ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

リノベーション リスペクト

2008年02月28日 | キーワード日記
 ある雑誌で、「リノベーションとは、過去に対するリスペクトだ。」とあった。もう少し詳しく言うと、建築家「隈研吾」の特集をしている雑誌での彼の言葉である。 
 そういえば「リスペクト」よいう言い方を最近よく耳にする。敬意という意味かなぁと漠然と思って、良く調べもせず、聞き流していたのだ。「リノベーション」は「再生」という意味かしらんと思っていた。しかし、「リノベーションとは、過去に対するリスペクトだ。」と二つもカタカナが重なると、いい加減な解釈ではちょっとまずいなと思い調べてみた。
 「リノベーション」とは、『既存の建物を改修し、用途や機能を変更して価値を高めること』とあり、建築用語のようだ。
 「リスペクト」とは、『尊敬』であった。なるほど。
 「リノベーション」と「リニューアル」はどう違うのかというと、「リニューアル」は改修することを指し、「リノベーション」は、大幅な改修であり、価値を高めることに重点が置かれているようだ。
 新築を手掛ける際も、彼の意識は常にリノベーションにあるという。古い建物を保存することとは違うといい、むしろその対極にあるとも言っている。

 常に新しい価値を生み出すこと。これは、建築に限らず、クリエイティブな世界では一番重要である。「オリジナル」というのは、新しい価値を構築した人やモノに与えられた称号とも考えられる。

 隈研吾は「時代の流れに逆らわず、姿を変える建築がいい」という。

 丹下健三に始まり、磯崎新、黒川紀章と続いた日本の建築家の系譜は、隈研吾の登場で別の局面に向かったと言われる。

 しなやかな彼の活動に今後も注目したい。

 


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