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OSAMUの写真記録

古代アンデス文明展(名古屋市博物館)

撮影日:2018年11月30日

名古屋市博物館で10月6日から12月2日まで開催されていた、古代アンデス文明展に行ってきました。
古代アンデス文明とは、南アメリカ大陸太平洋沿岸部の南北4000km、標高差4500mに及ぶ広大な空間において、先史時代からインカ帝国が滅亡する16世紀までに盛衰した文化全体をさすものです。
最も栄えたのはインカ帝国なのですが、スペインに呆気なく亡ぼされてしまったために、金製品はおろか、ほとんど残っていないは、本当に残念です。
何故あんなにも易々と亡ぼされてしまったのか、いろいろな解釈がありますが、色白の人間を神とか救世主と崇めており、本当に救世主が現れたと信じてしまったために、ほとんど無抵抗だったとか。文字を持たない文明のために本当のところは未解明です。
久しぶりに[神々の指紋]グラハムハンコック著を思い出しました。1996年なのでもう20年以上前のことなのですが、世界各地に一瞬現れた文明を神々の指紋と呼び、それをもたらしたのが、海底に沈んでしまったアトランティス文明の末裔がもたらしたものだとか、それが白人だったらしいということだったですね。
展示品は陶製品が中心でしたが、独特の感性を感じることができ楽しい時間を過ごすことができました。

時代の古い順に
1)左 ネズミ型象形鐙型土器
 中 自身の首を切る人物の象形鐙型土器
 右 刺青またはフェイスペイントをした小像
 紀元前1000年頃、鐙とはたかつきと読み、祭器の一つ、自身の首を切るところとは、すごすぎます


2)左 儀式用ケープをまとった人間型超自然的存在の像がついた土器の壺
 中 戦士の座像がついた鐙型注口土器
 右 トウモロコシの穂軸の姿をした神を描いた土器
 紀元後200年から500年頃のモチェ文化のもの、いかにもアンデスぽい


3)左 裸の男性の背中にネコ科どこか動物がおぶさった鐙型注口土器
 中 モチェの神の肖像土器
 右 植物を身につけた人間型神話的存在が描かれたヒョウタン容器(ナスカ文化)
 日本の奈良時代前です


4)パラカス文化の刺繍マント(同時代のもの)


5)ネコ科動物をかたどった多彩色土製香炉(ティワナク文化、紀元後500年から1000年頃)
 表情が生き生きしています


6)パリティ島で出土した儀礼用献酒容器
 人が頭から飲み込まれようとしているところが描かれています(左)
 ヘビがポイントになっています(右)
 自然への畏怖でしょうか


7)左 カモを持つ男性の象形土器(ティワナク)
 中 土製のリャマ像(ワリ)
 右 多彩色の水筒型壺(ワリ)
 何かを操縦しているよう
 

8)左 装飾付きの壺(シカン、紀元後800年から1375年頃)
 中 コップを持った男性の座像をかたどった2色の手捏ね土器(チャンカイ、紀元後1100年から1460年頃)
 右 2種類の超自然的存在の4つの顔がついた壺(シカン)


9)左 頭を覆う布、魚がモチーフ
 右 織物、こちらは人の顔?
 いずれもチャンカイ文化(紀元後1100年から1460年頃)


10)左 儀礼用ガラガラ付き銀合金製品
 中 木製柱状人物像
 右 人間をかたどった祭祀用の杯
 いずれもチムー文化(紀元後1100年から1470年頃)、生気が感じられません


11)木製の葬送行列のミニチュア模型(チムー)
哀しみが伝わってきます


12)インカ帝国のチャチャポヤス地方で使われたキープ
どこをどれだけの長さの位置で結び目をいくつ作るかで意志疎通を図ったと言われている
インカ時代は15世紀前半から1572年頃まで続いたアンデス文明の最高峰だったはずですが、残念ながら何も残っていません
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