最初に香港に住み始めてから15年が過ぎてしまったというのに、今まで中国語を習おうとは全く思わなかった。
広東語は最初香港大学へ通ったが、2年で卒業のところ事情があって1年が終わったレベルのところでやめた。
特に結婚してこどもが生まれてからはもう、
「将来こどもに通訳させればいいから別にやらなくてもいいもーーん」
(夫も日本語に関しては同じことを言っている)
とか、
「通じない方が面倒くさいことに巻き込まれないでいいから楽だもーーーん」
と、全然勉強しようとはしなかった。
気がつけば元々つたない私の広東語はすっかりこどもに抜かされてしまった。
たまにこどもに発音を直されるのだが、その度に
「い~い、よぉ~く聞きなさい、小さかったあなたに広東語で1から20まで数えるのを教えたのは、パパじゃなくてこの私なのよ、それを忘れないように」
と、それだけで威張っていた。
こどもは小学校に入ってから学校で本格的にピンインを使って普通話を習いだし、そして普通話は1から20どころではなく1から10までも数えられない私は、すっかり取り残されてしまった。
そんな私だったが、最近、友人に誘われたことがきっかけで、広東語ではなく普通話を習うことになった。
…けっこうはまっている。
過去習った広東語に比べ、声調が4つしかないので気持ち的には楽だ。
広東語の単語がちょっとわかるから、混乱もするけど単語もちょっと覚えやすい。
英語で習っているから、まだ漢字は一切なし。
漢字が入ってきたらまた大変になっちゃいそうだが。
それよりなにより、机に座って黒板(ホワイトボードだけど)に向かって勉強するなんていったい何年ぶりなんでしょー…。
こどもも私が「中国語」を習っていることに興味深々。
学校から帰ってくると、いつも自分の教科書を持ち出して私に見せては、一生懸命教えてくれようとして、すっかり先輩風を吹かせている。
こどもと一緒に大きな声を出して発音練習。楽しい♪
こどもの広東語はさすがに小学校入学後、ああああ~~~~っという間にすごく難しくなってしまったからもう到底私はついていけないが、
普通話だったらまだこうやって一緒にやっていける。
あ~勉強はじめてよかった~。
しかし今まで全く気づかなかったというか知らなかったからなんだけど、こどもの発音、すごく正確!
私は細かいところを直されまくり。
中国人の血が混じってるからかなあ。すごいなあ。
そういえば夫も普通話は学校では習わず、「なんとなく」覚えてしまったらしいし。(家ではもちろん広東語で育った)
義父は元々普通話が母国語で上海語、広東語、英語を話し、日本語も挨拶プラスアルファ程度ではあるが話せる。血筋かなあ。
自分の子供ながら頭が下がってしまう。
よく考えたらこどもの教科書や本、テレビに新聞と、身の回りは教材でいっぱいではないか!(今頃気づいてどうする…)
日本に住んでいるときに比べたら、まあなんとありがたい環境である。
これはやらなきゃ損かもしれない。(調子いい…)
広東語ではわりと聞き分けられると思っていたnとngの発音がなかなか聞き分けられない。
教科書を見ればわかるのだが、実際に聞いてディクテーションしてみると全然だめ。
特に一語に2種類入ってたりすると混乱する。
広東語にない露骨な(?)rの発音が面白い。
eの音が「エ」ではなくて、「ゥェォ~(表現できないよ)」みたいな発音。これまた面白い。
なーんて書いてたらこんなページがあった。あらぴったんこ。やっぱり私は日本人。
ちなみに授業中、先生はLとNの発音の違いを強調して教えてくれていたが、はっきり言ってこれは香港人が苦手な発音だ。(クラスに香港人はいない)
先生はそこまで気づいていないのかな。
先生はそこまで気づいていないのかな。
日本人にとってはLとNは全然違って聞こえるが、香港人はなぜか区別がつかず、
母国語の広東語ですらNei(あなた)がLeiになってしまっている人がたくさんいる。
・・・まあとにかくいつまで持つかこの興味、とりあえず続くところまでやってみようっと。
いろいろ検索してみたら、こんなのを見つけた。
あの卓球の福原愛ちゃんの中国語の発音がすっごく上手いのにびっくり!
昔、愛ちゃんが小学校に入学した時のTVニュースをとてもよく覚えているんだが、ううーむすごいぞ愛ちゃん。
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