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「ブラッディ・ノーズ」作戦

2018年02月06日 | 憲法守るべし
トランプ政権が、核戦略の見直しを発表し、さらに北朝鮮に対して「ブラッディ・ノーズ(鼻血)作戦」を検討しているという。
北朝鮮の核関連施設などをピンポイントで先制攻撃する、戦争にならない程度の限定攻撃でアメリカの軍事的優位を示し、北朝鮮に核開発を放棄させることを目的にした軍事作戦だそうだが、まったく思慮分別に欠ける計画だ。
クリントン政権の国防長官だったペリー氏が、アメリカは北朝鮮が核開発に着手したころの1994年にも、「鼻血作戦」と同じような計画を検討したが実行しなかったと語っている。
(1月30日 しんぶん赤旗)
「北朝鮮に対して、サージカル攻撃(特定の目標を狙った精密攻撃)を計画しました。寧辺の核施設を巡航ミサイルで破壊するというものです。施設以外に被害が拡大する計画ではありませんでした。しかし、北朝鮮が別の形で反応する、たとえば、韓国に軍事攻撃を仕掛ければ被害は広がります。ソウルにはかり知れないダメージをもたらし、それがより大きな惨禍へとエスカレートすることを予測しました。
私は実行に移しませんでした。外交手段を選択し、それが成功しました。当時クリントン大統領に進言したのは、最初に重視することは、外交的な解決を見つけるということです。
現在の事態でも、同じ方策で解決すべきだと思っています。北朝鮮はそのときよりもさらに危険で、核兵器を使用した反撃の可能性が常に存在します。今日、軍事的手段を行使しない理由は、94年当時よりずっと大きい。外交手段を使うことの論拠は今においてより強力です。
これは私が94年の北朝鮮危機を通じて出した教訓です。軍事的な攻撃が限定されると考えるのは誤りです。サージカル攻撃は真に限定されません。朝鮮半島においては北朝鮮が反撃すれば、いともたやすく軍事的な応酬が拡散します。」

ペリー氏は、2017年11月29日の朝日新聞「どうする北朝鮮問題」でもこの軍事作戦について詳しく語っている。その中で、当時首相に内定していた羽田孜氏に計画を伝え「もし戦争になれば、在韓米軍への補給で日本の航空基地を使うことになる」と説明。彼は「はい、分かりました」と言いましたが、(合意を)公表しないよう要請されました。日本国民に不必要な心配を抱かせるとのことでした」と述べている。
安倍首相は羽田首相と同じに、鼻血作戦〟も「北への圧力」として容認しているのだろうか。日本が米朝戦争にまきこまれ、大変な惨禍にみまわれる危険な作戦はやめろと言わないのだろうか。

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