伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

食品の放射能新基準はどうなの?

2011-12-27 09:49:14 | 放射能問題

     畔田谷津をのいのちを見守る会 坂本文雄さんより
        コゲラ ツルマサキの実を食べに来ていました。
        キツツキの仲間ですが、虫ばかりでなく木の実も食べます。

12月22日 放射性セシウムの食品基準値が出された。

朝日新聞記事によると、
食品に含まれる放射性物質の新たな基準案が22日、厚生労働省の審議会で了承された。
「一般食品」は1キロ当たり100ベクレル、「乳児用食品」と「牛乳」は50ベクレル、「飲料水」は10ベクレル。新基準は原則、来年4月1日から適用される予定だ。

  厚労省は、食品による放射性セシウムの許容被曝(ひばく)線量を、暫定基準の年間5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに厳しくした。

 新基準案の設定では、まず、すべての人が摂取し、代替が難しい「飲料水」について、世界保健機関(WHO)の水道水の基準に合わせて10ベクレルとした。
6~8月に福島県内の河川水や井戸水のセシウムを調べたところ1ベクレル以下だったため、可能と判断した。

 10ベクレルの水を1日2リットル、1年間飲み続けると、被曝線量は0.1ミリシーベルトになる。
許容される線量の1ミリシーベルトから飲料水による0.1ミリシーベルトを除いた0.9ミリシーベルトを一般食品に割り振った。

 流通する食品の50%が汚染されていると仮定して、「1歳未満」から「19歳以上」まで5区分の年代のほか、男女別ごとに平均的な食品の摂取量や放射性物質による影響度を考え、それぞれ許容される値を計算。
影響度は大きいが、食べる量が少ない「1歳未満」は460ベクレルまでは許容される一方で、食べ盛りの「13~18歳」の男性が最も厳しい120ベクレルになった。全体の基準値では、より安全を見込んで100ベクレルにした。


これって矛盾している。
乳幼児は新陳代謝が大きい分、体は小さいが、影響は10倍とも言われる。
この規制値は高すぎる。

セシウム粉ミルク39ベクレルも基準値以下だからOKとなる訳ですね。

今後、文部科学省の放射線審議会へ諮問するほか、国民から意見を聞いたうえで正式に決める。

というわけで、是非、パブコメに多くの意見を寄せて欲しい。

また、
 干しシイタケなど一度乾燥させて水で戻して食べる食品は、乾燥前の原材料の状態と水で戻した状態で測定することとし、「一般食品」の基準値を適用するとしている。

 市場の混乱を避けるため、米、牛肉は来年10月から大豆は再来年1月から適用の予定。


米、牛肉、大豆は継続して500ベクレルが適用される。
今はまだ昨年の大豆を使って味噌も豆腐も作られているだろうが、これから新大豆になるはず。
これも、念頭に入れておかないと。

この基準値の見直しを受け、昨日、佐倉市の水道水の対応を確認した。

私の議会質問で、佐倉市、千葉県の水道水検査の定量下限値が高すぎるのでは?と聞いた。

その時の水道管理者の答は、
「これでいい。実際の測定ではピークがないので、放射性ヨウ素、セシウムは存在しない」
しかし「国が改訂すれば見直す」と言っていた。

現在3カ所の浄水場では地下水と利根川の水(印旛広域水道)をブレンドしている。
ブレンド水をそれぞれ検査しているが、昨日から定量下限値を1キロ当たり1ベクレルに下げたという事だった。
検査機関を変更したので、HPへのアップは遅れるそうだが、迅速な対応をしていただいた。

さて、放射性セシウム粉ミルクについての顛末が、12/11「アーバンプレッパー」セシウム混入ミルクを市民が証明した意味は大きいに、書かれている。
是非ご覧ください。