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※症例は患者様の同医済み.

梅雨場の頭痛、肩こり、食欲不振を東洋医学で癒す

2013-06-23 15:28:08 | 内科(風邪.呼吸器.胃腸.消化器)
梅雨場は体の弱いところが悪化するとも言われます。
むち打ちの後遺症、
更年期障害、
VIP作業
などで首から肩、背中のこりを感じている方は、症状が強くなり痛みになる方も少なくありません。
実際に今年の広島は梅雨入りが早く、早々にこのような方が来られてます。
東洋医学ではこのような気象病を「外邪」といい、その中で梅雨は湿度が高いので「湿邪」といいます。
広島は瀬戸内気候といって、凪という無風状態が朝夕あって、湿邪の影響がさらにおおきくなります。
湿邪はさらに、冷えである「寒湿」や熱である「湿熱」...などと分類されて、症状もそれぞれありますが、まとめて症状を列記すると、
頭頭痛、頭重、発熱、
汗が出ないか出てもじとじとしている。
湿邪が原因する湿疹はじめじめしていてちょっと盛り上がり掻きむしるとぐじゅぐじゅする。
関節が重だるく、浮腫んだり痛み腫れ上がったりすることもあって、じとじとした日に悪化する。
リウマチなどはその傾向が強い印象です。
湿邪にいったん侵されるとなかなか出ていってくれないので、けっこう長引くという特徴もあります。
また「脾(胃)」は東洋医学的に乾燥を好んで湿気を嫌いますので、湿邪にやられると胃腸に影響します。
まず食欲不振、悪心嘔吐、腹のつかえ感などが起きます。
便も粘りけがあって切れがよくないです。

また今年の梅雨は真夏日が多く、暑さのせいで、口の渇きや悪心嘔吐、手足の重怠さがでます。これを「暑邪」といい、困ったことにこの「暑邪」と「湿邪」は悪友でありまして、結託しやすく、この二つを合わせて暑湿といい、さらに症状を悪化させます。

この暑さで冷房のせいで腹痛、筋肉のこわばりや痛みが出ます。これを「寒邪」といいます。

このように今年の梅雨はジェットコースター天気による「邪」のオンパレードです。

現代医学ではこれらの症状に対して、それぞれ薬が処方されますが、薬が多いと副作用のほうが気になります。
東洋医学ではいろいろな症状の最小公約数を導き出します。上の「湿邪、暑じゃ、寒邪」で考えると、
「脾(胃)」の機能失調が一つあります。
なので鍼灸治療では「脾(胃)」の機能を高めながら、痛む箇所や経絡に治療していきます。
例えば頭痛、肩こり、冷えがある 場合は、脚、腹、首を暖めめる経穴(ツボ)を選び施術します。
そして自宅では、指定した経穴に販売されている温灸をしてもらいます。

この「脾(胃)」の失調を健やかにすることを、「益気健脾」と言い、その効能をもつ経穴のほか漢方薬、食材があります。
食材としては、とうもろこし、長芋、じゃが芋、かぼちゃ、いんげん、きゃべつ、豆類、棗、干し椎茸、鶏肉、牛肉、たら、いわし、かつお、いしもち、すずき、さば..などがあります。
これらの食材のなかの、とうもろこしとコンビーフ(牛)を使った「コンコン」という炒め物があります。
お酒のあてとしてもよいのですが、おかずとしてもいけます。
実は好物でして、これを紹介したいがために回りくどい説明になってしまいました。
しかしこの料理はあくまでも健脾効果がある食材を使ったというだけで、料理自体に健脾効果があるかどうかはわかりませんのであしからず...
ということは許されないので、湿邪に対して食欲がないときのための料理を紹介します。といっても豆腐に解表作用がある、しそ、ねぎ、みょうがを刻んで豆腐にごっそりかけるだけです。
健脾効果のある鳩麦茶と、その豆腐で湿邪対策となりますので試してみてください。

【勉強ノート】
脾虚の頭痛、肩こり、冷え
(太白、公孫、三陰交、陰陵泉、崑崙、承筋、内庭、豊隆、足三里、気海、関元、中?、脾兪、胃兪大包、後谿、陽池、三陽絡、手三里、曲池、肩貞、臑兪、肩?、天窓、秉風、膏肓、巨骨、肩井、天りょう、肩外兪m、肩中兪、百会、頚部の反応点、復溜.など)

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