藤原竜也in N.Y. 23歳の挑戦

2005-08-27 23:25:31 | tatsuya
藤原竜也in N.Y. 23歳の挑戦

                           ピンクがタチン発言 青が蜷川さん発言

車の中でのインタビュー
なんか今までは、日本では、本当に行くのかなぁ・・・NY行くんだ。NYで芝居するんだっていう気持ちくらいしかなかったんですけどねぇ。だんだんホントに、もう現実になって直前になって、自分がやることは結果を出すことだけですね。

【夏木さんは竜也くんについて】
セリフがなくて彼が、テレビの音を消してね、彼の身体だけ観ててもねちゃんとエネルギーが伝わってくると思うんですね。そういう俳優さんに、私もなりたいし好きだし、彼はそういう俳優さんじゃないかな、身体感覚をもっている。

【NYへの挑戦】
世界の才能ある人たちに観てもらえる自分の芝居をね。そういうチャンスはないだろうしね。確実にアピールして帰ろうと思ってます。

こういった演劇ってめったにナイと思うし、胸張ってやってきたいなって思ってます。次の仕事でも1本取ってこようかなってぐらいなね。


【藤原竜也について】
集中力があるのね。もすごい真面目。努力家ですね。で、ストイックだからねその役のことしか考えられなくなるんですよね。その良さが藤原君の良さの全てだと思うんです。

藤原君の才能はですね、どんどんどんどん開花してステップを登っていくわけですね。そこに立ち会ってるのがおもしろいから一緒に仕事したり、ついついハードルを高くしたり。近代能楽集だってそれは前にやった演技とうんと違う要求を出してるわけですから、最初は凄い戸惑ってました。


【蜷川幸雄について】
みんなが想像してるレベルっていうものをボクと蜷川さんが遥かに超えるものを
毎回作っていかなければ蜷川さんはボクと組んでもらえないって思うんですよね。。だからホントに、強い絆のようであって微妙なこう神経のような細い物で繋がってるっていうのもありますしだから評価されたいってものもありますしね。
この作品をクリアしないと次の作品は無いと思ってますしね。蜷川さんとはね。

ボクはすごく幸せだと思います。ほんとに細かいに一音一句に言ってくれるダメだししてくれる方ってホント居ないですしね。ものすごい貴重なことをボクは言われてるんだと思ってるんですね。


【演技の進化について】
ハムレットやロミジュリやって演技的な部分も広がりましたし、
精神的にも鍛えられた部分もありますしね、ひとつひとつの言葉に意味を持って
お客に伝えられてるなって感覚もありますし、より作品が深くなったって感じはしてますけど。


まえよりずっと細か~いニュアンスが出てきて、強いとこはものすごく強くなりましたしね、両親のあざ笑い方複雑になってきて持ち手がものすごく増えましたね。

【三島由紀夫について】
自分の命を削ってね、書いてると思うし、もう天才という名にふさわしい人だと思います。
一つ一つのセリフが計算されてるし、もちろんこんな言葉考えつかないってのを並べてますしね。難しい。


【三島由紀夫への挑戦】
三島さんの言葉が、絢爛たるレトリクを駆使しすぎていて、なんか俳優を信頼してなくて言語で完結するような感じがしたんです。それに生理的な反発があったんです。だったらもう???(聞き取り不可能)セクシャルにやるって、もうこれは性的な問題なんだって。もうまるで性的な快楽のように壊滅の状況下だって。「竜也、これはセックスだって」そこにこそ三島さんの文体に勝つために我々が仕掛けた罠と言いますか、挑戦はそこだ。セクシャルに行こうって。

【藤原竜也を通してNYの観客になにを提示したいのか】
NYでやられている現代劇と我々が作った現代劇がちゃんと違いがあって、なおかつ我々が日本人としての特徴をきちっと明示しながらね、ある普遍性を持ちたいなって。そういうことがきちっと通用すればいいなって。


【7月27日NY稽古初日】
見事に大人たちを操れるようになってると思うし、よりその孤独と狂気が大きいものになってますしね。作品全体が俊徳の存在によって深く説得力のあるものになってるんではないかっていうのはボクは思います。

もうちょっとコミュニケーションしなくちゃね、不満ですね。竜也にはね。
まだね日本でやった状態になってないんですよ。時間が無いから追いついてない。やはり時々ブレるんだね、演技がね。それがちょっと不安ですね。もう少しコミュニケーションを取ってね。


【7月28日舞台初日】
「いってきます!って感じですね。調子はまだわからない。」

【蜷川が抱える藤原の演技についての不安は解消されたのか?】
演技はね自己模倣するんですね。自分で自分の良い時の演技の真似をする。何て言うんですか・・・もっかいね、似たようなものをやろうとするんですね。特にね、一生懸命やってるつもりなんですけど、どうしても本能的に僕が出したダメを反芻しながら演じてるよううなところが出てきてしまってるんです。。。

やはり観るべきものを見てお客に伝えなければ成立しないと思うし、弱法師にとったら一番重要なシーンだしあそこを完全に写生しなければ通用しない。蜷川さんにも世界にもね。

公演を終え観客の感想(もちろん日本人じゃないですよ)
「今までみたことのない強烈な演技でとても気に入りました」
「とても力強い役者でした」
「彼の身体表現は男性的なところも女性的なところもありとても素晴らしかった」
「役者としての技術の高さに感激しました」




結果が全てだなって思いました。今日の出来はね評価できない。この3日間は。日本の同世代の俳優がね、嫉妬するくらいの感覚だと思う。

良かった。バイブレーションを起こしたようなのと、ヒリヒリするようなこう自分の感情が昨日は演技がそのままで直結してたんでとっても良かった

厳しかった!全く違いますしね。そりゃあまあ、蜷川さんの中でも、新しいものを作りたい、過去の栄光だけじゃダメなんだって思いも強くでてますしね。
昨日までだってボクらくち聞いてないんですもん。目も合わせてないしね(笑)お互いなんかちょっと特別なね、気持ちでやってたなぁって。
とんでもない大きな自身と信頼関係っていうのはまたお互いの中で芽生えるんじゃないでしょうか。


もっと凄い俳優になって欲しい。。。
まだまだやることいっぱいあるでしょ。


そうですね、NYはボクは素敵だと思いますけどね。これだけ才能がぶつかり合う地で昨日の初日なんて見てると少しでもね自分の主張が受け入れられてくれたかなって思うとちょっともう感動して言葉にならないぐらいの興奮でしたけどね。
日本帰って一週間一ヶ月二ヶ月三ヶ月まあ半年一年(・・・?笑)経ったとして、ボクは最初にイギリスで舞台踏んだ時よりも、このNYってとこは強烈に心の中にに残ってると思いますけどね


『またNYの舞台に立ちたいという気持ちは?』

いや、強烈に立ちたいですね。それは思いますけどね。


 聞き取りにくかったり聞き間違いもあるとは思いますがお許しを 








    










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