さて、現在25日の朝の三時である。あと、一時間ほどでタクシーがきて、空港に向かう・・・・
いよいよ、三週間の旅に出発である。
毎年、フィールドに入る直前は、「研究なんてメンドくさいことしたくない」「こんなことやっても、何の役にも立たない」とか考えてしまい、物凄く憂鬱になるのだけれど、今回は今までのイヤイヤ病を遥かに凌駕してひどい症状を抱えている。
今、本気で行きたくないと思っているのである。
いや、準備が忙しすぎるからでも、その準備を誰も手伝ってくれないからでもないし、同行する十数名がすべてケベック人で、フランス語を話せない自分は現地で孤立することが既に確定しているからではない。そんなことは、既に慣れている。この一年、ずっとそうだった。
じゃぁ、このブロードバンド時代にもかかわらず現地のインターネット環境は劣悪でメールチェックもままならないとか、電話線が施設に一本しかなく、さらに使用時間が限られていて外部との通信は望めないからかといったら、そうではない。いざとなったら、三週間くらいネットがなくても、電話がなくても死にはしない。
テレビも新聞もない。まぁ、このへん少しは影響してくるが、本気で行きたくなくなるかといえば、そんなこともない。
そうじゃないんだ、そういうことじゃない、
今回の研究旅行が Wimbledon (25June-8July) と完全にかぶっているのだ。
これが最大の問題だ。
夏の初めの6、7月、本業はもろにシーズンなので非常に忙しくなるが、スポーツ観戦も大変忙しい時期である。
NBAのファイナルがあり(今年はLebronJamesのキャバリエーズがファイナルまで・・・)、テニスはフレンチオーブンとウィンブルドンが立て続けに開催される。
NBAは「時間があれば見る」という感じだが、テニスの方は基本的には「重要な試合は意地でも見る努力をする」心づもりなので(んなことより勉強を・・)、去年のこの時期はテレビを求めて学内やら、めぼしいスポーツパブをうろついたりしていた(貧乏なので自宅にケーブルを引くことができない)。
特に、Wimbledonは、好きなタイプの選手が活躍しやすい大会なので、自分にとっての「重要な試合」も多い。なので、Wimbledonの二週間は、試合が気になって勉強なんてやってられないのが常だった。
が、今年は遠隔地に隔離されるので、試合を見ることはおろか、結果を知ることすらできないのだ・・・・・・・・
いくら、Mario Ancic が出ていないとはいえ、ひどい話だと思う。
さらに、さらにである。
ケベックシティでの夏の最大のイベントである Festival d'ete de Quebec ともかぶっている。
そして、さらに、さらに言えば、ケベック州での引っ越しの日も逃してしまう(ケベックでは7月1日にかなり多くの人が一気に引っ越しをするという変な慣習があります)。
この引っ越しの日には、町中にガラクタ(=引っ越しのゴミ)があふれるので、近所を歩いているだけでも、お宝に巡り会う可能性がある非常に楽しい日なのだかが・・・・・
うん、今回の研究旅行は、自分の数少ない夏の楽しみを完全に奪い去るのだ。
うん、何も楽しみがないまま夏が終わってしまったら、僕はなにを支えに生きてゆけば・・・・
うん、いろいろとヤバいかもね
うきゃぁーーーーーー
ちなみに、この夏に宿泊する大学の施設はこれ
http://www.cen.ulaval.ca/english/station.html#
そして、持参する荷物の写真が以下
持参するほぼすべての装備。一週間分の着替えやら、フィールドで使うだろう装備が山のように・・・・・
それを、カナダ名物のホッケー用の鞄に詰め込んだところ。アホみたいにでかい鞄で、身長171CM、体重61キロの自分の体が完全に収まる。参考までに、Macbookと文庫本をおいてみた。