伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

議会質問より 「放射能問題について」水の定量下限値は?原木シイタケは大丈夫?

2011-12-20 20:12:55 | 議会

   畔田谷津のいのちを見守る会 坂本文雄さんより
     ナンテンの実 難を転じるとか、難を天に返すとか言い、縁起ものとして庭にも植えられる。
     これほど実付きの良い株は少ない。
私の実家にも実付きのより赤と白のナンテンがありました。
両親がネットをかぶせて、お正月に使うため鳥から防いでいたことを、昨日のことのように思い出しました。
懐かしい情景です。

私たち市民ネットでは、いち早く放射能対策を5月の臨時議会時から佐倉市へ要望書提出して取り組んできた。
プールの掃除も児童生徒を使わない、地上1m、50cmでの空間線量の測定等など。
佐倉市も迅速に対応してきたと思う。
8月議会中に時間当たり0.223マイクロシーベルトという基準値を定め、それを超えたところは除染をするとした。
給食の食品測定器の2台購入も、すでに発注して納品を待っている段階である。
私も毎回議会質問に取り上げてきて、今回は3回目となった。

議会質問より 再々々「深刻化する原発事故後の放射能問題について」

深刻化する原発事故後の放射能問題について。
1項目目、放射性物質の除染と安全の確保についてです。
佐倉市放射性物質除染計画を策定し、原発事故による追加被ばく量を年間1㍉シーベルト以下に抑える取り組みが始まりました。放射能はゼロが一番望ましいのであり、これ以下だったらいいなどという閾値はありません。
チェルノブイリでは事故当時妊娠していた女性の孫に現在被害が出ています。健康な子どもはわずか2割で、知能の遅れ、病気を生まれながら複数持っている、3歳以下の子どもの脳腫瘍手術件数が6倍以上になったなどです。外部被ばくはもちろん、内部被ばくから子ども、妊婦、そして若い女性を優先して守っていかなければなりません。
1点目、除染計画に沿って、対策最優先施設から始まりますが、今後の予定について伺います。


答、12/1現在、除染計画対象は、保育園8園、幼稚園3園、小学校6校、中学校3校 その他4施設の計24施設。
内、8施設を進めている。(2保育園、3小学校、1中学校、2施設)
公園48ヶ所中36カ所が除染対象。

公立保育園2園、児童センター等2施設は実施の手続き中で来年1月に着手する。
民間学童保育所(園庭)1園、認可外保育施設(砂場) 完了した。 
民間保育園 1園 実施する。

臼井中学校校庭は今月中旬から実施。
小学校3校は入札準備中。

公園は、測定数値の大きい順に17街区公園の除染を実施していき、残りも今議会補正予算。

2点目、砂場の線量が低いことは、どのように分析していますか。

答、7月から佐倉市では1mと50cmで測定している。
砂場は定めがないので、利用実態から5cmで測定している。
校庭・園庭と砂場は比較を想定していない。
詳細測定も変更していない。
「砂場が低い傾向がある」という事だが、校庭ではイワセ砂やマサ土等花崗岩を原料とした土を利用しており、定着量に差が生じていることもあるが、あくまでも推測である。

放射能については知らないことたくさんある。
砂場は入れ替えをしても放射線量は同じだったと実際に聞いている。

3点目、文科省の手引きでは四隅と中央の5点測定を行う平均空間線量率測定法を奨励していますが、1点の計測回数が1回ということです。
これに関しては疑問の声が寄せられています。
そのような測定で足りるのでしょうか。



8月26日の文科省の測定法 5点測定をしている。
71か所を毎月測定している。
除染対象施設は測定した平均値ではなく最大値で判断している。
雨どい下、排水溝など特定箇所は今後の課題としている。

問、50cmと1mの計測値は大体同じですが、地面近くは高い線量が出ます。
国から示された測定方法は果たして効率的なものなのか、疑問は湧きませんか。


答、測定方法に大きな疑問は感じていない。
より正確な方法として最大値をとっている。
場所によって1m地点の方が高いこともある。

私の意見ですが、木村真三さん原発事故後飯館村等の高汚染地帯を測定しては1mと15cmで充分と言っています。

4点目、除染作業者と子どもの安全確保についてです。
放射能は粘膜に附着します。
マスクも使い捨て花粉用のマスクでは用が足りるのでしょうか。
また、目も守らなければなりません。
細心の注意を払って作業を進めなければ、二次被害が起こります。
工事請負者への情報の提供は不可欠です。
また、除染作業中の子供たちの安全の確保をどのようにするか、伺います。


