庄内藩に下った幕府の「三方国替え」
理不尽な三方国替えですが、絶対権力者の徳川幕府には逆らえず
領主は受けるしかないと思いましたが、
領民たちは殿さまの一大事、幕府に直訴をと立ち上がった。
農民ですから豊かなはずはなく、まして幕府に楯突くのですから
命がけの決断でした。雪深い庄内から江戸まで関所は通れませんから
雪深い山の中、崖の淵を這うようにいくつもの組が江戸を目指しました。
何人かの犠牲者は出ましたが、転封は免れました。
藩主の善政も書かれています。
財政面でも土地の豪商本間家の力がありました
歴史上農民一揆は数々ありますが、領主の圧政、
生きていけない貧しさ等の背景が殆どでしたから、
庄内のケースは稀有のことのようです。
海坂藩は藤沢周平が描く時代小説の舞台になっていますが、
架空の藩です。藤沢作品今までたくさん読みましたが藤沢周平の
美しい筆致と共に私の中で海坂藩の風景は忘れられません。
鶴岡市に「藤沢周平記念館」ができたばかりのころ
観光協会に問い合わせたり、資料送ってもらったりしましたが
実現できませんでした
とても残念、後悔しています。