「つわり 流産リスク低減に関連」
妊娠時のつわりは、流産リスクの低減に関連しているとの調査結果が 米医学誌「JAMAインターナル・メディシン」に発表されました。
AFP=時事】の報道よると、女性が妊娠早期に経験する吐き気と嘔吐(おうと)に胎児保護の作用がある可能性を示唆する結果だということです。研究発表によれば妊婦の50~80%が、第1トライメスター中に吐き気や嘔吐の症状を訴えるということです。米国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)の研究者が主導した今回の研究は、797人の女性を対象に行われ、吐き気および嘔吐を伴う吐き気が、妊娠損失リスクの50~75%低下に関連していたといいます。 調査対象の女性は全員、過去に1~2回の妊娠損失を経験しており、吐き気の症状を日誌に記録し、自身の妊娠は尿検査で確認。
吐き気と嘔吐が妊娠損失リスクの低下に関連していることは、過去の研究でも示唆されていて、食事摂取量の減少が血中インスリン濃度を低下させたり、胎盤の成長を促進したりするとみられることも、これまでの研究で示されています。
今回の研究では、吐き気と嘔吐が妊娠損失リスクを低減させる可能性の理由にまでは触れていませんが、つわりが妊娠にとって必要な生理現象ではないかと想わざるおえない結果と言えます。
前回までつわりに効果がある食材やツボを紹介しましたが、そう考えると、無理につわりをとめるべきではないということになります。
何千年の歴史の中で自然の摂理を軸に構築されてきた東洋医学もここにきて矛盾が生じてきたということになってしまいます。だったら最初からつわりに効く食材とかツボを載せるなよと想われるに違いありません。
しかし今回のタイトルになっている「なぜ「つわり」には東洋医学なのか」 次回はそこを書いてみたいと想います。
近日中に掲載します。
資料;JAMA Internal Medicine2016