姶良市の船津温泉近くの別府川水系が合流する所の原っぱは私有地ですが、開放されていてラジコン飛行機のちょっとしたメッカになっています。お天気が良い休日には、ラジコン飛行機を飛ばす人たちの姿がみられます。すぐ近くの畑の草刈りをしていたら、今日もマニアの男性がやってきました。いつもなら挨拶するくらいですが、ちょうど一休みのタイミングだったので声を掛けてみました。
土佐さんという50代の方で、住まいは偶然にも私の家の近くでした。高校時代からラジコンが趣味で、キャリアが40年になるという大ベテランです。趣味が高じて空港で働き「本当は、ヘリコプターの整備士をやりたかったのですが」と言う、本物の整備士さんでした。乗ってきた車にはラジコン飛行機が3機積んでありましたが、全部で10機ものラジコン飛行機を所有しているのだそうです。
大事そうにグライダーを取り出して、手際よく組み立てるともうスタンバイです。1機が約2万円、コントローラーを入れると6万円位する代物です。ご自分で改良をしたりするそうなので、もっとお金がかかっていそうです。タブレットで飛び立つ瞬間を撮ろうと構えていましたが、土佐さんの「じゃー、飛ばしてみます」の声が聞こえるまもなく遙か上空へと急上昇してゆきました。
高度150m位の大空を滑るように飛んでいるグライダーからは、エンジン音はほとんど聞こえて来ません。 上空ではプロペラがたたまれ、向かい風をとらえて長い間滑空しています。動力を使った滞空時間は約20分で、 動力源は昨今話題のボーイング787で使われているリチウムバッテリーだそうです。「煙りを出して墜落したら、高くつきそうですね」と言うと笑われました。
デジカメを搭載出来るように改造したラジコン機も飛ばしてくれましたが、土佐さんが撮りためた写真を送って頂きました。リアルな航空写真で、姶良の風景が美しく素晴らしい作品になっています。
空から見た姶良市フォトアルバム
土佐さんと愛機