露の音 幽かな独り言

 
軌跡を見失わないよう
     追憶のよすがを
       記憶の欠片を遺したいのです

仮面

2019-02-03 15:07:09 | 叙情


仮面というものにとても惹かれます

本性を秘匿して、印象を一から創り上げて

まったく異なる存在になれる

そういうところが惹かれます


常々対人用の良い子ちゃんの仮面を被ってはいますが

これは好き好んで被っている訳ではなく

他人から、世間から、社会から被らされている代物で

息苦しくて仕方がない

そういう訳で他人と共有する時間を最大限少なくしているのです


それでも、良い子ちゃんの振りをして他人と相対し続けていると

呑み込まざるをえない毒がみるみる身内に溜まってくる

厭わしい感情が染み着くなんて考えるだけで悍ましい


だから更にひとつ仮面を作りました

いつもは汚らしい言葉は遣わないように気をつけているのですが

この新しい仮面を被っている時は別

毒を吐き出すにはその毒に相応しい侮蔑の言葉で

さっぱり跡形もなく吐いてしまうことにしました


顔を隠した他人がすれ違っていくだけの世界

誰もわたしに気づくまい


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