NHK R2金曜日8時半 「カルチャーラジオ・ 科学と人間 ・食と健康をつなぐサイエンス・栄養疫学入門」 がおもしろいです。佐々木敏(さとし)氏が講師です。
健康であるためには食生活が大事ということで、毎回 食べ物と病気の因果関係を教えてくれます。
例えば第1回では、イギリスのある時代で、コレラは井戸水が原因だったということ、世界で心筋梗塞が多い地方の人は飽和脂肪酸の入った食べ物をたくさん食べていたということです。
健康的な食生活のためには①野菜をたっぷり ②豆類をたっぷり ③果物ナッツ類をたっぷり ④穀類をしっかり ⑤飽和脂肪酸を控える ⑥肉は控えめ ⑦乳製品も控える ⑧酒はモデレートに(適宜に)だそうです。
第3回では、栄養健康情報はここで歪む・情報バイアスという落とし穴を知りました。
例えば牛乳はカルシウムが豊富で栄養がありますが飽和脂肪酸があるということはあまり知られていません。
しらす干しもカルシウムがあっていいのですが食塩が多いのが欠点です。
私達消費者は牛乳もしらす干しもいいと思っていますが、欠点には気づいていないのです。
自分にとって都合の良い情報を都合の良い方に取り、不利な情報は聞かなかったことにします。これが情報バイアスだそうです。
第4回ではコレステロールと油の関係について、知りました。
飽和脂肪酸が多い牛肉や牛乳はたくさん摂るとコレステロールが高くなり、心筋梗塞になりやすいそうです。
植物油なら、てんぷらや炒めものなどで、たくさん摂ってもいいそうです。ただパーム油は摂取しては良くないと言われました。
アルコールのとりすぎと糖質のとりすぎで中性脂肪が高くなるそうです。
第5回は、減塩の必要性についてです。
食塩は体に必要な栄養素のひとつで、一日に1.5gは必要です。しかし、実際はもっと多く摂取しています。
1日に5gまでいいことになっています。WHOのガイドラインは5g未満ですが、厚生労働省の目標は、男性は7.5g未満、女性は6.5g未満だそうです。
塩分を摂りすぎると、高血圧になり、 胃がん、心筋梗塞、脳卒中になるそうです。
高血圧はサイレントキラーと呼ばれているそうです。
日本人の命を奪うものとして①食塩 ②全粒穀物 ③果物が少なすぎる があり、食塩は1位に挙げられています。
血圧は一生かけてじわじわあがっていくもので、減塩の効果は10年後や20年後、30年後にわかるので子供は高血圧にならないように、子供の時から薄味が美味しいという舌にしておくことだそうです。