城壁の街で : At The Walled City Blog

カナダ・ケベックシティ在住、ラヴァル大学院生の生活雑記
Université Laval, Québec City

小動物の心

2007-04-23 | 雑記

なんか、今日学校に行ったら自分の後ろの席に、僕らの分野では「将来の大御所就任がほぼ確定している、中堅どころの超有能な研究者」とされている人が座っていたので驚いた。

「会議があるので二週間ほどここで過ごすことになる。よろしく。」だって。
そんなこと全然聞いていなかったよ。


なので今日は、背後にただならぬ気配を継続的に感じ続けながら(やはり、仕事中の御大の集中度合いは強烈だ)、緊張して仕事しているので、とても疲れる。

つか、ぶっちゃけ、ダメ学生の自分には物凄く居辛い。

コレが二週間続くのか?




動物園のふれあいコーナーで、子供に苛まれつづけて弱りきってしまったハムスターみたいになったらどうしよう・・・・・・・・・・・・


あと、御大はかなりイイオトコだというのも、緊張の元だよな(変態)

豪傑! その名は大修館

2007-04-19 | おいてけぼりシリーズ
本日は非常に難易度の高い「おいてけぼり」をします。
おそらく、www.phdcomics.com に次ぐ難しさです。


以下は、かなり古い電子辞書(ジーニアス英和辞典)に実際に掲載されていた例文です。



例文: K-Mart sucks!
和訳: Kマートは最悪だ


この、じわじわくる面白さ。凄いと思いませんか?
当時のアメリカ人の友人にこの話をしたら大爆笑していました。



現在の版ではこの例文は削除されています。

当然だ。

霧に包まれて

2007-04-18 | 雑記
本日は通常更新です。



自分は齢二十九にして未だ学生である。


同世代の人々の大多数は、定職を持ち、家族を持っているだろうとおもう。
あわよくば借り物ではない住まいをも持っているものもいるはずである。

どう考えても、"一般的には"そういう年頃だ。


実際、自分の同窓の仲間の多くは、キチンと社会に出ており、そろそろ責任のある地位につき始めているし、結婚をしている者も多く、子をなしているものもある。

が、自分には将来の職の保証などは何も無く、学位取得のメドすら全く立っていないし、研究計画書一本まともに仕上げることが出来ない有様だ。



「なにゆえこのような因果な人生を歩まなければならないのか?」
寝る前のひと時に出ぬ答えを求めて考え出してしまい、眠れなくなることもある。



この点、何だかんだ言いながら、非常に気に病んでいるのである。






つい先日、この因果に深くかかわりがあるだろうと推察される、ある重要な出来事を思い出した。


自分は大学生時代、排気量250CCの鉄馬を駆り、一ヶ月ほどかけて北海道及び東北地方を旅したことがある。ハチクロの竹本君のような「自分探し」といったものではなかったが、どう考えても「若気の至りの集大成」のような旅であったのは事実である。


その、集大成の道すがら



完璧に晴れ渡る摩周湖を見たのである。


しかも、二回。






霧が多いといわれるこの北海道のカルデラ湖には「湖面が見えると出世できない、または遅れる」という伝説がある(参照)。特に、湖の中ほどに浮かぶ小島(カムイシュ島)が見えるとマズイのだそうだ。

自分は、島も湖面もしかと目にした。当日は恐ろし程に晴れ渡っており、島はおろか、向こう岸まではっきりと見えたのである。

余りに悔しい(?)ので、数日後にもう一度立ち寄ったのだが、やはり快晴。挙句の果てに、この二回目には道中に出合ったライダー仲間と○○○○○(諸事情により自主規制)。



起源には諸説あるこの伝説であるが、自分に関する限り恐らく本当だったのだろうと思う。


ちなみに、開陽台と多和平での「満天の星空」はダメだった。

本来の姿

2007-04-17 | 雑記



またまた、お馴染みのカナダの気象情報である

赤の線を引いたところ見てもらえれば分かるが、今日は氷の粒 (Ice pellets) が降った。しかも、上部に Wind Warning と出ているように、風も強い。