答、8/26、国は除染に関する方法と除染に関する留意事項を定めている。
国の示した方法でするよう
出来る限り子どもたちのいない休日にするよう細心の注意を払っていく。

白内障など目の病気起こることが新聞報道にもある。
私たちも注意を払っていかなければならない思います。


2項目目、食品中の放射能測定についてです。
1点目、給食食材の測定器は入札も終わって、納品が年度内ということです。
現在、国は食品中の放射性物質新基準を策定中ですが、納入予定の測定器は検出限界値40Bq/kgを目標にしています。
基準を満たすのかどうなのか、と残念ながら現状とのギャップが出てきました。
ご見解を伺います。


答、国の新基準は40ベクレルと示されたようなので、十分と考える。

せっかく入れるのであれば詳細に測れるものが必要ではないでしょうか。

2点目、水道水の検出限界値の問題点についてです。
佐倉市の場合、1㎏あたり5ベクレル~9ベクレルとHPに出ています。
しかし東京都は0.6~1ベクレル、札幌は0.2ベクレルとまちまちです。
水道水こそ低い検出限界値を保証し、市民の健康を守るべきと考えます。
ご見解を伺います。


答、厚労省で示された方法で検出しているので、検出限界値は10ベクレルで問題はない。
改訂される等の状況の変化があった場合見直していきたい。
ゲルマニウムガンマー線スペクトルメトルでは放射性ヨウ素、放射性セシウムのピークが認められてない。
つまり存在しないと報告されている。

他県では低い検出限界値である。
私たちは検出限界値が低くなければ、分からない。
限りなくゼロに近いという事も目に見えるようにすべきである。
改善を求めます。

3項目目、市内農産物の安全性についてです。
11月流山市の原木シイタケが10月の我孫子市、君津市に引き続き出荷制限がされています。
佐倉市和田の原木シイタケは11月28日の検査で490ベクレルもの数値が出ました。
今後のどのような取り組みを行っていますか、伺います。
また、和田地区は放射線量の低い地域です。西部地域での測定が必要と考えます。


答、各直売所の農産物検査を行っていく。
生産者の要望を応えて測定していく。

直売所に出荷している農家は22戸、7ヶ所の直売所だが、自主的な判断で店頭に出す出さないを決めているが、一部の生産者は廃棄していると聞いている。

4項目目、放射線測定器貸し出しなど市民測定についてです。
今議会で、5台の放射線測定器の貸し出しが補正予算に組まれました。
いつ納入されますか。


答、1月中旬から2月ごろと聞いている。

では、一歩進めて、市民測定で高い測定値が判明した場合の市との連携した対応について伺います。
私たちの測定でも、側溝の流入部分付近では0.5~0.6マイクロシーベルト検出され、公園の階段下なども高い放射線量が測定されています。
市民測定の情報提供を市の測定器で確認し、除染につなげることは、有効な手段です。
市民とともにマイクロホットスポットを探し出し除染する仕組み作りについて、ご見解を伺います。


答、地上1mで1マイクロシーベルトを超えたら、文科省に報告する。

地上1mで1マイクロシーベルトを超えたら、の答弁ですが、市の基準値0.223μSvと矛盾しませんか。

答、文科省への報告の基準値である。
市の測定の538か所の補完をはかる意味でも、状況に合わせて測定していく。
測定箇所が公共施設であれば市で確認する事もある。

問、今年の落ち葉は堆肥に使わないようにと国から通達がきて、JAに貼ってあると聞いています。
市民への周知も必要と考えます。
また、枯葉等の農地での野焼きを心配する声もよく聞きます。
どのように対応していますか。


野焼きは農地にとって重要な作業である。
放射線量は低いので自粛要請はしていない。

何かがあってからではなく、心配する声を受け止めてほしい。

問、今のお母さんの心配事は、給食の食材と来年の田植え実習と聞きました。
給食食材はともかく、田植え実習についてどのようなご見解でしょうか。

田植実習まで時間があるので検討をお願いします。