城壁の街で : At The Walled City Blog

カナダ・ケベックシティ在住、ラヴァル大学院生の生活雑記
Université Laval, Québec City

Cote d.azure

2009-01-25 | 雑記
飛行機の隣の席が頭がおかしいインド人のおばさんだったので、ものすごく嫌な思いをしましたがおフランスに無事に到着しております。やばいです、想像以上にきれいなところです。Provia三本しかもってきてないんだけれど、今日2時間で一本目の半分までいきました。 たらねぇ。

とりあえず、あすから湖の話ばっかきいてきます。

写真は学会が終わってから

出張

2009-01-24 | 雑記
学会出席でフランスに行ってきます。ので、しばらく留守です。 あしからず。

Photologue Jan 21, 2009 「路傍の花 その1」

2009-01-21 | Photologue
mx5 1-30b
Rue St-Francois, Quebec, QC, Canada
Aug 26, 2008
Minolta X-570 w/ W.Rokkor-X 28mm F2.8
Kodak High Definition 200

今日、久々に英語でプレゼンをした。

指導教官が受け持っている大学院生向けの授業で、自分の研究分野の基礎的な内容をレクチャーするというもの。こういう「非公式」な場では失敗が許されると踏んだのでひとつ実験をしてみた。

普段、英語で発表のときは、何度も何度も練習しながら、話す内容を練り上げて、最終的には一文一文完全に暗記するんだけれど、今回は「スライドを作る」「話す内容を大まかに決めておく」という最低限の準備のみで自分がどれだけ「英語で」物事を説明しきれるかどうか試してみたけど・・・・・



いやぁ、難しいやねぇ



まず、自分が何を話しているのかわからなくなる。やっぱり、外国語で話すときは「話す内容」以外にも、発音、文の構造なんかを気にする必要があるから、時間がたつにつれて(疲れてくるにつれて)、話す内容がばらけてくる。。。。で、何をしゃべっているかわからない割には、全体がばらけてくるのには気がつくから、伝わっているか不安になって、同じことを何度も繰り返してしゃべるようになってくる。結果さらに疲れるし、話のポイントが伝わらない・・・・・


いやぁ、修行が足らんですね。






Photologue Jan 20, 2009

2009-01-20 | 雑記
kas 03-15
Quebec, QC, Canada
July 19, 2008
Konica Auto S2
Fujichrome Provia 100F (RDP III)


夏に撮ったときは「緑が多すぎてゴチャゴチャしているな」「イマイチだ」とか思ってボツにしたんだけれど、今見るとなんか新鮮。


Quebec Application Certificate

2009-01-16 | 雑記
学会前とはいえ、大して忙しくも無いし、プレッシャーも掛かっていないにもかかわらず体調が崩壊。三日連続で頭痛が来て死にそうです。 というか、死んでいます。







いま、滞在のための就学許可証の延長申請をしているのだけれど、ケベックの学校にいる場合は、ケベック州の許可を取って(100ドル)さらにカナダ連邦政府の就学許可(125ドル)、さらにSINと呼ばれる社会保障番号の更新もしなくてはならないのでヒジョーに面倒。

で、まず年頭一発目の仕事としてケベック州政府の就学許可証(CAQ)の延長申請を行ったんだけれど・・・・


申請開始から、僅か10日で受理


上の画像を見てもらえればわかるけれど、全ての書類が事務局に到着してからたったの3日でパス。。。。

もう、長く外国にいて、途中で転校とかも経験しているので、この手の事務仕事は何度もやっていて、そのたび毎に多大な労力と時間を注ぎ込んできていたので、今回の「なんだよ、ここは日本かよ」とでも言いたくなるようなスピード審査には拍子抜けした。

つか、


やったら出来んじゃねぇかよ、ケベック人


普段から、その調子でお願いしたいであります。






多分、今は時期的に申請者が少なかったのが原因だと思います。8月とか9月に許可証が切れるひとは、きちんと早い目に書類を提出しましょう。

安定までの長い階段

2009-01-12 | 雑記
さて・・・・ひさびさに教養のお時間とさせていただきます。

先日、知り合いから「アメリカの大学教員の肩書きの日本語訳がわからん。制度的なものも含めて説明求む。」と無茶な要望があったので、超ウンチク好きで、超オヒトヨシな自分は色々と説明したんだけれど、せっかく長々と書いたものを当該人物宛てのメールだけで終わらせるのはもったいないので、少し書き直してここにも掲載。





