今日は、朝から近所の出合いの日でした。うちの奥さんは前の晩からプレッシャーというか、年に一回のことなんだけど、おっくうなところがあったようです。
と書いてたら、もう帰ってきました。そんなに泥はなかったそうです。よかった。30分で終わるなんて、ありがたいことです。それなら、私が出ればよかったんだけど……。
というわけで、今朝は6時前には目が覚めて、奥さんに合わせて起きていました。
コーヒー飲んで、レーズンパン2枚も食べて、テレビをぼんやり見て、なんという夫なのでしょう。本当に役立たず。……今日くらいは、昔みたいに奥さんの足でももんでみる?
いや、たぶん、夜になったらお酒を飲んでガーガーしているかな……。
新しい住人が増えたそうで、お仕事してくれる人がいっぱいだったそうです。私って、いつになったら地域とともにやっていけるのかな。ちゃんと地元デビューしないといけないな。
出合いにも参加せず、テレビを見ていました。
NHK短歌を見て、田中道子さんというモデルさんから女優さんになった女の人がゲストで出ていました。お母さんは徳之島出身ということで、カゴシマつながりだったんですね。セゴドンにも出ていたということですが、西郷さんの離島の愛人さんの役柄だったんだろうか。見てないからわかりません。
つづいて、BSでアナウンサーが地元のガイドの人と歩く番組を見てしまいます。
今日は、イギリスのイングランド南西端、コーンウォール州を8日間かけて歩いていました。イギリスの海岸は、どこを切り取っても殺伐としたというのか、断崖があって、木はなくて、草が少しの断崖が続いています。そうした崖をとことことことこ歩いていました。
歩いている人は、松村正代アナウンサーでした。顔も地味だけど、名前も地味な方で、でもなんとなくNHKをしょって立つ肝っ玉母さん系の声と真面目さが光っていて、なかなか好感が持てました。
ニュースの原稿を読んでいるよりも、人の話を聞く姿勢がなかなかいいなあと見ていました。ああいう感じで聞いてもらったら、何か普段は話せないことでも話せるような、そんな魅力のある感じが出ていた。
話すよりも聞く方に力のある人って、なかなかいない感じです。
コーンウォール州は、どちらかというと貧しい州のようでした。昔は、漁業や石炭産業などが盛んだったそうです。ケルト系の人々も住んでいて、そういう伝統も残っているようです。ウェールズみたいな頑固さ・結束はうまれなかったけれど、独自のスタイルは持っているみたいでした。
日本でいうと、国東半島とか、紀伊半島とか、能登半島とか、そういうところが独自のスタイルを維持しているみたいな感じでした。
大きさで行くと、能登半島くらいなんだろうか。
石炭はとれなくなって、それらの採掘跡だけが博物館的に残されている。漁業は、大きな船が根こそぎ持っていくそうで、沿岸漁業はまったくふるわなくなった。10年後には、漁村はなくなっているだろうと、かっこいい漁師のリチャードさんは語っていた。リチャードさんなら、俳優でもやっていけそうでした。
すべての産業は絶たれてしまっている。けれども、懸命に人々は不便な半島で、自分たちの生き方を探していた。断崖に30年かけて劇場を作った女性がいて、そこでのオペラのコンサートも映されていて、雨で大変そうだけど、松村さんはガイドさんがビオラを弾いていたので、ブラボーとささやいたり、これまた松村さんの引き出す力を見せてもらったりしました。
今回は、松村さんって、こんな力があったのかと感心することばかりでしたね。
中世の修道院のあとを住居にしている方からも、コメントを引き出していて、「こんな古い建物に住んでいるけれども、過去にはひきずられてはならない。現在も未来も過去と同じように価値のあるものであり、同じだけの意味のあるものなのだ」という言葉をもらっていました。
過去に学ばねばならない。過去から未来を生きる教訓をもらわねば! とかいうセコイ言葉ではありません。こういう貧乏くさい、何か今に役立つ言葉はないかというんじゃ、言葉は見つからないんですね。
人の話を聞くときは、それなりに聞く方の心も豊かじゃなくっちゃ!
中世のお城に住む貴族の方は、現在、未来をちゃんとしなさい。というふうに述べておられた。そうですね。私たちは、未来のことを考えられなくなっているし、今のことは、目先のことしか考えられていない。
生き方、考えていきます。奥さんの相手でもして(言葉だけ?)、現在のことを考えます。とりあえず、午後はお仕事です。がんばろう!