城壁の街で : At The Walled City Blog

カナダ・ケベックシティ在住、ラヴァル大学院生の生活雑記
Université Laval, Québec City

ぼやき

2008-08-29 | 雑記

いままで、このブログに何度か登場している統計解析ソフトの "R" 。

データが大量のある場合、グラフを作るのやら、回帰分析なんかの処理は「繰り返し構文」なるものを使うことによってかなりすばやくこなせるようになったし、プログラム内で計算も出来るから「いったんエクセルに戻って、計算してからもう一回やる」なんて作業がなくなった。素晴らしいと思う。

ただ、処理が早くなったら仕事量が減って少し楽になるかと思っていたんだけれど、仕事量は全然減らない。むしろ、こなすことができる物事が量、質共に飛躍的に増えたことによって、今までなら「やろうとも思わなかった事」やら「単純に達成できなかった事」が出来るようになってしまい、恐ろしいくらい考えることが増えた。つか、混乱が加速している気がする。

なんかね、余計にしんどくなった気がするんよ。




便利になったからといって、物事が楽になるわけではないといういい見本だと思う。





でも、このフリーの統計ソフトはひじょーに便利です。皆さんふるって使いましょう。

驚いたこと二つ その二

2008-08-27 | 雑記
これは、C JAM PHOTO の Shinya と Wallflower 向けかな。



えっらいこっちゃ!

いくるの写真が National Geographic Japan に載っとるらしいぞ!



その号がこれ、



なにやら、「写真は語る」というコーナーで「桑島生 ルーマニア、漁師の手が語るもの」という記事が載っているらしい。いやぁ、Wallflower に彼のウェブサイトを教えてもらったときもドキモを抜かれたけれど、今回はそれ以上。K藤さんの論文がネイチャーに掲載された時と同じくらいびびった。いやぁ、Shinya と Wallflower が帰還したら(二人とも現在出張中)、それぞれに感想を聞いてみたいです、はい。



さて、ここからはMU同窓生以外、一般の「城壁の町で読者」向けです、


上記で大騒ぎしている彼は、ぼくが修士を卒業するちょっと前あたりにミズーリ大学の学部に入学してきていた人物。当時、18歳だかなんかの若者。今は23,4だと思う。彼はあまり積極的に日本人とつるもうとしないタイプな上に、総合格闘技に入れ込んでアホみたいにハードなトレーニングしていて非常に忙しかったので、本当にうすーい縁しかなかったので「あいつは俺に友達だぜ」なんて言えるような間柄ではなかったのだけれど、まぁ人口10万の小さな街でのことなので、お互い見知った中ではありました。が、それにしても、ここまでスゲェやつだったとは・・・・・

なんかね、相当変わったヤツだったのは確かなんだけど、ここまでエネルギーがあるとは。しかも、そのエネルギーを正しく使えるやつだったとは。こういうのは素直に感心できるよな。

とりあえず、以下が彼のウェブサイト、僕らが遊びでやっている、ヘナチョコ写真とは根本的に違った、相当に気合の入った写真を見ることができます。

Ikuru Kuwajima - photojournalist




驚いたこと二つ その一

2008-08-26 | 雑記

大学生のころバイクにテントを乗っけて色々旅して回った。最長では、二回生だったか三回生の夏に北海道やら東北を回りながら、丸々一ヶ月キャンプのみの生活を送ったことがある。

まぁ、旅では「出会い」というものがつきもので、長くキャンプ生活をしていると本当にいろんな人に出会う機会がある。「おぉ、何だこの人は!すげぇ!」という感じのポジティブな驚きに満ちた出会いもあれば、「死んでもこんな人間にはなってはいけない。つか、近寄りたくない」というような人間の屑に出くわすこともある。

もう、本当に色んな人と触れ合う機会があって、当時二十歳かそこらだった自分にとっては一つ一つが驚きの連続だったのだけれど、その中でも特に印象に残っている人達というのはやっぱりいて、今でもそういった人との出会いは自らの糧となって生きていると思う。

ちょっと、いい話になりそうで恥ずかしいので本題にいく。そうそう、そんな旅先で出会った人がニュースになっていて驚いた、というのが今日のメインなんすよ、


遭難した仲間の遺体を捜して10年(Yahooニュース)


今朝、何気なく見たYahooニュースに載っていた記事に出ているこの小林尚礼さんとは旅先で出会って、少し話をして、そのあと手紙を一往復だけさせた記憶がある(筆不精な自分が一往復させるんだから相当な出来事)。