さて、理系の大学院で博士課程まで勉強を続ける道を選んだ者が、学位を取得した後にさらに研究を続けるためにつく職業といえば、一般的には 大学の教員か、政府系の研究機関、大学系の研究機関、企業の開発部門、はたまたコンサル系と数多存在する何らかの研究所の研究員ということになるんだと思う。で、この研究系の仕事の中で花形といえばやっぱり大学の教員ということになるかと思う(一部超有名研究機関の研究員を除く)。ポストの数が限られているし、何かの縁でその地位を得たとしても、職を維持するのが他の研究職に対して比較的困難だからだ。


で、この大学の教員だけれど、日本では助教、准教授、教授というような階級があるけれど、アメリカにおいても階級がある。それを下から順番に挙げると、

Assistant Professor
Associate Professor
(Full) Professor

という感じなる。ただ、階級があるといっても、日本とアメリカじゃぁ大学のシステムが大分と違うから、Associate Professor = 日本の准教授と同じものを想像する間違い。日本では「研究室」というものが基本単位で、教員の階級はその中での序列を意味している場合が多いんだけれど(最近は変わりつつあるらしいが)、アメリカではAssistantも AssociateもFullもみんなが一個の独立した研究室の運営責任者ということになり、それぞれが自分で研究計画を立案し、予算を獲得し、大学院生を雇い指導する。ひとつの研究室に、教員が2人も3人もいて、仕事を分担しているということは無い。稀に、教授の下に Research Assistant Professor という人がいて、日本の助手先生みたいな役割を果たしている場合があるけれど、それはお金のある研究室だけ。

じゃぁ、その肩書きによって何が変わってくるのかというと、それは「キャリアにおける到達の度合い」といえるとおもう。その辺を順番に追って説明してみようかとおもう。




通常、大学院で博士課程を終えて、そのあとポスドク(博士研究員)として何年か仕事をして業績を上げた若い研究者が、めでたくどこぞの大学の教授職にありつけた場合、まず Assistant Professor として雇用される。ここからは、自分で予算を獲得して研究室を運営してゆくことになる。

で、このAssistant Profという地位には契約期間があって、通常5年から7年。その期間中に、学生に授業をし、大学院生を育て、一定以上の研究業績を上げなければ解雇されてしまう。大学によってこの審査基準は全然違うから(良い大学ほど厳しい、MITとかハーバードは地獄にも等しい厳しさ)この部分の説明は難しいけれど、論文が何本とか獲得予算が幾らとかがあるらしい。運が良かったり、超優秀だったりすると2年で審査に通ったりすることもあるけれど、普通はしっかり5-7年かかる。

で、この審査に通ると、Associate Professor に格上げされることになる。 ここで、Assistant Profとの最大の差はテニュア(Tenure)と呼ばれる終身雇用権が与えられること。大学によって違うけれど、65歳くらいまでの雇用が保障されるようになる。この人たちはTenured Professor と呼ばれて、「優秀な人」という認識になるし、この世界の人間は、ここまで到達してやっと安心できるようになる。みんな家を買ったり、夏に一ヶ月のバカンスをとったり出来るようになるわけだ。

次の、Associate Professor から Professor だけど、これも業績次第。 Associateになってからも、継続して業績を上げ続けて、自分の研究分野である程度以上に地位を築いた人が格上げされることになる。ただ、ここでの差は給料に少し反映されるものの、Assistant-Associate ほど劇的に大きいものではなく、基本的には「名誉」的な部分が大きいと思う(まぁ、学科内での発言権とかいろいろあるだろうけど)。なので、Associate格を得てからフツーにやっているだけの人は、Professorにはなれないままキャリアを終える場合も多い。

あと、Distinguished Professor なるものものあって、これはProfessorの上の地位。世の中を変えるくらいのインパクトを残した人だけに与えられる称号で、ある研究分野で大御所といわれる地位にまで上り詰めた人を大学が「よくやりました」と表彰する感じかなとおもう。Distinguished 格を持っている人は超エライ人です。 

とまぁ、荒っぽい説明だけれど、大枠はこんな感じですかね。