要するに、氷の粒が顔に吹き付けてきて痛い。しかも、足元は氷が積もって大変なことになっている。


が、授業中に銃弾の雨が降り注ぐよりはマシだろうと思う。
「嫌ぁな」いい方だが、今日ばかりはやや本気でそう思った。




前々から言い続けている事だけれど、アメリカは「そういう国」だ。
社会の構造として、ああいうことが起こっても不思議ではない状況にある。


銃があり
激しい貧富の差が有り
あからさまな人種差別がある


アメリカで暮らしたことが無ければわからないと思うけれど
これは紛れも無い事実だ



いくら「平和な大学街だ」と言われていても、それは絶対ではない。
Columbia, Missouri ですら、どこかになんともいえない緊張感があった。



カナダに移ってきて、おっとりとした陽気な国民性に触れつつ、表立って差別されることが無く暮らす中で、そういうアメリカの抱える闇や歪みがはっきりと分かるようになった。




大学院生の待遇を含めた研究環境、競争社会の緊張感がもたらすある種の充足感、盛大なスポーツイベントの数々、アメリカは楽しいことが数多くある素晴らしい国だと思う。

が、「全てが光に満ち溢れている」というわけにはいかないのだろうと思う。


NewOrleansの暴動のときにも思ったけれど
「これがアメリカなんだ」そうとしか言えない


犯人はアジア系と報道されている。
各地で偏見に基づいたアジア人弾圧が起こらないことを願うばかりだ。



勘違いが無いように書いておけれど、北米の大学に生活するものとして今回の事件に対しては、言い様の無い深い悲しみを抱いています。殺された人、その家族や友人、そして生き残ったものの恐怖に苛まれ心に傷を負った人々には心からお見舞いの気持ちを送りたい。

臣民諸君! II

2007-04-16 | 雑記

さて、前回の記事からもわかるように、最低でも家のPCは買い換えなければならない事態に突入していた(実質2年程前から)。そして、周辺機器の更新もせねばならない。

なので、Lavalに移って半年位してからは、ずっとPCを探しつづけていた。
手に入ったチラシはすべて目を通し、主要各社のウェブサイトもチョコチョコと調べ、ショッピングモールに行く用事があれば電気屋にも寄ってみて・・・・

が、「これだ!」という製品が無い。
どれもこれも中途半端で、購買意欲をそそらない。

しかも、折り悪くWindowsXPが廃止になり、Vistaなんてものが中途半端に出てきてしまった。これは、お気に入りのフリーソフトやら海○版ソフトウェアの使用状況などを考えれば、かなりの不便が予想される事態だ。

で、全く買う気が起きなくなった


というわけで、家庭用のラップトップにMacの導入をかなり真剣に検討しはじめたのが3週間ほど前。実際、家のラップトップをMacにすることで生じる好都合と不都合をかなり真剣に検討した。MacユーザーであるMissouriの後輩に電話までしてみる始末であった。


で、あらゆる事態を想定しつつ出した結論は

「ここで一度Macを試してみるのも悪くない」
「新型OSのLeopardが出たらさっさと買おう」

であった。

うん、実際かなり腹をくくっていた。
つか、もう買う気満々で、強い敵を前にした孫悟空なみにわくわくしていた。


が、ここで由々しき事態が発生したのである。


2007年春発売といわれていたLeopardの発売延期である。


2006年末と噂されていたものが、2007年春発売とされ、それがさらに延期され10月に・・・・・

こりゃあ10月まで待っても発売されるかどうかわからんな・・・・
つか、リリース直後のOSは不安定だから、その他ソフトウェアの対応を含めて最低でも半年は待ちたいよな・・・・そうなると来年の春がベストタイミング・・・・


うん、待てない。そんなには待てない・・・・・・


じゃぁ、Leopardからの導入は諦めるとして(MacOSはWindwosと違い一本一万五千円程度なのでほしければあとから導入することは難しくない)、次の問題は現行のMacBookを買うか、恐らく6月に発表され7月頃から流通が始まるだろう(これもうわさに過ぎない)新機種を待つか・・・・・・・・・・

これが現時点の最大の問題というか、本気で悩んでいるところだ。

現行のMacBook(普通に使うなら上位機種のMacBookProはいらないだろうという話だ)は昨年6月だかに発売され、年末にマイナーチェンジされて現在にいたっている機種である。スペックを見ると別に問題は無い。恐らく、Lavalで博士課程をやる間くらいは十分に持つだろう。そして、Leopardが発売になって購入したとしても、十分に使うことができるだろうと思う。

