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エクセルでゼーゲル式を計算しよう3

2010-01-03 | ゼーゲル Seger formula
★詳細はカテゴリーのゼーゲル式を参照してください★

さて、いよいよ計算です。
ここまで、作業の内容はわかりましたか?


今回の作業にいきましょう♪「調合→ゼーゲル」のシートを開いて下さい。

①アルカリの合計

ここでは、わかりやすく前回使った調合を入力しました。
ゼーゲル式ではまだまだ足したり割ったり引いたり面倒です。

まず、アルカリ(塩基)の合計を出します。
アルカリとはKNao・Cao・Mgoなど、いわゆる溶かす材料です

下の図の濃い緑26行W・X・AA列の数値を合計します。
この図ではT31のセルに計算式を入れておきます。



②ゼーゲル式を計算する

ゼーゲル式は原料の成分をRO(アルカリ)、R2O3(中性)、RO2(酸)に分け
アルカリを1とした時の数値を見ます。

TOTALの下にゼーゲル式を計算する表を作ります。
W30のセルにはKNaOの数値が入るようにします。
このセルには「=AA26/T31」という式が入ります

つまり、KNaOの合計÷アルカリの合計
    0.090÷0.3831=0.235となります

「=各成分のTOTAL値÷アルカリの合計」という計算を入れていきますと
このようになります。




さて、これで、自分の使っている釉薬の調合を入力すれば
ゼーゲル式がわかるようになりました。

もしある原料が手に入らなくなったりして、違うもので代用するとき
まず今まで使っていた釉薬の調合からゼーゲル式を算出し
そのゼーゲル式と同じになるように他の原料で調合し直すことができます。

次回はゼーゲル式から調合を計算するシートを作成します♪

エクセルでゼーゲル式を計算しよう2

2010-01-03 | ゼーゲル Seger formula
★詳細はカテゴリーのゼーゲル式を参照してください★

前回、原料の成分表をエクセルに入力し、モル数で割るところまで作業しました。
今回はまず、調合からゼーゲル式を求めるワークシートを作りましょう。
かなり複雑な作業になりますので、確認しながら進めて下さいね♪

①モル値のシート作成

まず、前回作った成分表のシートを開いてください。
そこから、モル数で割った方の表をコピーし、新しいシートに「形式を選択して貼り付け」で「値」だけ貼り付けます。
このシートは名前を「調合」にします。

②調合→ゼーゲルの計算



次に、「調合」シートの右側に20行目のタイトルだけコピー&ペースト
原料名の右に2列挿入し、派手な色を付けます。(入力欄をわかりやすくするため)
その次の水色のセルには「=S21/100」といれ、下に引っ張ってコピー
(100gで計算されているので、100で割る)

③セルに計算式をいれる

左の表にはそれぞれのセルにはモル値が入っています。
右の表U21には「=$T21*B21」と入力します。$をつけることでT列に固定されます。
これで同じ行の緑色のセルの数値(原料のグラム数/100)×各成分のモル値、という計算がされます。
これをコピーして横に引っ張ると完成。

KNaoの欄にはオートSUMで合計を入れましょう「=SUM(Y21:Z21)」となります
【左の表】

【右の表】



これで、赤いセルに調合のグラム数を入力すると、各成分のモル値が計算されます
福島長石50gにはこのような成分が入っていることがわかります。

④オートSUMで成分ごとの合計を出す

ここまでできたら、一番下に縦の合計を入れる欄を作ります

この図の緑のセルをクリックしオートSUMを押します(Σのマーク)縦一列計算式の入っているセルだけを選択します
Sio2なら、U21から24。U26には「=SUM(U21:U24)」と入ります。


これで、ゼーゲル式を計算するための準備ができました。
例として福島長石45.5・合成土灰36.5・合成藁灰9・朝鮮カオリン9と入力してみました。
重量の合計がちゃんと100グラムになっているので縦の合計が計算されているのがわかりますね。