当時旅行中には欠かさずつけていた手帳が現在手元には無いので、どの旅だったか正確には思い出せないのだけれど、長野の山の中で何気なく立ち寄った京大笹ヶ峰ヒュッテ(だったと思う)という京大山岳部の小屋でお会いして、少し話をする機会を得た。

山男というのはみんな一癖も二癖もあって特殊な雰囲気をまとっている人達ばっかりなんだけれども、この人はその中でも特に独特の気配がある人だったので、1,2時間話をしただけだし、何を話したなんかなんて覚えてもいないにもかかわらず、なんとなしに記憶に残っていた。で、その身にまとう不思議な空気もこの記事を読んでなんとなく納得。


そっかぁ、山で仲間を失った人だったのか
でも、山をやめてないんだな
で、自分が出会ったあたりでは、すでに仲間の捜索を始めていたのか


それにしても、これって一体どんな気分なんだろう。自分の高校山岳部時代の先輩がプロの登山家になってしまったので、山関係の事故のニュースがあるといつも冷や冷やしながら遭難者の名前を確認しているんだけれど、そんなのとは次元が違うよな。当事者だもんな。。。。。


なんにせよ、もし機会を持つことができるのであればもう一度会ってみたい人ではあります。


雑感

2008-08-18 | 雑記


雑感 その一

たぶん、日本にいる皆さんはチベットで何が起こり、それが為に聖火リレーがどれほど荒れ、そしてチベットの現状がどうなっているか、なってことは綺麗さっぱり忘れて、某「自分の主張を通すことしかしない人々の国」で開催中の某「平和の祭典(笑)」の視聴に興じているがために完全に見過ごしていらっしゃると思うが、プロテニスの世界では、起こってはならない事が現実となってしまった。

No.1 の交代である

とうとう、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの順位が入れ替わってしまった。もっとも、これは2,3週間前からわかっていたことなんだけれど、実際にその事態に遭遇すると結構ショックは大きい。。。

前にも何度か書いたけれど、スイス人のロジャー・フェデラーは現在進行形の伝説として、ここ五年ほどは勝って、勝って、勝ちまくっていた。本当に強いプレイヤーで、全盛期のサンプラスより強いんじゃねぇか?つか、歴代最強?とか言われていた。しかも、ただ強いだけじゃなく、すごく美しくて完璧なテニスをするから本当に文句のつけようが無いチャンピオンだったと思う。んで、この4年半ほどは巻け知らずで、男女を通じて歴代最長の在ランキング1位連続237週なんて無茶な記録も打ち立てていたんだけれど、それも終わってしまった。

とても残念。

とりあえず、今年は色々とダメだったみたいだけれど、ぜひとも復活してナダルのあの下品なパワーテニスを「フレンチオープンで」粉砕してほしいと思う。

雑感 その二

某動画サイト(You なんとか)で、梅佳代という若い女の写真家が出ているトップランナーを見たのだけれど、あまりにも無茶苦茶な人で面白すぎたので爆笑しながら一日に二回も見てしまった。やっぱあれくらい厚顔かつ無軌道じゃないと、あんな面白い写真は撮れんのだろうなと妙に感心してしまった。

つか、天才ってスゲェ。

雑感 その三

去年、ケベック人と一緒に仕事をするのは色々と難しい云々と書いた記憶があるけれど、今年になってもその感想は変わらない。相変わらずフランス語が全くわからねぇっつうのだけが問題なのではなくて、きゃつらが「何に重点を置いているのか?」が全くわからなかったのが最大の問題のだったのだけれど、最近なんとなく「なにがわからないのか?」がわかってきたと思う。

あいつらは気分で仕事をしているんじゃぁねえかとと思う。

極端な見方だけれど、日本人っつうのは相互監視の中で生まれた「こうすべき」という非常に窮屈な「常識という名の強制」に追い立てられながら仕事しているんだと思う。んで、アメリカ人は「こうするのが最も効率的で利益が大きい」という「合理的な判断」に身を任せながら働いている人が多い気がする。でも、ケベック人は「なんとなくこれをしたい気分」つう感じで「その日の感情」で物事を判断して仕事を組み立てているんじゃないかという気がした。

日本人である自分は、日本的な価値判断は理解できる。好むと好まざるとに関わらず、あの国で育ったんだから当然だと思う。そして、アメリカ的な合理的判断も「理屈が通っている限り」においては、問題なく理解できるし、それに追従することも難しくない。全員の物質的、精神的利益を最大限にすることだけを考えて行動すればいいからだ。でも、「ケベック人の気分」これを理解するのは無理だ。

