頭の4回転以降からの演技となり、メダルも絶望的な状況の中で、気持ちを維持するのも大変だったのではと想像します。

そんな中で、最後まで気持ちを切らさずに滑りきってくれたことは、素晴らしいと思います。応急処置の靴ですから、あまり良い状態ではなかったはずですし、見ているほうも、靴が最後まで持ってくれるのだろうかと心配しておりました。

最後のステップは高橋選手の意地と言うか、気迫が感じられたステップでしたね。

結果は5位ということですが、それ以上に、完璧な演技が出来なかったことが残念。でも、この不完全燃焼が幸いしてか、今まで来季以降の競技について、はっきりとした意思を示していなかった高橋選手が、ソチまで現役を続行すると宣言したそうです。

ファンとしては不幸中の幸いというか、彼の演技が見られるのはとても嬉しいです。でも、今回の結果を見ても、若手はどんどん台頭してきていますし、チャン選手の安定した強さもまざまざと見せ付けられました。身内の小塚選手も肩を並べてきています。現役続行は決して楽な道ではありません。

シーズンオフにはボルトを抜く手術も控えているそうですから、まずは身体のメンテナンスをしっかりして、それから課題の克服に向かっていって欲しいです。