城壁の街で : At The Walled City Blog

カナダ・ケベックシティ在住、ラヴァル大学院生の生活雑記
Université Laval, Québec City

実は

2006-07-31 | 雑記
チョークアートで看板かきます

非常にいいタイミングで、愛するべつやくれい師匠の記事を見つけたので「うちの研究室のカンバンをお願いします」「絵はミジンコで」と応募したのですが見事に抽選に外れました。

残念でなりません。

つか、金を出してもいいから描いて貰いたいぞ!








だって、俺は・・・・・・・・・・・・・・・・








あんたが大好きなんだ!



このブログについて ver. 1.1.0.

2006-07-31 | このブログについて
ブログの説明
本ブログは、 At The Walled Cityのメインコンテンツです。

真面目な社会派の記事から、ケベックでの生活雑記、対フランス語奮闘記、北米での大学院生活の紹介、更には自爆系のネタ話やら、僕の嗜好に関する無駄話まで幅広く扱っています。

カテゴリは現在6つ設定してあります。

雑記:日々の生活から、どうでもいいネタ話まで書きたいことを適当に書いています
好きだ:僕の嗜好物を紹介しています。面白くも何とも無い話ですが、僕の人間性を知る一助にはなるかと。
おいてけぼりシリーズ:マニアックな内容を「何のことか分からない人は読まなくていい」と完全に割り切って書きなぐっています。
Labo Vincent:不必要にインターナショナルなヴィンセント研究室での出来事の紹介です。
PCお役立ち情報:PC関連のちょっとした情報を流します。
このブログについて:本ブログの簡単な説明です。

という感じの構成となっていますが、ここで一つ強調したいのは、このブログは基本的には知的な社会派ブログだということです(4/23,06の記事を参照)。

僕のプロフィールや、リンクなどは本家のサイトの方にありますので、興味のある方はそちらへ。

ブックマークはこのブログではなく本体のサイトの方にしてもらえるととても嬉しいです。


文章の「書き直し」に関して
僕は性格上、一度アップした文章でも、後で読んで気に入らなければ、書き足したり、削除したりということを頻繁に行います。タイトルの横に「(改)」と書いてあれば、その記事は大きく変更されたということなので、暇だったら読み返してみると面白いかもしれません。


注意事項
知的な社会派ブログを名乗りつつも、筆者である僕は「まぁ、適当でええやろ?たまにはシャレも大事やで」と考えている、ゆるくて、いい加減な人間なので、ここに書いてあることの全てが事実であるとは限りません。面白おかしく書くために、現実に起こったことを誇張して書いていたり、脚色を加えていたりすること"も"あります。その辺は、テレビで「"みの"が紹介している健康法の全てが正しいわけではない」というのと同じです。書いてあることをイチイチ本気に取って僕の人間性を疑ってみたり、不必要に憤慨したりしないでもらえると助かります。


コメント・トラックバック・メール・リンク
コメント、トラックバックは知人・他人を問わず広く受け付けています、お気軽にどうぞ。ただし、上でも書いてある通り「シャレ」で書いている記事も多々存在するので、そういう記事に対して「マジ突込み」をすることは避けてください。冗談を冗談として理解して「こいつ、やっぱりタダのアホだわ」と呆れながらコメントなんかを書いてくれるととても助かります。

メールを送りたい場合は、このブログ管理者のID(左横の写真の上にあります)に@mail.goo.ne.jp をつけて送ってください。

個人のブログ、サイトからのリンクはご自由にどうぞ。ただ、一応連絡をいただけると嬉しいです。

改訂

2006-07-31 | 雑記
本日は、自分のウェブサイトを触って遊んでいました。

本体のAt the walled cityを更新しました。
  1 プロフィールを少しだけ変更
  2 リンクを大幅に増強(またもや勝手にリンクしたサイトもあるので、問題がある場合は連絡ください)

今回の更新に伴い、運営方法を若干変更しました。
  1 本ブログをMIXIと同期させました。
  2 二つあったハンドルネームをH.K.M.に統一しました。
  2 ブログのカテゴリを少し増やしました。

ま、そんな感じです。今後もよろしくお願いします。

手繰り寄せた糸の先

2006-07-12 | Labo Vincent
「良い話」や「泣ける話」の類を書こうとすると、自己陶酔的で粘着質の文章になってしまうので、普段はあまり書かないようにしている。特に、自分が登場人物になるときは「自分を良く見せよう」という逃げ難い欲が働いてしまうため、その傾向に加速度がつく。書いている最中は「酔い」のために非常に楽しいが、あとで冷静に読み返すと非常に鬱陶しいと感じる文章に仕上がってしまう場合が多い。 そんなものは他人が読んでも面白くも何ともないのは十分に承知しているから、ネタを思いついても書くことはほとんど無い。

