groovy days

たまにしか更新できませんが
できるだけがんばってみます。
どうか時々みにきてみてね♪

~ My Lovin' things その3 Ryu ~いつまで一緒にいてくれる?

2009-02-05 | リュウと髄外性細胞腫

我が家にとって、初の犬の出産。
 それは1999年4月24日の事だった。

マービンが5匹のチビーグルを出産した。
一番目はサンタ。二番目はジロー。
 三番目にマリノ。四番目がリュウ。最後がラスカル。

 とっても安産だったマービンは、
5匹を30分間隔で出産する スピード出産だった。
 ただ、レントゲンでも確認できていたが 結構大きい子がいて
 その子が出てくる時、若干時間がかかった。
 それがリュウ。


離れて暮らしていても
私は彼とも家族だと感じている。


 リュウとマリノはそれぞれ実家と我が家で暮らすことになったが
生後3ヶ月までは実家で一緒に暮らしていた。

2匹はいつも一緒にくっついていて
ライバルになったり慰め合ったり・・・
寄ると触ると
あっちへコロコロ、こっちへコロコロ・・・
本当に良い遊び相手で
人間が相手をしてやらなくても
子犬同志で事足りてくれたので
こちらも大助かりだった。

そんな姉弟達も、ある日を境に遊ばなくなった。

離ればなれに暮らし始めてから数ヶ月経ったある日
マリノに初ヒートが来た。
それから更に数ヶ月して実家に行くと
いつもと変わらぬリュウは、大はしゃぎ。

「マリノ!今日も思いっきり遊ぼうぜい!!」

と遊びを一生懸命けしかけているのに
ヒートが来たことを境に、まったくノリの悪いマリノだった。

あの時のリュウの「???」だらけの顔
いまでも忘れられないな~。
女の子の事情なんて、男には解らないモンね~。




リュウは今9歳だけど、とっても遊びが大好き。

私が遊びに行ったときだって
「コレで遊んでよ。ポ~ンって投げて!」
とでも行ってるように
デロデロになったオモチャを口でくわえてきて
ポ~ンと投げてみせる。
そしてまた私の所へ持ってきて、同じ事を繰り返す。
だから「仕方ないァなぁ~」と私も応じる。
でも、その意思表示が、
マービンにもマリノにも無いものなので
とりわけ可愛い・・・。




リュウは私の母が大好きだ。
きっと居ないと生きていけないんじゃないか・・・って程。
かなり依存してるのも問題なんだけど。
散歩の時にグイグイ引っ張ること以外は
ビーグルのわりには良く言うことを聞いている。

いつかも・・・

夕ご飯を目の前に、リュウは「待て」をしていた。
これは、母が決めたルールで
「よし」と言われなければ、食べてはいけない。
「待て」をしている途中で電話が鳴り、話をし
良い気分でそのままお風呂に入ってしまった母。
お風呂から出てきてあらまぁ~ビックリ!!
リュウがヨダレたらたらで、まだ「待て」をしているじゃなの!!
母は慌てて「よし」と言って、「待て」を解いてやった。

我が家にホームステイに来るときだって
「よし」って言わなきゃ食べないんだから
そんな律儀なリュウって、やっぱりかわいい。


そんなお母さん大好きリュウに、ライバルが現れた!
3年前に私が保護して来た、三毛猫のみぃ~ちゃんと
去年やってきた、マリノの娘のグリシーヌ。


彼女達が家族に加わることによって
「お母さん争奪大戦争!」が始まる~!!と思っていた。
だけど、意外に仲良くやっているのには、ちょっと以外だった。

リュウにリーダーとしての自覚が出てきたからかな??







そんなリュウが、突然倒れた。


1月末頃の事。


病院で検査をして貰うと、脾臓がパンパンに晴れているとのこと。
そのまま緊急オペになってしまった。

翌日、ドクターから母の携帯に、連絡があった。

「脾臓は摘出しました。
リュウちゃんは、今麻酔から覚めていて元気です。
ただ・・・
体中に腫瘍がありました・・・。
私達の見解では、恐らく悪性の腫瘍じゃないかと思います。
取った脾臓を病理検査に出しています。
詳しいことはまだ結果が出ないと解りませんが・・・」

電話を切った母は、そしてまず一番に私に連絡をくれた。


母も、私も
突然の出来事に、言葉を失ってしまった。

リュウの体の中に、悪性腫瘍・・・?
体中・・・いったいいつから?
お正月はとっても元気だったのに!?

あとどれくらい一緒にいられるの?
リュウ達のお誕生日が4月29日。
それまで生きられるの?
10歳のお誕生日を迎えることは出来るの?

治療はどうしよう?
苦しむの?痛むの?
選択肢があっても、どれを選択していいのか
判断が出来ない・・・。

情けない・・・。


「せめて、リュウが退院してきたときは、明るく迎えてやって。
手術頑張ってきたんだから。
皆が暗く落ち込んでちゃ、リュウが不安に思うから」
と私・・・

「うん、そうだね・・・」
と母・・・。





本当に突然の衝撃的な出来事で
現実をうまく受け入れられなかったけど
日が経つにつれて、ちょっとずつ冷静を取り戻しつつある。

病名は『脾臓がん』という事らしい。
そして、彼に残された時間も
もうあまり無いと言うこと・・・。


これからまずは、
リュウにとってのベストな状況を考えなければ・・・ね。

泣いても悔やんでも、何も状況は変わってはくれないのだし。
怖くても、生きている限りは、前に進むしかないのだから。

時々先のことを考えすぎて
リュウのいない生活を考えてしまって怖くなるが
そんな先のことは考えなくていいんだ!
今、一番ベストな状況を考えること・・・だよね。
それがお互いのためだと思う。

残された時間の中で、どういう方向に向かおうとも
その状況下でのベストを尽くしたい。



大好きなリュウのために。