万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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0522 藤原麻呂

2007-06-06 | 巻四 相聞
京職藤原大夫贈大伴郎女歌三首(卿諱曰麻呂也)

□嬬等之 珠篋有 玉櫛乃 神家武毛 妹尓阿波受有者

娘子(をとめ)らが 玉櫛笥(たまくしげ)なる 玉櫛(たまくし)の 神さびけむも 妹に逢はずあれば


京職・藤原(麻呂)大夫が、大伴郎女に贈る歌三首(卿の、諱(いみな)は曰く麻呂なり)

「少女らが、(大切にしている)化粧箱に収納された、玉櫛のように。(ワシも)すっかり老けてしまったよ。しばらくきみに会わずにいるとな」

●京職:律令制で、京都の司法・警察・民政などをつかさどる役所 左京職・右京職に分かれ、長官を大夫(だいぶ)という