が、今回はどうしても書かねばなるまい。

テーマは「運命の導き」。
おそらく、今までに無く感傷的で「ウザイ」文章になってしまうと思う。
なので、そういうのが嫌いなヒトは、読まないでください。




「運命」というものを感じざるを得ない瞬間というのがある。

それは、偶然であったはずの出会いの裏に知られざる繋がりを見出した時であったり、ある美しい出来事と、それを導く秘められた歴史の関係が明るみに出た時であったりする。その多くは、確率的に考えれば、そう起こり難い事でもなく、ただ単に人間の感傷がストーリーを強引に繋げただけのものなのだろうとおもう。しかし、そのちょっとした偶然がもたらした出会いや幸運に喜んだりすることは、そう悪い気分ではない。






今日、現指導教官が「モノ湖に行くから、来週はケベックにいない」という話をしていたので「何しに行くの?サンプリング?それともミーティング?」ときいてみたら

「うちの嫁さんが、モノ湖環境保護運動の創始者メンバーの一人で、今年は活動開始から30周年だから記念集会をやるんだよ。北米中から当時のメンバーが集まるんだ。」

との答え。

心臓が止まるかと思うくらい驚いてしまった。
自分はこのモノ湖という湖に少なからず因縁があるのだ。



まず、モノ湖に関する説明からはじめよう。

モノ湖(Mono Lake)は米国カリフォルニア州のシエラネバダ山中にある湖だ。乾燥地帯にあるため(カリフォルニアというのは基本的には砂漠です)湖から流れ出す河川が存在せず、海水よりも塩分濃度が高い。塩分濃度と言っても、塩化ナトリウムだけではなくて、カルシウムやら、マグネシウムやらの濃度もとんでもなく高いので、モノ湖には非常に特殊な生態系が存在し、景観も独特だ。環境保護主義者の視点から言うと「守るべき特別な自然」となるのだと思う。

で、この湖の水の権利を巡って、ロサンゼルス市と環境保護団体連合が法廷やら議会で争うという出来事が1970年代後半から、1990年代半ばまで繰り広げられた。

ロサンゼルス市の言い分は
「500万人の水需要を満たすにはモノ湖からの水供給が絶対に必要」

で、環境保護団体連合の言い分は
「このまま取水を続ければモノ湖は消滅してしまい、貴重で特殊な自然が失われてしまうからモノ湖集水域からの取水を直ちに止めるべき」

だった。

普通に考えれば、環境保護団体連合側に勝ち目は無い。アメリカにおける権利のありかたというものを考えてもそうだし、なによりもロサンゼルス市という世界最強と考えてもよい程の強力な公的権力に対して、一般人の集まりである環境保護団体連合が勝負を挑むこと自体がとんでもなく無謀なことだからだ。

でも、この闘争の結末は「環境保護団体連合の完全勝利」で終わった。

今では、モノ湖からの取水は連邦最高裁だか州最高裁だかの決定に従い厳しく制限がなされ、一度は危機的な状況にまでなっていた生態系も回復している。湖のほとりには、モノ湖の環境と当時の保護運動を紹介する「環境センター」のような施設も出来て、気軽に観光に行くことも出来る。

公的機関相手の環境保護運動がここまでの完全勝利を収めることは稀だ。しかも、闘争の最終段階では、さまざまな環境保護団体や市民団体を巻き込んで、州レベル、全米レベルでの非常に大きな活動となっていたのだが、そもそもの始まりはカリフォルニア大学の学生と、モノ湖の周辺地域住民がはじめた本当に小さな運動だったのだ。(この運動の創始者メンバーに現教授の奥さんがいたらしい。)

当然のことながら、この運動のもたらした結末は、草の根レベルの環境保護運動が起こした歴史的な勝利として、ある種の伝説的な物語となっていて、その辺のことはドキュメンタリー番組になったり、Storm Over Monoというノンフィクションの本にまとめられたりしている。

で、ここでやっと自分の話になるのだが、実はこのStorm Over Monoという本の翻訳というか輪読会に参加したことが、自分が陸水学を志すきっかけとなったのである。






京都で大学生をしていたころの自分は、所属することになった専攻に全く興味が持てず、大学の雰囲気も肌に合わなかったため完全に不貞腐れていた。そして、「何かをやりたい、自分には何かの可能性が有る気がする・・・・ でも、何をしていいのか全く見当がつかない。」という、20代前半のイマドキの若者にありがちな甘っちょろい苦悩に苛まれていた。

その頃に何の気なしに環境系の学生セミナーに参加したのだが、そこで出会った滋賀の学生に「環境系の話に興味があったら、ちょっと俺らの勉強会に参加せえへんか?」と誘われるがままに参加したのが、モノ湖の環境運動関わる本の翻訳だったのだ。

