ならまち~井上神社(3/28)

2007-04-02 19:57:15 | NARA
実家に帰ってる時の話です。

子供達を映画館に放り込んで、私は美容院に行ってきました。
その後、せっかく奈良に来てることやし観光でも…と。
行き先は「ならまち」
私、子供の頃この辺に住んでたんですよ。
昔は今ほど観光客なんて居なかったのに、今は凄いわ。
あの辺に住んでる人の数より観光客の方が多いかもよ。

私が住んでたのは井上町。
旧市内になるそうです。
昔は元興寺や興福寺、春日大社の門前町として栄えていたらしいけど、
私が知ってる限りでは普通の狭い道の町。
車ももちろん通るけど、行き違いするの大変やったもん

庚申さんがぶら下がってる「ならまち」として有名になってきたのは
私が何歳くらいの時かな~?
引っ越したのが二十歳すぎやし、その頃にはすでに有名になってきてた。
その前に「ならまちセンター」が出来てたもんね。



今、昔住んでた家は影も形もなく、知り合いにも会わない。
会うのは観光客だけ。ホント、皆ここに住んでるの?って感じ。


井上神社
ここで毎年、お地蔵さんみたいのをやった記憶がある。
私ら子供達が灯篭に絵を描き狭い境内に飾られる。
横の会所の縁側にはお年寄りが座ってた。
ナツメの樹があって毎年掃除のときに実を食べたな~
こんな風に町内の行事をやった場所やけど、御霊神社になるらしい。

神社には種類があるってのを最近知ったのよ。
祖神系 子孫繁栄を願って偉大な祖先を神として祀った

神話系 神話に登場する日本古来の神々を祀った

ヒーロー系 特殊な才能や圧倒的な力で歴史上活躍した人物を祀った

御霊系 政権争いに敗れた人の祟りを恐れて神として祀った

井上神社は「井上内親王」と息子の「他戸親王」を祀った神社だそうです。
住んでる時は「井上内親王」なんて人はまるで知りませんでした。
調べてみると凄いんですね~びっくりですわ。
なんておどろおどろしいことっ

井上内親王とは…
聖武天皇の皇女として生まれ、光仁天皇の皇后になる。伊勢の斎宮をも務めた女性が夫を呪った罪を着せられ、息子の他戸(おさべ)親王とともに幽閉、殺害される。 その恨みであろうか、疫病や天変地異が相次ぎ畿内は大混乱に陥る。桓武天皇が京都に遷都したのちも怨霊は暴れまわった。桓武の弟である早良(さわら)親王の配流事件が重なったためだ。そこで井上親子や早良の鎮魂のために各地に御霊(ごりょう)神社が建てられた。(asahi.com.引用)


この話が長岡遷都~平安遷都にも少なからず結びついてるなんて・・・
ま、言ってしまえば「政権争い」なんですけどね。
どのサイトを見ても、難しい話や言葉で読みにくいんですが、
とてもわかりやすく説明されてるサイトを見つけました歴史チップス

井上神社がこの親子を幽閉した場所やったかもしれん!という説もあるらしい。


御霊神社

私の氏神様である近所の御霊神社にもこの親子ともう一人、
息子の他戸親王の異母兄弟にあたる早良親王が祀られてある。
氏神様の歴史を知って驚きでしたわ。
子供の頃、遊んだりお祭りがあったりでよく出入りしてたのに。
知ってたところで子供やったし(笑)


燈籠には奈良らしく鹿が・・・

でもね、井上神社の周辺って、新しいマンションや
ならまちにふさわしい建物とかがキレイに立ち並んでるのに、
この古めかしい今にも壊れそうなお社がそのまま残ってる、
その現実が歴史を物語ってる気がする。
町内で管理してる割には寂れすぎてるよ。
昔住んでたお年寄りってまだ住んでるのかな・・・



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