大晦日に出発して、大垣・米原経由で彦根に行きました。そしたら、雨が降っていました。まあ、予定通りでした。
何度か、彦根の中央通り商店街の半月舎という古本屋さんにはお邪魔しています。古本を求めているのか、ただのブラブラ旅なのか、よくわからないけれど、そこに本屋さんがあるので行かせてもらっています。
今日は本屋さんはやってない感じでした。でも、市内に唯一存在して今は廃業されたという銭湯を使っての古本市があって、そちらに回ってみたら、ちゃんとやっていました。半月舎さんの方たちはお店を閉めて、こちらで営業されてたんですね。女性の方が店番をされてて、たぶん、いつも出会う方なんだと思うけれど、よくわからなかった。何度出会っても、憶えてもらえないし、私もいい加減で、困ってしまう。
女湯が古本市の会場になっていました。入ったら左側でした。男湯はレコード市になっていた。
それで私は、ウルトラセブンに変身するモロボシ・ダンの役をやった森次晃嗣さんの『ダン モロボシダンの名をかりて』(1998 扶桑社 サイン本! なのに700円)を選んで、他に文庫本2冊と、イギリスのフォークソングのライブCDであわせて1430円のお買い上げでした。あいかわらずセコイお買い物です。なんて、どこへ行ってもみみっちいことか!
(ここでまた奥さんに言われます。「何しに行ってんだか!」 まさに、その通り! 古本なのか、ただ出歩きたかっただけなのか? どうしてわざわざ彦根まで行って古本なのか?)
それから、すぐに近江八幡に出て、アンデケンというところでチーズケーキを買い、大阪の実家に向かいました。
弟の家族は来なくて、私と母で大晦日はしんみりとスーパーで最後の半額ものあれこれと、半額エビ天を入れたおソバをいただき、素直に寝ました。割とスヤスヤ寝ました。
元旦から今日までは、特に何もしなくて、ただ世の中の大変なの様子にどうしようもできなくて、ただボンヤリとしていました。
私たちは、どうも激動・激震の時代に入っているのかもしれません。
残念ながらこれから世の中がどんなになっていくのか、ずっと見続けることはできなくて、ただ平安であれと祈るような気持ちだけど、そんなに甘くないし、いくら願っても、自然は厳しいし、私たちはあまりに無力なのだと思うばかりです。
でも、人間はたくましいところもあるから、どんなに大変なことがあっても、へこたれずに立ち上がることでしょう。そして、そういう時に限ってこの混乱期にひと儲けしようというとんでもないヤツらに引っかき回されるだろうなと思いました。それでも、たぶん、人々は自分の暮らしだけはしっかり守り、仲間たちと協力してやっていこうとするのです。
とんでもないヤツらも、いつかいなくなると信じたいです。何度も何度も、とんでもないヤカラは出てきます。それでも、負けずに人々は立ち向かう!
こんな悲壮な気持ちになるなんて、家を出る時はもっとホンワカした気分でした。お正月ということで少し気が抜けていた。でも、それは甘かった。私たちはフワフワの大地に、あぶなっかしい生活を続けていただけだった。私たちの大地は実は日々動いているんですもんね。
動いているんだけど、そこに立つしかないんですから、私たちはまた立ち上がります。そんな悲壮な気持ち。でも、きっと仲間がいる。助け合っていくんだ。そんな気持ちです。実際にはどれくらい仲間に声かけできるかなあ。奥さんに鼻で笑われそうだけど、頑張りたいです。すぐへこたれるけど。