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ノロウィルスに効く意外な漢方薬!そこからツボを推測

2012-12-07 19:51:40 | 内科(風邪.呼吸器.胃腸.消化器)
 ノロウィルスが流行してきました。先日も父親が突然の寒気から発熱、嘔吐と下痢で流行に乗ったようで、親戚の法事で会って別れてから2時間後のことでした。その日は薬も何も飲まずに水分補給のための白湯だけでいいと指示したのに、母親が熱があるからといって「葛根湯」を飲ましているのです。で翌日には完全に復活してました。
 葛根湯がよく効いたと言っているので、そんなわけないと思いながらも調べてみると傷寒論(中国医学古典の一つ)に“太陽病と陽明病の合病は必ず自ずから下痢する。葛根湯これを主る”、要するに、寒気や首肩のこわばり、嘔吐、下痢にはよいということです。感染性胃腸炎患者に葛根湯を処方し、1人当たりの通院日数は平均1.2回。と効果を上げている報告も出ています。感染の拡大を縮小するという意味でも早期回復というのは大きな成果です。

 しかし素人判断でたまたま葛根湯がヒットしましたが、下痢止めや吐き気止め、下熱剤を服用していたら症状は長引いていたはずです。体は体内に入ったウィルスを懸命に排出しようとしているからです。だからといって下剤を飲むのは脱水症状が起こるので危険です。

 実火は井戸水なので、汚染されているかもと思いましたが母親は平気ですし、二枚貝を食べてはないし、結局、感染源はよくわかりません。

主症状は、発熱、嘔吐、下痢で、現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありませんが、通常、これら症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もないという、健常者にとっては恐るるに足りない良性の食中毒です。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

 そして手荒いやうがいの励行ですが、一般的医療関係者はとにかく念入りな手洗いが原則となっておりますが、皮膚の徹底的な消毒は皮膚の本来もっているバリア機能も破壊してしまうと思うのですが、皮膚についたばい菌が時間がたつと駆逐されていくと聞いたことがあります。太陽病と陽明病に効くツボに鍼灸を施しても効果があるはずです。

早期治療が求められますので鍼灸師の治療する機会は少ないと思いますが、治療するとしたら葛根湯の処方に準じて、まず太陽病では、大椎をはじめ身柱、大杼、風門、膏肓。陽明病では、中かん、大巨、天枢、足三里、上巨虚というところでしょうか。
それよりも治療中の嘔吐、下痢にどう対応するかが重陽です。
それについてはまとめて書きたいと思います。

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