ひとつのきっかけになればいい

2007-01-14 23:10:02 | TV
新春スペシャルドラマ「白虎隊」をみた。
前後編二日にわけてあったけど、なかなか良かった。

白虎隊といえば、新選組と同じ松平容保に忠義を誓った若者たちの話。
今回の話は、山下智久演じる酒井峰治に着目して、
その青春・友情・家族愛に焦点をあてた物語。

KAT-TUNの田中聖も出演していて、ジャニーズファンにはうれしいドラマ。
でも年配の者から見れば「またジャニーズか」と煙たがられる。
出演者を見て「あんまり観たくない」と思われるのも事実。

ただ、山下智久目当てでドラマを見た今の子達が、
自分たちとさほど変わらぬ歳の人間がここまで一生懸命に生き抜いたんだな
という事実を知るきっかけになったらいい。
あくまでもきっかけ。
観なかったら知らないで終わる話も、
観る事によって、何かを感じたらそれでいいと思う。

今の若者には理解できない感情も、彼らが演じる事によって
自分たちに置き換えることも出来ると思う。

道義・正義・忠義
この言葉を重んじる時代やもんね。
自分よりもお国、自分よりも親・家族。
そのためなら喜んで命を捧げます・・・

今はどうよ。
何よりさておいて自分やもん。
人に迷惑かけても、自分の言い分を通す。誰かのせいにする。
良い事と悪い事の区別が付かない。
それを注意する、意見する勇気もない・・・
触らぬ神に崇りなし。
平和ぼけしていて、かえって刺激を求める人間が多いもん。
少なからず、私もこの中の一人かもしれない。
戦争の映画やスプラッタな映画を好んで観たりするし・・・
悲惨な現状を見た事がないからかもしれない。

でもこのドラマを観て、「私たち、こんなんでイイのかな?」と
一瞬でも我に返れば得る事もあるはず。
愛する人を守るため、家族を守るため、
戦った彼らがいるから、今の平和がある。

戦争のドラマなんかも、
もっとジャニーズを使って若者の興味を引くべき。
演技がどうのこうのは二の次でいいんじゃないの?
見かけによらず、なかなかイイ演技をする子もいる。
きっかけさえ与えれば、個々で考える事も出来ると思う。

こんな世の中やからこそ余計にそう思うな。