城壁の街で : At The Walled City Blog

カナダ・ケベックシティ在住、ラヴァル大学院生の生活雑記
Université Laval, Québec City

赤い服の裾からのぞく希望

2006-12-24 | 雑記
さて、クリスマスである。クリスマスといえばサンタである。で、昨日は「ダッフルで浪人生のコスプレを」という話だったので、きょうはサンタのコスプレの話でもしようかと思う。


この時期になると、ショッピングモールの一角に「サンタさんと写真をとろうコーナー」が出現する。なんのことはない、サンタの衣装を着た男がクリスマスの飾りつけ濃度が一番濃い地帯に陣取っていて、そこへ親子連れなんぞで行けば楽しくサンタさんと触れ合うことができる、という非常にあざとい年末のプロモーション活動だ。

まぁ、そんなことはともかく、このクリスマス時期に
「どこからどう見ても、サンタの役をするために生まれてきたとしか思えないオッサン」
をバスの中で見てしまい興奮した、というのが今日の主題。


だってもう完璧だったんだもの。付け髭の必要が全く無い天然モノの豊かな白髭は、日本近海産の天然マグロよりも素晴らしいものに見えた。そして、恐らく190cmは超えているだろう大柄な体躯は「経験豊かな大人の威厳」をたたえ、「絶対に何かはいっているだろう?」と突っ込みたくなるような丸々としたビール腹は「サンタのおじさんの温かみ」を生で伝えるのに最適なアイテムだったと思う。自分がユネスコあたりの国際サンタ協会リクルート班(んなものは実在しません)に属していたら、絶対にスカウトしていると思う。つか、いきなり「サンタの称」とかを授与していると思う。



そして、当然のことだけれど、笑いが止まらなかったね。

車中にいる間、頭の中でオッサンにサンタの衣装を着せる妄想をストップできなかったもの。しまいめには「サンタの嫁:ナンシー(74)」を勝手に作り出して、イヴの夜にナンシーがサンタを優しく送り出すシーンとか、プレゼントを子供達に届け終えてから二人でトナカイたちの労をねぎらいつつブラシをかけている姿まで想像していたからね。



そうやって妙にハートウォーミングな妄想をしている10分間は、近年あまり無かった類の素敵なトリップだったと思う。草もキノコも白い粉も使わずにここまでやれる自分を褒めてやりたい。



まぁ、正直に言えば、こんな風に赤の他人を使った空想というか妄想で遊んでいることはチョコチョコと有る。他に良くある感じの妄想といえば・・・・・



そこの白髪を靡かせた貧相なじいさんには、是非とも白衣を着ていただいてデロリアンを作って欲しいなぁ、とか

そこのやたら動きが硬いマッチョなお兄さんには、是非とも上半身裸になっていただいて「I'll be back」と言ってもらいたいなぁ、とか

そこの品が無い感じの派手目の中年女性には、是非とも妙ちくりんなスーツを着ていただいてフロリダ州の選挙結果の正当性を訴えてもらいたいなぁ、とか

そこのスレンダーでめがねが似合うお姉さんには、是非ともナース服を着ていただいて折角だから太目の針で採血をして欲しいなぁ、とか

そこのウィノナ・ライダー似のショートカットのお姉さんには、是非とも事務服を着ていただいて僕の作った書類の間違いを冷たく指摘しもらいたいなぁ、とか・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




あ・・・・・・・・・・・・・





・・・・・・・・・・・・









違うんです!


幾らヒマだからといって、
毎日のようにそんな変態的な妄想はしていません!
誤解しないでください!





ごく稀にです!






サンタの話が何故こんな結末に・・・・・・・・・・・・・

多分、疲れているんです。許してください。
あと、「事務服に身を包んだウィノナ・ライダーにぐっと来る」というのは某マイナー・べスパ漫画からのパクリですが、僕が想像しうる限りでは世界最高のトキメキ・シチュエーションかもしれません。

暮れゆく

2006-12-24 | 雑記
(日本編が全然終わっていないのだけれど・・・・ もう、やめていいかな?)


さて、クリスマスである。

日本では若いシングルにとっては恐怖の日であるようだが、ここ北米では日本の正月と同じで家族でプレゼント交換をしながらマッタリとすごす期間だ。「一切の休みを取らず、眠ることすら稀」という伝説のあるうちの教授ですらクリスマスには家族とのんびり過ごすらしい。

まぁ、そんなことはともかく、自分の場合はどうしても25日の夜までに終わらせたいレポートが一本あるので(締め切りは年末なのだけれど、その夜に訪問者が来る)、24も25も出勤予定だ。(この部分を強調したいがために、この記事を書いている気がする)

でも、まぁ、全く何も無いのもあんまりなので、昨日はフンパツして自分にプレゼントを買ってみた。モノはダッフルコートである。色は紺で、丈はひざよりも少し上。 まったく何の変哲も無いがブルジョワジー溢れるダッフルコートだ。ダッフルは持った事が無いから(父親のを着ていたことはある)、一度くらいは買ってみてもいいのかなと思ったのだ。クリスマスだしね。



ん?貧乏学生がフンパツしたって?
え?幾らか気なる? 





