伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

放射能汚泥問題 その後

2011-08-05 09:17:55 | 放射能問題
さくら・市民ネットワークは先週3日間、放射能測定を行った。
最終日の最終地点で、ユーカリが丘南公園の側溝2か所の枯葉や汚泥から地表で1.9マイクロシーベルトと3.4マイクロシーベルトが測定された。
 7/27 放射能測定 3マイクロシーベルトが足元に

その後の顛末記。

翌日担当課に知らせたが、
「3.8マイクロシーベルトの空間線量ではないですよね。国の福島県での暫定基準値での対応を佐倉市でもとってますので、それ以下なので、対応しません」という。
その経過は
7/30 マンガで放射線の正しい測り方

しかし、地表3.4マイクロシーベルトだったら空間線量も高いはず。
「国は1マイクロシーベルト以上だったら除染するための費用負担をする」と福島県へ通達を出しているのだから、市は除染しなければならないはず。
と翌日再度、申し入れた。

側溝のふたが壊れているのは、市の責任。
「その中に子どもがボールを落として、手を突っ込んだらどうする」
と迫ったことが功を奏したのかどうか、分からないが、何とかするとの言葉を引き出した。

その時、除染後の対応も決まっていないので、高い放射線が出ている汚泥を動かしたくない、と言っていた。
では、子どもの被害が起こらないよう、汚泥はそのままでもふたをするなり、ブルーシートをかぶせるなりして対応して欲しい、と言うやり取りをした。

翌朝(ユーカリまつりの当日朝)、測定に立ち会った、さくら・市民ネットワークの元代理人 服部さんがたまたま通りかかると、側溝の補修工事をしていた。
中の汚泥はすでにトラックの荷台。
何の指示もなかったようで、驚いて、高い放射線を測定した汚泥なので、市にどう処理するか確認してください、と伝えた。

週明けの月曜日、朝一番で道路管理課へ連絡。
側溝の補修は指示されたが、汚泥の事は聞いていない。

何と、あれだけのやり取りがあったのに、役所の縦割りなのか、なんなのか、問題がすり替わって、放射能汚泥問題はただの側溝補修になっていた。
放射能汚泥は、そのまま普通の汚泥として、また建設残土としてどこかに埋められるところだったわけ。

現在、庁内で佐倉市放射線対策検討委員会が6月からスタートしている。
副市長が委員長で、全部長がメンバー。
しかしそこでの話し合いは、測定器が納入されたらどこを測定するかその方法で終始しているとか。

現在も原発問題は終息していない。
空気中の放射能もまだまだ予断を許されない状況で、市内のホットスポットが判明している。
セシウム稲わら牛問題で食の安全がクローズアップされたが、新米、野菜と給食の安全性をどう担保するか。

今頃放射能測定をどうするか、実態調査がまず重要等と悠長なことを言っている場合じゃぁないでしょ。
並行して山積みの問題にどう対策を練っていくか。
もたもたしている間に、子どもの内部被ばくが進んでいく。

放射能汚染問題が、現場の課長まで降りていなかったことが判明。
何のための放射線対策委員会なのですか。
危機管理がなっていない。

「放射能の除染とその対応マニュアルを作るべき」と私は6月議会で質問したが、最後まで経済環境部長の答弁はかみ合わなかった。