それまでは、「生物学系の学問がやりたい」とぼんやりとは思っていたものの、湖沼生態系には何ら興味が無かった。でも、その輪読会をはじめとし滋賀で行われているさまざまな湖沼関連の事業に携わるうちに湖沼生態学を扱うLimnologyという学問分野に関心を持つようになり、いつしかその分野で学ぶことを志すようになった。

そしてそこからは、全く身寄りが無いところをMissouriの教授に拾われ彼のもとで修士号をとり、勧められるがままにカナダのOttawaに行ったが、そこは肌に合わずQuebecに流れた。その間は、カリフォルニアもモノ湖も全く関係の無い状態にあり、輪読会のことも遠い昔のことのように忘れかけていたのだが、ここへきてまた元に戻ってきた。なにやら、非常に感慨深い。特に、OttawaからQuebecに移ってくるに当たっての経緯が底なしに苦しいものであったから、感慨深く思う気持ちもとても大きい。

諦めなくて本当に良かったと思う。






自分が生まれるよりも前にカリフォルニアの学生達が起こした小さなレジスタンスが、彼らの不断の努力により大きな波となり、一つの歴史を刻んだ。その歴史は語り継がれ、二十余年の後に太平洋を遥か越えた日本で、一人の林業政策学に飽き飽きしていたダメ大学生を陸水学の世界へと導く。その学生は何の気なしアメリカに渡り、成り行きに任せるままカナダに流れ、知らずの内に活動の創始者メンバーの旦那の元で次の世代の研究者になるべくトレーニングを積むことになった。




陸水学という学問分野はそう広いものではないので、僕がその世界に入った時点で、僕と僕の現教授の奥さんとの出会いは、確率的に考えれば、偶然というよりは必然であったのかもしれない。

が、ここにおいて「運命の導き」を感じ、幾らかの感傷にひたってしまうことは、血の通った感情を持った人間であれば当然の反応だろう。





しなければならない勉強が山ほどあるにもかかわらず、あまりの驚きにこの文章を書いてしまった。

ま、こういう日もあるか・・・・・・・・・・・・・・


あと、モノ湖の写真やら、歴史的経緯は以下にあります。英語ですが・・・・
Mono Lake Committee

片頭痛のこと

2006-07-11 | 雑記
前回のMgという記事を直しただけなので、その記事を既に読んだ人は読まなくていいです。


最近、相次いで知っている人が糖尿病になった。一人は21歳の痩せ気味の若者なので、食いすぎで太っていることが全てではないようである(なんか、Ⅰ型、Ⅱ型とかいうらしいが)。

糖尿病(というか、多くの内科系、循環器系疾患)は一度なると完全には治らないもので、俗に言う不治の病という奴だ。 んで、21才での若さで不治の病を抱える・・・・ 本人は笑いながら「まぁ、しゃあねわな。ちゃんとケアしてたら死ぬことも無えし。だいじょぶ、だいじょぶ。つか、インシュリンを打ちだしてから、すっげっえ調子がいいんだよ、ハッハッハッ(英語で言っていたのを意訳しています)」と言っていたけれど、今後の生活が非常に面倒だろうと思う。自分だったら、結構本気で先の人生を悲観してしまうだろうなぁ。



さて、自分も糖尿病ほど深刻ではないが、面倒な慢性の疾病を持っている。

片頭痛である。

細かい説明は面倒なので省くけれど、これはかなり厄介な頭痛で、その辺りで、何も知らない奴が「あ、頭が痛い。片頭痛だ片頭痛!」なんて言っている偽の片頭痛とは違って、しゃれになっていない。

一度なると、あまりの痛さに立っていられないし、吐く。光にも音にも過敏になってしまうから、普通の場所にいられない。 とりあえず、暗くて静かな場所に行って寝るしかない。

そして、自分にとって一番の問題は、思考能力を完全に失うこと。脳内の血管に起こる異常だから、発作が起こっている最中の3-4時間は全く物が考えられないし(痛すぎて)、痛みが治まってからも約24時間は炎症が残っているためかずーっと頭がボーっとしている。なので、実質二日間は全く仕事(勉強)にならないのだ。まぁ、頭痛の頻度が週に2回とか、一度なると2日間は痛みが続くなんていう重症の人に比べれば自分の症状はまだ軽いほうだけれど、やっぱり痛いもんは痛いし、薬は常に持ち歩かないといけないしでかなり鬱陶しい。薬もびっくりするくらい高いし。


で、この片頭痛がケベックに来てから4回か5回発作が発生している。今までは2ヶ月に一回程度だったのに、こっちに来てから月に一回以上のペース。本格的に仕事にならない。そして、これだけ頻度が上がると、頭痛自体が起こす問題(痛みと、その後のボーっとする感じ)だけでなくて、「頭痛になるかも」という恐怖心までもが生活を蝕むことになる。「これ以上無理したら頭痛になるかもしれない」とか「今、発作が起こったらどうしよう」というような懸念から、積極的に物事を運ぶことが出来なくなってしまうのだ。


