賀茂女王歌一首(長屋王之女母曰阿倍朝臣也)
秋野乎 旦徃鹿乃 跡毛奈久 念之君尓 相有今夜香
秋の野を 朝行く鹿の 跡もなく 思ひし君に 逢へる今夜(こよひ)か
賀茂女王の歌一首(長屋王の娘。母はいわく(側室の)阿倍朝臣(阿倍大刀自)なり)
「秋の野を、朝に行くシカが、どこへ行ったか(私には)分かりません。(会いたいなと)思っていたあなたに、会えた今日の夜ですわ」
秋野乎 旦徃鹿乃 跡毛奈久 念之君尓 相有今夜香
秋の野を 朝行く鹿の 跡もなく 思ひし君に 逢へる今夜(こよひ)か
賀茂女王の歌一首(長屋王の娘。母はいわく(側室の)阿倍朝臣(阿倍大刀自)なり)
「秋の野を、朝に行くシカが、どこへ行ったか(私には)分かりません。(会いたいなと)思っていたあなたに、会えた今日の夜ですわ」