マービンが入院してしまった・・・。

今思い返せば、前兆は７月に入ってから私も感じてはいた。

なんとなくお散歩のときの足取りに力が入っていないような？

季節も夏だし、もう歳だから、マービンも少し夏バテしてるのかな・・・？

くらいにしか思っていなかったんだ。

 

それは今朝、６時前に気づいた。

マービン様子が変

 

どういう風に変かって？

私と一緒にベッドで寝ているマービンが

毎回のように寝る位置を変えるために、

立ってぐるぐる回って位置を定める。

その足取りがかなりよたっている。ふらふら状態だった。

息もハァハァ言っちゃってるし、寝るどころか

ちょっとパニクッてて落ち着かない様子。

 

本人、ベッドから降りるがこけてしまうし

ハァハァしながらあっちこっちふらついて歩く。

しばらくして嘔吐。

中身は・・・私のバッグの中をあさったらしく

キャンディーのアルミの包み紙やら紐やら、なんだかんだと・・・

食べ物ではないようなものまで入っていた

 

更にもう一回吐いて、ちょっと気分が落ち着いたのか

ソファーに乗って、休み始める。

 

「変なものを食べてしまったせいで、気分が悪かったのかな？」

とも思ったのだけど

マービンの歩行の異常が気になってしまい

早速病院に連れて行った。

 

 

熱は無さそう・・・。

体重・・・１週間前にワクチン接種の際に計った時よりも

さらに痩せてしまった。

考えられる病気は・・・

 

嘔吐物の中に食物でない異物があった事と

その臭いがウンチ臭かった事から

まずは腸閉塞が疑われた。

 

異物で腸が詰まってしまうと、ウンチは出るところを無くし

お口から逆流するとの事で。

 

「頭はふらついていない？」とドクターに聞かれて

そういえばなんだかやけに上下左右に揺れてる時あったなぁ～

と思い出した。

ドクターが眼球をチェックすると

マービンの眼球は、左下から右上へ横移動を繰り返していた

 

「眼球がグルグルしているのは、脳神経の病気も疑がわれるけど

マービンちゃんは何か農薬のような毒物は飲んだりしていませんか？」

 

農薬？毒物？それに匹敵するような薬物・・・あったかなぁ～？

 

「人間の鎮痛剤も、マービンくらいの子が飲んでしまったら危ないんです」

 

頭痛薬は最近切らしているので無いはず。

あと私のバッグの中に入っていたもの・・・？

やっぱり心当たりが無い。

 

ドクターの話しによると、犬も人と同じく

脳卒中や脳梗塞ってのもあるらしく

CTなどで調べればすぐにわかるらしいが

それが見つかったところで、人間のように開頭手術・・・

というわけには行かないそうだ。

穏やかに時を待つしかない・・・って事なのかな。

せめてマービンは、治る病気であってほしいと祈るばかり。

 

ひとまず検査のため、マービンを預け仕事に出かけた。

 

職場に向かう道すがら、ふと思い出してしまった

マービンが飲み込んだ『薬物』らしき物の事を

実は7月だったか6月だったか思い出せないんだけど
顆粒のコンソメ40gくらいを
マービンはナメナメしてしまったことがある。
それから
7月に入ってパエリヤミックス
(パエリヤ作るときにコレを使うと、サフランや
他の調味料が要らない優れもの！)
ドライパセリ1ビン(小さいビンなんだけど)
岩塩少々
などなど、いろんなスパイスやら調味料を
私が仕事に行っている間にたいらげてしまっていた・・・。

もしかしてそれらが原因で神経障害起きてるのかしら～？
コンソメなんてタマネギエキスバッチリだろうし・・・。

あ～！！何て事！
かなり不安になり、すぐさま病院へそれを伝えるため
電話する・・・。

 

実は夕べ寝た時間がかなり朝方で

今朝はそんな感じでマービンで早朝から起こされていたので

睡眠時間が少なく

おまけに仕事も今日は暇すぎてしまって、睡魔が何度も襲ってきた。

＆

「緊急のときは連絡します」と病院から言われていたので

電話が鳴るたびにドキドキだった。

気が重くて重くて、本当に重たいため息の連続だった。

 

「脳神経障害の疑いも・・・」と言われて、ちょっと凹んだし。

仕事を定時で上がり、速攻病院へ急ぐ
暫くしてドクターに呼ばれて、マービンのいない診察室へ。

「検査の結果、腸閉塞ではありませんでした。
脳神経の病気でもありませんでした。」

ドクターの一言一句を噛みしめるように聞く私。

「マービンちゃんは、耳の奥の三半規管が
細菌感染によって炎症を起こしていました。
眼振があるのはそのせいで、朝吐いてしまったのは、
恐らくグルグルして気持ち悪かったからかもしれません」

これは『前庭疾患(ぜんていしっかん)』というらしい。

三半規管が正常に機能できず、
首をかしげた状態のままになってしまったり
真っ直ぐ歩くことが困難になってしまったり

ずっと旋回状態で歩いてしまったり・・・
酷くなると立つことすら出来なくなったり・・・。

原因は不明なんだって・・・。
でも、老犬には多い病気で、特に珍しいと言うわけではないみたい。

本当に突然やってきて、こんな状態だ・・・。
私の心の準備もないままに、よくわからない病気になってしまった。

「先程、マービンちゃんが色々食べた物を電話で聞きましたけど
それらが原因ではないので、安心してください」

あっそうなんだ～。
いやぁ～よかったぁー！！一生後悔するところだった。
あんな物食べさせちゃったからこうなっちゃっただって・・・。
でも、これからは気を付けなきゃ！！

自宅に連れて帰ってしまうと、アチコチぶつかって危険。

と言うことと
あまり動かさない方がいい・・・らしく

薬で治療し続ける事が必要とことで、
数日は入院する事になるそうだ。

それに・・・
今日の私は、この状況を受け入れることが難しい・・・。
一晩、冷静に受け入れられるようになる為の時間も欲しい。
ちょっとだけ変わってしまったマービンの姿を見ながら
自分が落ち込んでしまいそうで・・・怖い。

ドクターは勿論、マービンの為に
「入院」と言ってくれたんだと思うけど
同時に飼い主の心の負担も
少し取り除いてくれたような気がして
感謝の気持ちだった。

看護師のお姉さんの後について、マービンの面会に行く。

マービン、すやすや寝ていた。

寝ているときでも眼振は続いてた・・・。

眠りが深いから、私が近づいても全く付かない。
連れて帰ってあげられないから
起こすの可哀想かな・・・。

でも、「起こしてあげて下さい」って言われたので
遠慮無く頭をなでなでして、「マービン」と名前を呼んでみた。

ムクムクっと頭を上げて、ペロっと舐めてくれた。
その舌は的が定まりにくそうだったな～。
頭、結構揺れてたもん・・・。
今朝よりも進行しちゃってる感じだったよ・・・。

「ご飯はとっても元気に食べていましたよ。
その後は吐いたりもしていませんでした」

そうなの～そこの所は衰えなしか。

さすがマービン

ビーグルの鏡

明日には私、もっと強くなってるから
病院の皆さんの言うことをちゃんと聞いて
早く治そうね！

また明日、会いに行こうっと。