行きつけのガラクタ屋で10ドル(1000円)だったよ



フハハハ、格差社会万歳!




非常に古いステレオタイプかもしれないけれど、ダッフルコート=浪人生というイメージがある。なんか、模試会場でのダッフル着用率は50%くらいなんじゃないかという印象だ。 なんでだろう・・・・・・・

ま、とりあえずクリーニングに出したら、しばらくは浪人生のコスプレで鬱々と冬を過ごしてみたいと思う。

お知らせ

2006-12-13 | 雑記
えーと、ちょっと状況がしゃれになっていないので、しばらくの間は更新頻度はかなり低くなると思います。悪しからず。

前回の記事の漫画のリンクを修正しました(遅い)。
完全にシリーズ化されて全部で9本ほどになっていて、一部Web上ではかなり話題になっています。ただ、作者が異なっているからだと思うのですが、残りの4本は著しく質が低いので読む必要は無いと思います。正直なところ、全然面白くない。たぶん、誰かがここで紹介している5本に触発されて作ったと思うのですが、いまひとつ「無職的な危機感」が足りない。 まぁ、興味があれば「はてなブックマーク」あたりで探してください。

あと、ここのところまともにコメントに返信していなかったのですが、まとめて返信をしてみました。

続編など

2006-12-07 | 雑記
昨日の年収問題ですが。続編ができているようなので紹介しておきます。
一部、ウェブ上でもかなり話題になっているようです。


その一
その二
その三
その四
その五





つか、てめえら!

ひとが苦労して2時間も3時間もかけて書いた記事のときは何もコメント無しなのに、こんな別の記事の紹介のときは揃いも揃って・・・・・・・・・・・・

なんだよ、面白くないんだったら言えよ・・・・
したらもう書かないよ・・・・


なんだよ、畜生・・・・・・

しまいにゃ、泣くぞ

もう無理なこと

2006-12-01 | 雑記
さて、日本編にもどりますが、これは短い記事です。


さて、ハロウィーンのこともそうだか、自分自身のことで思ったことが一つある。



もう和式便所は無理だ




実家はずっと洋式だったため、幼少の頃から和式は苦手だった。 それでも学校を含めた外の世界では和式が主流だったので、最低限の耐性はあった。その場に和式しかなければ、別になんとも思わず用を足すことが出来たのだ。 そうだ、そういえば大学一年生のときに住んだ左京区は田中春菜町のボロアパートでは和式だった(しかも共同)。

でもいつ頃からか、外の世界でも洋式へのシフトが進んだ。結果、よっぽど古い駅やヤバイ感じの飲食店、それか相当田舎の方にでも行かない限り「和式しかない」という状況に出会うことはなくなってきたのだ。そして、自分もいつしか「可能な限り洋式を選ぶ(探す)」ようになっていた。

そして今現在、自分は北米で生活している。もうかれこれ6年目に突入だ。で、この地では全ての便器は当然の如く洋式。よっぽど田舎のアーミッシュ・コミュニティとかに行けば話は別かもしれないけれど、どこでトイレに行っても100%洋式便器にぶつかる。 もう、和式便器を使う機会は皆無なわけだ。

そんな状況下、今回の帰国中に偶然立ち寄った京都の近鉄百貨店だったか、京都ビルだったかのトイレが和式だったのだけれど、


なんだか、大変だったぞ


しゃがんだら後ろにコケそうになる。笑い事ではなく本気でしゃがみつづけていられない。もともと難を抱えていた両足首が、齢を重ねるうちに更に硬くなってしまったんだろう。さらにドア側に背を向けてケツを丸出しにしているからだとおもうけれど、すごく不安だ。ドアの外を人が通ると、ちょっと普段では考えられないくらいソワソワした。そして最終的には、ライトな羞恥プレイ(LV3)でもしているんじゃないかという気にすらなり、えも言われぬ屈辱感のようなものまで沸いてきた。



だって、普段の生活であのポーズをとることは無いもん。慣れてないと変に感じるのは当然だろ? な、あんただって急に枕が変わると気持ち悪いだろ? きっと、似たようなもんだよ。



・・・・・・・・・・・・・


ふう、無理な言い訳だな。まあいい、肝心なのは、「こうやって海外長期滞在者は「日本の心」を忘れてゆくのだ」ということだ。(大袈裟な結論だ)