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甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

5番目に大事なもの

2021年11月21日 06時44分54秒 | わたしたち、家族

 もう1か月前になるんですけど、京都の近代美術館におっかなびっくりで行きました。近鉄で行けばいいものを、念には念を入れて、草津線の貴生川までクルマで行き、そこからJRで山科経由で蹴上まで行ったんでした。

 蹴上の琵琶湖疎水のところは、最近とても好きになったところではありますが、簡単には行けない、遠いところになってしまった。コロナは人の関係をリセットさせるためにやってきたんだろうか。私たちのこれからの生き方が問われているのかもしれない。

 昔は、ひっそりと歩く古い近代遺産の場所、なおかつ京都の人々には大事な生活用水だったはずです。でも、近年は外国の人たちがどこだかわからない、不思議な空間みたいにして集まって来ていて、日本なんだか、外国なんだかわからない場所に変わっていました。

 少し道を外れたら、外国の人たちもいなくなるんだろうけど、騒がしいところが苦手な私は、行けなくなりました。そういうのをかき分けて、時間を選んで、行けばいいんだろうけど、それは何だか本末転倒みたいな気がして、とにかく誰も歩いていない(といっても、誰かは歩いているような)、静かな道を歩いてみたいんです。


 その美術館の前に、こういう看板が置かれていて、平安神宮の鳥居も入れて写真を撮りましたね。

 それにしても、田植えする女性の多いこと。そして、みんな若くて同じような格好をしている。まさか、そんなことはなかったと思うんだけど、これは本当にあった風景なんだろうか。いつも、こんなお祭りみたいなことが明治の日本では行われてたんでしょうか。

 田植えは、特別なことだから、それくらい気を張って、男どものお囃子を入れて、近所の女性総出で、それぞれ少しオシャレして、誰が速いか、誰が上手か、競ったんでしょうか。

 今も、人々それぞれが競い合うのは変わらないけれど、同じフィールド、同じ種目で一斉に同じことをするって、あるんだろうかなあ。あるかもしれないね。



 私たちは、今、どんな未来を志向しているんでしょう?

 みんなのしあわせを求めるよりも、個々の幸せを追求することに必死にさせられている気がするんです。みんなで思い描く未来、みんな共通の理想なんていうものはもうないのかもしれません。……政治家のみなさんは、選挙のたびに声高らかに宣言するかもしれないけど、それはもうないんですね。

 私たちは70億人の人々みんなが敗走している。防戦一方で、とても、理想どころではなく、逃げるのに精一杯です。CO2はもう出せない。クルマはすべて電気にする。プラスチックは使わない。石油依存ではダメだ。温暖化は間違いなくやって来る。SDG'sだ! とか、恐ろしい未来を前にしてアタフタしている。

 とはいうものの、足もとを見れば、未来への返済できないような国家の借金はふくれる一方、環境にいいからと原発は再稼働させたり、チグハグで、自らの足元を切り崩しながら、大きな波に立ち向かおうとしている。

 もちろん波は、私たちを襲うでしょう。そして、私たちは呑み込まれるはずです。なのに、私たちはノホホンと生きて、目の前のことにとらわれている。



 この前、夕ごはんの時、テレビは「こころ旅」という火野正平さんが旅する番組を見ていました。どこを旅してたんだろう。わりとすぐにテレビに集中していました。

 奥さんは帰って来た私に、あれこれ聞かせたいことがあるようでした。それはありがたいことです。帰ってきても何にも言わないとか、黙ってメシだけ食べさせるというのでは、ワンコ以下の扱いですから、ちゃんと声をかけてもらうのは有り難いんです。

 でも、悲しいかな、私は、目先のことばかりにとらわれてしまう。

 オシッコが出そう! オナカがすいた! やたらネムイ! まあ、シンドー。腰が痛いなどなど、つまらない訴えにすべてをゆだねてしまう。

 どんな体調であっても、すべてに配慮し、落ち着き、すべてに対応する。特に大事な奥さんであれば、最大限に話を聞くということがなくてはいけません。……そんなの当たり前です!

 でも、テレビをボンヤリ見ていました。たぶん、コマーシャルでも見ていたでしょう。もう動く映像があれば、そちらに気を取られる私なんだと思います。



 奥さんは言いました。

「お父さんは、こころ旅が一番かな? いや、ブログが一番で、その次がこころ旅かな……」
「いやぁ、オカーサンがいちば〇〇……」
「ううん、オカーサンは五番目くらいかな」
「ええ、そう。そいじゃ、三・四番は何?」
「そんなん自分で考えなさい」
「うーん、思いつかんなあ」
「いや、大阪のお母さんが一番かな」
「いや、オカーサンが大事!」
「いやいや」


 ランキングはもういいですね。家族が大事なのは当たり前だし、奥さんを大事にしなきゃいかんのはものすごく知っています。

 ただ、目先のことに追われる毎日を過ごしているので、奥さんが目先にいてくれないと、すぐに他のことに追われるのは確かです。

 そう、私はオッサンなのに、毎日毎日何かに追われている気分がしている。

 何に追われているんだ?

 時間には追われています。今、特に何かをいつまでにしなきゃいけない、という時間はないですけど、漠然とした不安は抱えている気がします。

 どうしてこんなに落ち着かないんだろう。どうしてゆったり自分の好きなことをしてないんだろう。お金はそれなりにあるはずだけど、何も使わないで、近所のスーパーで買い食いするだけですよ。

 どうしてそんなに空虚なんだろう。

 どうして、今朝も、奥さんの散歩について行かなかったんだろう。

 疑問ばっかりです。シンプルな生き方ができてないです。反省して、今日一日を過ごします。みなさま、どうぞよい一日を! 朝起きたら曇ってたのに、光が出てきました!

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