が、6月に新しいプラットフォームの機種が出る"かもしれない"というのが、小心な自分を悩ませる・・・・・

出るかもしれないし、結局Leopardにあわせて夏以降の発売になるかもしれないという不確実さがまず問題で、さらに問題なのは、やっぱり発売直後のモデルを買うのは怖すぎるという点だ。現行のMacBookも初期のモデルは問題が多かったらしい。で、年末のマイナーチェンジで大分安定したらしい。

この安定しているモデルの購入を逃すのも問題だし、買ったとしても、その直後にものすごく良い型が出たとしたらかなり落ち込む。

いまそこで悩んでいる。



あぁ、あらゆる手を尽くして情報を集めまくって真剣に検討してから動く
という自分の性格をいつもながら恨んでしまうね。

何も考えずに現行のモデルを買えばいんだ・・・・・・・・・・・・


つか、29にもなってたかだか15万の買い物で悩まないといけないのは


貧乏が全部悪いんだ



さぁて、どうするかな・・・・・・・・・・・・・・


三段階有るMacBookの真中のモデルが1500ドル、200GBクラスの外付けハード(家のバックアップ用)と、100GBクラスの外付けハード(仕事のバックアップ用)、あと3年越しの懸案事項であるデジタルカメラの購入・・・・

2000ドルか・・・・・・・・・・・・・・


そんなに使って大丈夫かな・・・・・・・・・・

臣民諸君!

2007-04-15 | 雑記
朕は「城壁の町で」の専制的国家元首という立場にありながらも
政において民の意をも取り入れる器量を持ち合わせておる。

いわば名君といえよう。


現在、本朝は国家運営の根幹を揺るがす由々しき事態を迎えておる。
国家存亡の危機と言えよう。

朕は事態を打開すべく、ある決断を速やかに且つ大胆に下さねばならぬ。
これに際し、臣民諸君の忌憚無き意見を聞きたい!

意訳:なぁ、これから書くことに関してみんなはどう思う?
(上記に色々と矛盾や破綻があるのは無視してください)


もう、Windowsは嫌だ」という話は少し前に出した。

というか、Windows云々以前に、現在の自分のIT環境は「我慢の限界を超えている」状況である。もう、2年近く前から「何とかしなければ」と思いつづけているが、金銭的に困窮しているので、何もせずただ手をこまねいていた。

何が問題か?

PCが古すぎるのだ。

現在家で使っているIBM社製のラップトップはすでに6年物(いや7年か?)である。CPUはセレロンの600Mhzで、メモリは196MB(増設した)、ハードは40MBだ。元々、WindowsMeという、売れない芸人よりも役に立たないOSが搭載されていたモデルだが、現在はWindows2000で稼動させている。

いや、動くには動いているのだ。HDは一度交換したし、自分なりに知識を総動員してメンテナンスしつづけているので何とか踏ん張っている。

が、ここ2年ほど、重い動画を再生できない、重いサイトだと綺麗に表示できない、つか最近のソフトウェアは絶対に2つ同時に走らせることができない、等の不都合が生じてきているのだ。

「そんなの別にいいだろ?パソコンが生活のすべてというわけでもあるまいに」
と思ったあなたは海外辺縁での貧乏生活の不便と孤独を理解できていない。


今の自分は「PCとネットが無くなったら100%死ぬ」
死なないにせよ、正常な精神状態を維持する自身は無い
(現在が正常か異常かの議論は無しにしよう)
それくらい依存している。

もはやPCは自分の生命線といえよう。
それがあまりに時代遅れとなって苦しい状態なのだ。




ま、PC本体に関してはそういうことなのだが、そこに追い討ちをかけるかのごとく


昨日、愛用していた120GBの外付けHDが身罷った


これには、学校のPCのバックアップやら、思い出の写真の数々やら、命の次の次の次くらいに大事な20GBに及ぶ音楽ファイルコレクション(P2Pでなくレンタルやら父親のCDからリップしたもの)やら、苦労して集めた動画その他がギッシリと112GBほど詰まっていた代物である。

想像に難くないと思うが、かなり動揺している。


ま、仕事のデータは仕事用のデスクトップPCに入っているので無事だ。
そして、写真と音楽ファイルも仕事用PCにバックアップを取ってある。
この辺は無事だ。

が、ここ半年ほどで集めた日本のドラマとアニメの動画がすべて飛んだ。

かなりに気に入っていたプラネテス(全26話)、ブランキージェットシティのお宝映像、ジャリズムのネタあたりはすべて飛んだ。さらに、まだ見ていないドラマもかなり消え去った。

