吉村作品は以前いくつか読んだ、歴史小説も読みました。北海道開拓の頃の例えば「熊嵐」
「破獄」なども。 江戸時代漂流に遭った「漂流」等々。1999年ころたくさん読みました。
流麗な文に中にも力強さを感じました(私の感想です)
最近ある方から吉村氏の極く初期のころの作品のことを知り、
私小説も含め二冊「見えない橋」「少女架刑」を読み終えました。
どの作品にも「死」の影が感じられ、二十数年前の私の知る吉村作品とは大きく印象が違い
驚きました。「少女架刑」では「死」が大き過ぎて途中で読むのをやめてしまったほど。
闘病されていた頃の作品には死を意識して怯える様子が克明に描かれています(初期の作品)
自分の骨(肋骨)が何本か切られる音を聞きながら手術を受けられたなどなど。
その後お元気になられ、多くの賞も受けて活躍されました。
私の父も結核でしたが、戦後ストマイシンやパスのおかげで回復、
そして中国へ従軍記者として行くまでになりました。
今高額医療費問題などがニュースで取り上げられていますが
吉村氏も医療の発達でよいお薬も出て、元気になられて活躍されました。
尊厳死を選び79歳で亡くなられました。 ご冥福をお祈りします。
面白いですね。
臨場感が溢れるリアルな表現は未だに
脳裏に浮かびます。
氏が尊厳死されたことを知り、私も長年の尊厳死協会の会員なので
考えさせることが多いでした。
吉村昭さんといえば愛妻家で有名でしたよね。
作品は「桜田門外ノ変」しか読んでいませんが、
歴史の教科書から学べない、関わった人々の思いが
少しは分ったような気がしました。
奥様はまだお元気だそうですね。
最近は読書離れしていますが、お二人のなれそめなどが
書かれた本があったら読んでみたいです。
吉村さんは膵臓癌だったようですが、前年に舌癌がみつかっていたのですね。
死は3日間伏せるようにとの遺言も、娘さんが火葬許可書を市役所に
受け取りに行って外聞に漏れたとかいてあります。
節子さんが残した「最後の一週間の悔い」の深さ…。
どういうことだったのか綴られています。
事実に近いとご本人が記されてますので、ご夫婦の様子が感じられる作品でした。
私も持っていますが、仰せの夫人のお書きになった
吉村氏の本があるはずですが、
整理がわるいので見当たりません。
見つかったらおしらせします。
なれそめはどうか忘れましたが、吉村氏のことが
丁寧に書かれていたとおもいます、
期待なさらずお待ちくださいね。
最後までご自分を失わず全うされたようですね。
Keiさんのご紹介による本はいつも読みたくなるので
困ります。
困ることは何もないのにです。
「生者必滅会者定離」どなたかに教わりました。
深い意味は理解が足らないと思いますが
私も経験者の一人かと思います。
亡夫の最後もあっけないものでした。