さて非常に問題の多い、片頭痛の原因だけれど、新しい土地に移ってきて、環境も、言語も何もかも変わってしまったストレスが一番大きいとは思う。が、実はもう一つ心当たりが無いわけではない。


ケベックに来てから、二年近く飲みつづけていたサプリメントをやめていたのだ。


片頭痛に効くといわれているサプリメントは色々ある
ビタミンB2(リボフラビン)、5HTP、CoQ10、マグネシウムなどなど。

基本的には「ミトコンドリアの代謝異常」が原因だといわれているので(だから母系遺伝している可能性が高いとおもう)、ミトコンドリア代謝系に関する物質が主で(ビタミンB2やらCoQ10はモロにそうだな)、あとはセロトニンの調整に関わるもの。

そのなかで、一番手軽そうだったのでビタミンB2をずっと飲んでいた。効果は結構あって、頭痛の頻度が下がっていたし、自分の脳の不安定さ(感覚を理解できる人は少ないと思いますが、視野が揺らいだり、欠けたり、変な光が入ったり、日によって考える速度が異様に違ったりします)が減っていた。だから、ずっと飲んでいたのだけれど、金がかかって仕方が無いのと、異様なほど黄色い尿を毎日見つづけることが嫌になったので、ケベック引越しを期に摂取を止めてみたのだ。が、どうもそれがいけなかったらしい。片頭痛の頻度が上がったのももちろんだけれど、自分の脳が常に不安定な状態になっていた自覚が非常に強くあった。

なので、とりあえず昨日からビタミンB2の摂取を再開しています。 あと、もう一つマグネシウムの摂取も開始してみました。

でもこれ、量が量だから結構金がかかるんだよなぁ・・・・・・・・・・






頭痛の詳細な情報に興味がある人は、以下のサイトを参照してください。
名前は馬鹿みたいですが、内容は非常に濃いです。

頭痛大学

あと、片頭痛発作がどれだけ鬱陶しいかは、芥川龍之介の中篇「歯車」を読むと良くわかります。 閃輝暗点と呼ばれる前兆症状から、頭痛発作に至るまでの過程が完璧に描写されています。罹患者じゃないと絶対に書けない「苛立ち」というか「恐怖心」の描写が読んでいるとつらいくらいです。

精神を病み、かつ頭痛の恐怖にも苛まれる・・・・ もう死ぬしかなかっただろうなと同情してしまいます。

でかい国

2006-07-10 | 雑記
今ふと気が付いたのだが

Quebec City, QC(西経71度23分)と Thunder Bay, ON(西経89度91分)が同じ東部標準時つうのはおかしくないか?経度にして、18度も差があると日の出の時間が一時間以上違ってくるんですけどね・・・

ふうん、ThunderBayの辺りというと、アメリカではミネソタとかアイオワだから、完全に中部時間なのにな。 Ontario州がでかすぎるんだわ多分。


いや、最東端の東京都南鳥島(東経153度59分)から、最西端の沖縄県与那国島西崎(東経122度56分)まで、同じ日本標準時を使っている日本がいえた義理ではないんですがね。

どうでもいい話です。

余裕

2006-07-07 | 雑記
今日は落ちません。

ずーっと恐ろしく金銭的に不安定だったのだけれど、大分安定してきたので、幾つかフンパツして買い物をしました。

一つは
仏英、英仏の電子辞書


もう一つは、前からずーっとほしかった
エルゴノミックキーボード
です。

電子辞書ははじめ70ドルの奴にしてみたんですが、機械がしょぼすぎて信じられないくらい使いづらいし、画面も読みにくかったので好きになれませんでした。さらに、Larousseの英仏+仏英辞書は「フランス語に軸足を置いて、英語を使うための辞書」つまり、フランス語ネイティブのための辞書であるようで、日本語と英語の使用経験しかない自分にはあまり役に立たない代物でした。なので、返品交換して、少し値の張るSharpの製品($150CA+TAX)にしてみました。OxfordのFrench/English辞書なので、少しはましかなと期待していまふ。

まだ、そんなに使っていないので、しばらくしたら「社会派留学ブログ」らしく、レヴューを書きます。

キーボードは、右手首のガングリオン(持病)が、しゃれにならなくなってきたので、手首への負荷の少ないものがずっと欲しかったのです。で、キー配列は大分悩んだけれど、Canadian French Keyboard(妙な配列)にしてみました(上のリンク先は日本語版ですが・・・)、というかQuébecでは英語キーボードは店頭には置いていない!

このFrançaisキーボードには色々文句があるのですが、それはまた今度書きます。