みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

「ミサイル避難訓練」の写真から考えたこと

2018年01月13日 | 憲法守るべし
昨年12月30日の朝日新聞に「ミサイル避難訓練 学校は」の見出しで、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、全国各地の学校で避難訓練が行われていることが報じられていた。「内閣官房によると、政府などが主催するミサイル発射を想定した避難訓練は3月以降、22道県で25回あり、多くの学校が参加している」そうだ。
そして、参加した二つの学校の校長先生の「正しい避難行動をとることで身を守れる、と実感してくれればうれしい」と、「今の情勢を考えると、訓練をやらざるを得ない」との話を紹介している。どちらも学校の責任者として、やるからには役に立つ訓練にしたいとの願いを込めて話しているのだろう。
子どもたちが、教室と廊下の間の空きスペースで、手で頭を抱えて床にうずくまっている写真も載っている。こんな「避難訓練」をして、本当に子どもたちの安全が守られるのか、大いに疑問がある。直撃はもちろんのこと、破片の落下であっても、写真のようにして身を守れるとは思われない。
北朝鮮が(というよりどの国であっても)日本の方角に向けてミサイルを発射するなどは許されないことだ。しかし、今北朝鮮が日本を直接狙って発射する情勢でないことは明らかだ。政府がすすめる避難訓練は、本当に国民の安全を守るよりも、さもミサイル直撃が迫っていると不安に思わせる効果の方が大きい。学校は、不安が広がる中で参加しないことへの非難を恐れて〝やらざるを得ない〟ことが校長先生の話からもうかがえる。この〝不安に駆り立てられる〟世情の方がミサイルよりも危険かもしれない。冷静な判断を妨げる。