トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

理想と現実 正義は勝たない

2019-12-21 11:43:52 | 日記
今日のパムッカレ

子どものころから祖母と一緒にテレビで時代劇を見ていた。
水戸黄門、遠山の金さん、銭形平次などなど。

時代劇に限らず、アニメ、ドラマ、最終的に正義は勝ち、
悪は滅びるという流れだわな。

でも、現実はどうだろうか・・・
真逆である。

中村医師、熊谷6人殺害事件、新幹線殺人事件etc.
不条理、理不尽なことが溢れかえっている。

それでも、ことごどく希望を裏切られても
正義は勝つのだと未だに信じてしまう自分がいる。
やはり、子供のころのテレビでの洗脳が影響しているのか?

夫を喪ってからこれが如実に表れている。
夫が生きていたころは自分たちはなんてラッキーなんだ。
やはり善行は大事、神様は自分たちを見放さないと
思いあがっていた。

とにかく、壁が次から次へとやってくる。
その壁が立ちはだかるごとに、衝撃を受け、
何日間が落ち込み、考えあぐねて、突破口を見出すか、
開き直るか、諦めるか
という繰り返し。

自分で言うのもなんだけれど、強くなっている気がする。
不必要な経験値もアップアップ

ある映画のレビューを読んだいたら、
こんなことを書いている人がいた。


『腹を括れる女性、変化を恐れない女性は強い。生きるために常にどうしたらいいか?
を考えるために変化をしているから。

ダーウインの名言、「生き残る種とは最も強いものではない、
最も知的なものでもない。それは変化に最も適応したものである」

変化するっていうのは、生き抜く術でもあり、生き抜く術というのは生命力のことである』と。



腹は括っているけれど、いざとなると臆病になる。
変化は否応なしにやってくるから、開き直ること、
そして、気持ちをすぐに切り替えることが
出来たらどんなに楽なことか・・。

先日、主治医にあなたの心は(夫を亡くして)もう大丈夫なんでしょう?
と聞かれた。答えられなかった。大丈夫なはずはないと言いたかった。
異国で奮闘しているのだから。夫が死ななければ、こんな苦労はしないで
済んだんだと恨みもある。ただ、病気したり、相続問題など
意識が他へ行っていることが悲嘆を和らげてくれたのは確かである。

日本人は争いは遺憾で和を尊いとする。
でも、外国ではそれは通らないのだ。
とにかく、ここトルコでは日本人の感覚は
通用しない。強くならなければ!
来年、すべて解決して欲しいけれど、
私は焦って判断するのが悪い癖で、
よい結果をもたらさない。

よく考えて行動する、そして結果として
自分が納得できるものであればいい。
頑張れ、ラム子!