↑読み返して見ると、学生末期の私とそれを抜けた先で感じた想いをそのままに書いているなと思えるがこれも誰の胸にも届かなかった。
同じ方向が向けない――いな、向くのに十分な説明や納得が行くものがない、そんな理由だったのか、信じてついていき消えてしまった背中が残した言葉と言うか想いを人伝に聞いたのがこの場面を書かせてくれた。
そんな物を形にしても何もなりやしない、と言う現実からその時だけは目をそらしたかったのだと思う。それは今も変わらぬ想いでもある。
やみくもに結果を早く出せ、早く当時の生活状況から脱してくれと言う圧力と出ない出せない結果への焦りと絶望感が滲み出てるなと思えるのは多分書いた本人だから解る話だなと思う。
答えなんてありやしなかった上に、やりようがなくて、どうしたら良いかを教えられなかった事もあの当時あったように思う。そして今、あの頃同じ局面となり、その時と同じくして、未来を形作るには遅すぎる現実を突きつけられてしまったのだ。
7年後の夢川遥平がこの物語の総括しているのは、本当に情けない話でしかない。