厨房@ル・シュクル

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マスカルポーネ

2009年05月22日 21時13分13秒 | Weblog
20年前にティラミスが大流行しなければ、知らなかった食材かもしれません。

当時は日本中のケーキ屋が作っていたと思います。
いわゆる駄菓子の類にもこの味のものが有りました。

なぜこんなに流行ったのか分かりませんが(だれかが仕掛けたのかもしれません)、すぐ品薄になって入手出来なくて非常に困ったのを覚えています。

日本のメーカーであれば好機とばかりに増産に走ったことだと思います。
でも一時的なブームだととらえられていたようで(実際その通りでしたが)、イタリアのメーカーの生産量が増える事も無かったようです。

それで当時、日本のたくさんの油脂メーカーからの類似品が出回りました。
もちろん本場の物の方が良いのは分かっていましたが、手に入らない物は仕方がありません。

手に入らなければ作らなければ良いと言う考えは、正しいと思います。
代替品で粗悪なケーキを作るのは職人的に納得のいく事ではないからです。
でもあれだけの流行の中、自分の店だけ作らないというのは経営者的に出来なかったのも、うなずけます。

イタリアにもいくつかブランドがあるようです。
と言うより普通の食材ですから当然ですが。
でもこの「ガルバーニ」が一番ポピュラーです。

今度またティラミスを作ろうと思って改めて仕入れましたが、ちょっと驚くほど高価になっていました。
普通に作るとても高いティラミスになりそうです。
かと言って入れるのを減らしても意味がありませんし。
いわゆるレストランとかであれば、提供する量を減らせばいいのであまり問題ではないかもしれませんが。

でも普通に手に入る食材に違いは無いのでコーヒーばかりではなく、他にも苺だとか柑橘系だとかと組み合わせるのも良さそうです。