次回はいよいよゼーゲル計算します♪



エクセルでゼーゲル式を計算しよう1

2010-01-03 | ゼーゲル Seger formula
★詳細はカテゴリーのゼーゲル式を参照してください★

みなさんこんにちはー
高校化学がやっと…なヤキモノ屋michiです♪(自虐っ)
さて、随分前にお知らせしていましたが
とうとうゼーゲル式の講座を始めたいと思います。

こちらを修得すると、

⒈自分の使っている釉薬のゼーゲル式がわかる
⒉本に載っているゼーゲル式を自分の持っている原料に置き換えて調合できる。
⒊釉薬調合の試験の無駄を省くことが可能

特に、原料を10gずつ増減して試験していた人、ゼーゲルでみたらあんまり違いの無い
調合を何度もやっていた、なんてことに気がつかれると思います。
あくまでも、素人のやり方なので、間違いに気がつかれましたら御指摘お願いいたします。


皆様、宿題の原料成分表は手に入れましたか??
陶芸材料店、もしくはHP等にあると思いますので、まず最新のデータを手に入れましょう。

ここを読もうという方は、きっと釉薬調合の本等を読んだ方だと思うので
ゼーゲルの詳しい説明は置いておいて
エクセルの使い方は入門書を読んでください。
では、始めたいと思います

①成分表を入力する
まず、エクセルに自分が使う原料の成分(100g中何g)をひたすら入力しましょう。
上の画像のように、横のセルに成分を入力していきます。
小数点3位くらいまで入っていた方が精度が出ます

※k2OとNa2Oは合計して使うことが多いので、途中にKNa0、という欄を作りました。
※Iglossは焼却ロスの数値で、ここでは計算しません。




②モル数で割る

モル数とは何か、分子量です。
下の画像、それぞれの成分の上に数字がありますね、
T1のセル、つまりSio2のうえには60.1、これがモル数です。
①で作った成分表を同じページでいいので、右横にコピーし
それぞれのセルに割り算を入力していきます。




例)T3というセルには「=(福島長石のSio2のセル)C3/60.1」と入力。
  66.740/60.1=1.110という計算が行われ 
  セルには計算後の数字が出てます。
  
  U3には「=D3(福島長石のAl2O3のセル)/102」
  V3には「=E3/56.1」・・・

と、横一列、それぞれのモル数の割り算を入れていき、縦はセルの右下引っ張ってコピー♪
すると、それぞれの成分をモル数で割った表ができます。
この表をいろいろアレンジしながら計算していくわけです。


あ、しっかり保存して下さいね!
釉薬調合とかゼーゲル計算とか名前つけて保存しましょう♪
このワークシートの名前は「成分表」とかでいいと思います


ここまで、どうでしょう・・・?
わかりにくいところがありましたらコメ欄にどうぞ
お答えできるかあやしいですが(涙)

次回は自分の使っている釉薬の調合が
ゼーゲルに直すとどんな式になるのか、という計算をしてみましょう!


☆2010.2.16 追記☆
検索でこの記事に来られた皆様、大した内容でなくてすみません(汗)
カテゴリにゼーゲルを追加しました。これからぼちぼちゼーゲル式についての記事を追加していきますので
カテゴリでご確認下さい。。

冬の夜は

2010-01-03 | マイペンライ easy
あけおめことよろです。

大荒れの新春、天気予報で積雪予想をセンチじゃなくメートルで言われたのには
耳を疑いたくなった方もいらしたのではないでしょうか?
私のうちの方は、それほど荒れはしませんでしたけれども
気温が高い割に積雪があるせいで、ずぶずぶぬかるむ深いシャーベット。
除雪車が入らないと車が出せない状態でした。

雪国の冬の夜というもの
太郎を眠らせ、太郎の家に雪降り積む・・・
みたいな静かじゃないんですよね現代は。

夜中も休みなく家の前の雪を排雪してくれています。
働く車っ!かっこいい




おりゃおりゃーっと道路の雪をよけてくれます



ガガガガー。ゴトンゴトン。ウィィィン。

音が結構すごいし、ライトがまぶしいので
夜中なれないうちは目が覚めてしまいますが
夜のうちに道を作ってくれているので本当に心強いです。