だって、おめーが「今日何をしたい気分なのか?何を重視して仕事をしたい気分なのか?」なんてわかるわけ無い。

とりあえず、在ケベック2年半程度なので後々分析結果は変わるかもしれんけど、現時点で「何で仕事がしにくいか?」の理解が成立したので、少し気が晴れた。






ま、んな感じ

速報

2008-08-05 | 雑記
GoogleMapに追加されたストリートヴュー機能がやばすぎます。


例 東京駅


試しに実家の前まで行ったんだけど、父親の車がもろに写っていてなごみました。

実弟の身辺がロクデモナイことになっている件に関して

2008-08-03 | 雑記
今まで何度か登場したわが実弟、

「デジタル一眼購入の変 その一 その二」で兄を悶死寸前まで追いやったり、
鉄の趣味」らしきものに目覚めたり、

色々と愉快な話題を提供してくれていたんだけれど、その趣味の方が「それはまぁエライこと」になって、全然笑えない状態にまでなっているというお話。





もう一度おさらいしておこう、

自分には実年齢で5歳半、学年で言うと6学年と中途半端に歳の離れた弟がいる。そして、自分の兄弟姉妹はこの弟ただ一人である。

で、この弟君は二十歳早々から自らの食い扶持は自ら賄い、世に有為たる立派な社会人として日本国の発展に貢献している。そして挙句の果てには、いつまでたっても芽が出ず人間社会の生産的活動の埒外に位置する本格派ダメ人間の兄に莫大な資金援助までするという、まことにもってすばらしい人物に成長した我が家のホープである。

その弟君であるが、幼少期から青年期にいたるまで「趣味」というものを持たない良い意味でのプレーンな人物であった。が、しかし、ここ一年ほどの間に妙な変化が起こっている様だという事はこの記事で少し紹介した。

で、その記事を書いたのが今年の1月の終わり。そして、それから半年が経過した今、彼の症状は悪化の一途をたどり、現状は清原の膝よりもはるかに悪いと言わざるをえないのである。




え、一体何が起こったかって?



なんかね、

剥き出しのパイプに欲情したり

古ぼけた昭和風アパートに恋慕の情を抱いたり
唐突に謎の手芸活動を開始したり
ターマックやらグラベルなどの謎の単語を駆使してラリーカーを語ったり
健全な一般人には到底理解不能な「団地の展覧会」なる催しに顔を出したり
いままでに見たこともないような形式でブログの更新をしてみたり
おもちゃのカメラに難しいフィルムを突っ込んで「なかなか撮れねぇ」とぼやいたり
工事現場の足場を"鑑賞"して、"撮影"して悦に浸ったり
同じ工事現場の高所作業用のクレーンを眺め「キリンがいっぱいいる」と不必要に喜んで見せたり



とにかくやりたい放題


たった一年かそこらの間に一体何が起こったのかと不思議でならん・・・・・



財政状況的な問題があるため、何時になるかはまったく予想もできないのだけれど、次回に帰国する際には、一度彼とじっくりと話をしてこの辺の心境変化に関して問うてみたいと思う。



自宅が大変な状況になっていた件に関して

2008-08-03 | 雑記

C-Jam Photo
の隊長がケベックに遊びに来ていたおかげで、ウチの中がとんでもないことになった。

というのも、このアメリカ時代の後輩は、神の手を持つ医者ですら匙を投げるだろうレベルで手の施しようが無い末期のカメラオタクであり、今回の来ケベに際しても通常では考えられない数のカメラとフィルムを持参してきたのだ。その結果、ウチにあるガラクタ由来のクラシックカメラ達とあわせると信じられない数の写真機が勢ぞろいしてしまった。

以下が、その惨状を記録した映像

DSC01674
だいたい写真の右側がHKM氏のカメラで、左側がShinya君のカメラ達

もうねぇ、どんなけアホなんだと・・・・・・・三泊四日のケベック行で何枚写真を撮る気かと・・・・・つか、後ろのほうにある四角い箱状のカメラは一体なんなんだと・・・・・とりあえず、彼の来訪中はそこら中にカメラやらレンズやらフィルムケースやらが散乱して、部屋は異様に散らかっておりました。

まぁ、数多ある小言、愚痴、文句などはさておいて、昼は写真を撮って回って、夜は遅くまで酒を飲むというサイクルを繰り返したため、非常に ハード 充実した四日間を過ごしましたよ。










今回、言われてショックだった一言

「凛として時雨なんて聴いてたらモテないっすよ」

聴く以前も以後も一貫してモテないんだがな