そして、良識ある知識人としての社会生活を円滑に遂行する為の工夫として鋭意収集していた動画、静止画のスペシャル・コレクション(20GB)も消失した。実際、5年近くかけて集めたもので、相当選りすぐられた質の高いものだった

正直ショックだ。



さらに、仕事用のPCもすでに限界を超えている。

Dellのデスクトップなのだが、これもPentiumIIIの800Mhzでメモリが130MBという骨董品。学校のPCは文章書いて、PDFを落として印刷して、パワーポイントでスライド作るのが主な仕事といっても、かなり厳しくなっている。



つか、はっきり言って、金が無かろうがなんであろうが、自分のIT環境を更新する時期にきているというのは、火を見るよりも明らかだ。


で、ここ数ヶ月色々検討していましたよ。
というのが第一話。



三話まで続きます。

責任という壁

2007-04-13 | 雑記

ブログのアイデアは幾らでも思いつく。
それこそ、水をたたえつづける六甲山系の湧水のようだ。

が、自らの研究計画書(締め切り間近)のアイデアは全く出てこない。
アイデアどころか、一文を書き進めることすらままならない。

幾ら絞っても汁一滴さえ出ない枯草のようだ。




なんとか、逆にならんか






ブログのネタ帳には5本分くらいのアイデアのストックが・・・・・・
時機を逸してお蔵入りになるのも多数・・・・・
だれかが代わりに書いてくれないかと思うことすらある

でも、それでは何かが根本的に間違っている気がする

ぐぬう

故郷、桜、そして光

2007-04-11 | 雑記
とある日の研究室での会話

H = 私
M = 研究室の人(生粋のケベック人)


H: あー、春はまだかなぁ

M: え?何を言っているの?もう来てるじゃない。

H: !!! え? どこに?

M: ほら、雪が解けてきているでしょう?
  もう、ブーツをはかなくても大丈夫でしょう?

H: え?それは「冬が終わりつつある」というだけでは?

M: ????????
  その、冬の終わりを春と呼ぶんじゃない

H: いや、春って言うと、こう、花が咲き乱れて、木々に緑が差して

M: (爆笑)
  それは、夏って呼ぶのよ

H: ・・・・・・  (爆笑)
  あぁ、そうかぁ。それだと今が春だな。わかったわかった。

M: ね





ひとしきり笑った後なんだか泣けてきた。

仕方ないので、誰もいなくなった研究室で「のだめ(上野樹里 ver.)」風に「むっきゃぁ」とか「ぎゃぼーーっ」とか言ってみた。

29歳(大学院生)はもう一度泣いた

転ばぬ先の釈明

2007-04-05 | 雑記
ちなみに、今月の末までちと「アレ」なんで、先月のような更新頻度を維持することは不可能です。悪しからず。

黎明:新しい表現手法の誕生

2007-04-05 | 雑記

「べつやくれいが大好きだ」

というのは、このブログの開始時点からずっと言いつづけていることだ。毎週のようにデイリーポータルの記事を読んでいるが、全く飽きない。むしろ読むたびに「好き」の気持ちが大きくなっている。なんだか、「毎朝、校門のところで顔を見かける度に恋心がふくらむ」感じ。うん、10代の乙女の恋愛感情みたいになってきている気がする。


この間も、エイプリルフールの日に

「東西半そで対決」という記事で、物凄く微妙で、絶妙で、くすぐったいウソをついて、僕の心を鷲づかみにしてくれた。

まったくもって罪な人だと思う。


その、べつやくれい大師匠が少し前に「円グラフで表そう」という記事を書いていた。MacのテレビCMに触発されたらしい。その「なんでもかんでも円グラフで表してしまおう」というアイデアを「べつやくメソッド」と名づけてソフトウェアにした バカ 愉快な人が現れた。

べつやくメソッドクリエーター



「なんでも嬉しがり気質」を持つ小市民な自分は早速ダウンロードして試してみた。


<参考画像:僕の今日の気分>










色使いといい、なんともいえないダラケ具合といい、ほぼ完璧じゃないか。



さぁ、今度は、べつやくれいの手書き文字を模した「べつやくフォント」の登場を待とうか。





どうでもいいですが、これ。。。。
成分解析みたいに大爆発しないだろうな・・・・・・