伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

議会質問より (仮)佐倉西部自然公園は「私たちが作る21世紀の里山自然公園」

2011-12-17 21:54:06 | (仮)佐倉西部自然公園

畔田谷津のいのちを見守る会 坂本さんより
       アオサギ 畔田谷津にて 12/16
       やっとドジョウを捕まえたが、上空にはオオタカが舞っている。
       油断は禁物、警戒は怠りなく
(仮)佐倉西部自然公園には自然の営みが息づいている、佐倉市の財産です。
「私たちが作る21世紀の里山自然公園とは?」と理念づくりから始まった公園計画作り。
私が議員になった当初からの取り組みで、思い入れのあるテーマです。

散策マップ(案)下志津Aゾーン
散策マップ(案)畔田Cゾーン

今議会での(仮)佐倉西部自然公園についての質問です。

1項目目、理念を生かした公園詳細計画を策定するにあたって、懸念される問題点についてです。
平成21年3月西部自然公園整備検討会が1年半かけて、人と自然とのよりよいバランスが確保され、共生できる暮らしを目指さなければならないという考えから、「私たちが作る21世紀の里山自然公園」を基本理念とした基本計画を作りました。
里山谷津の景観を保全・再生する、多様な生き物を保全する、ふるさとの歴史や文化を次世代に伝える、ふるさとを市民とともにつくり上げるなど理念を実現させるための6つの目標が掲げられています。
平成22年8月第1回ふるさと会・里山会合同会議が開催され、先日11月27日には第6回を数えました。
8月21日5回目から東邦大学医療センター、県立佐倉西高そしてこの公園予定地をフィールドに活動している5つの市民団体が正式にメンバーとして加わりました。
公園整備を行っていく上で理念がきちんと守られているか検討する合同会議を早く立ち上げる必要があると、私も議会質問でたびたび取り上げてきましたが、やっと実現して、これからの会議に期待します。

1点目、現在示されている計画図はどこまで決まっているのかという点です。
下志津側のAゾーン、畔田側のCゾーンの計画図(イメージ図)が作られています。これにBDゾーンの計画図をはめ込み、全体として理念にかなったものなのか、検証していくべきと考えます。
合同会議でも、サシバの生息にはBDゾーンだけではなく公園全体が生息域であること、サシバを頂点とした自然公園をコンセプトにするなら、ACゾーンとのすり合わせが必要と発言がありました。
また調査報告によるとウグイスの数が年々減少しており、整備事業で藪を残す方法がウグイスの営巣には必要と提言がありました。
公園整備計画はワークショップのみためし事業同様、検証しながら進めていくのがふさわしいのかもしれません。
ご見解を伺います。


答、全体のイメージ図が出来上がったのち、すり合わせ調整を合同会議等で行って公園計画を策定していく。

2点目、実施計画策定について、予算を含めた今後の進め方を伺います。

答、毎年の境界確定を現在行っている。今後全体の計画図を作成するので、総事業費はまだ算出出来ていない。
緊急雇用創出事業は今年度で終わる。
市民団体や企業の社会的協力を得ながら基本理念基づいた事業を行っていきたい。

答、合同会議の中で十分協議をしながら進めていきたい。

ACゾーンのイメージ図の見直しも行っていくことを確認したい。

答、地元の方々の意見も尊重していかなければならない。

地権者の方々の意見を尊重することは重々承知しているが、高額な税金と投入した公園であるから、理念に合わせた公園計画になることを見守っていきたい。

3点目、地元と地権者への説明についてです。
合同会議の席でも具体的な賃借料、固定資産税の減免措置、相続税の問題等が質問に出ています。
今後どのように進めていきますか。


答、公園は民有地が4割を占めている。
固定資産税の免除を受け、無償借地などを考えている。
相続税に関しては税務署等と協議していきたい。
説明に関しては、公園計画の整備や固定資産税についてのQ&Aの冊子を製作中なので、回覧していきたい。
計画進捗状況を地権者、地元の方々へ情報提供していく。

2項目目、市民参加の仕組み作りについてです。
合同会議の中でも、市民カレッジで里山保全講座を行い、参加者を公園事業に参加してもらう、市民の農業体験の場とする、動植物のモニタリング調査を行う、などいろいろなアイディアが出されました。
すそ野を広げる活動を市民とともに創り上げる取り組みについて、ご見解を伺います。


答、公園の維持管理を含め、地元の方々や市民グループの方々に協力してもらい実施している。
高校の道徳事業の一環として整備、管理をボランティアとして参加してもらう予定している。
卒業後も何らかの形で関わりあいを持ってもらうシステムづくりをめざす。
より多くの市民参加目指しHPや広報誌で啓発に努めてまいりたい。

魅力ある公園であることは広く知られるようになってきたので、ボランティア講習や里山を歩く会などの取り組みを拡げていって欲しい。