京都の歳時記

東福寺、伏見稲荷大社等の神社仏閣と祇園の舞妓、芸妓を中心に黒柴の小ざさが京都の美しい四季を紹介する 京都の歳時記

■「京都のお寺で一番好きなお寺」♪

2007-02-15 21:44:32 | まち歩き

《京都で一番好きなお寺は…?》

京都定住18年、京都に初めて訪れて40年の

京都をこよなく愛しつづける京都人ですが、

ここ数年、「京都で一番好きなお寺は…?」

聞かれて、躊躇なく答えるお寺は 「大徳寺」

でした。魅力ある塔頭が沢山あり、その中で

も一番好きなお寺が「真珠庵」でした。

私事ですが、8年位前から現在の一休禅師

(第何代かは解りませんが、但し「真珠庵

ではなく、酬恩庵(一休寺)の住職)

と係わって仕事をした兼ね合いもあり…。

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真珠庵」は普段 一般公開はしておらず、何年かおき

の特別公開の時にしか観られないお寺です。

今年は平成19年1月13日~3月18日まで特別公開して

ます。それで、きょう、大徳寺の塔頭5寺を、はしごしま

した。①真珠庵(特別公開) ②大仙院 ③聚光院(特別

公開) ④瑞峯院 ⑤龍源院 です。

真珠庵」はイの一番です。何年かまえの再会です。

恋人に会いに行くかのように…。胸 ワクワク でした。

結果は みごとにフラレました。

もう ガッカリです。 一言でいうと、「もてなしの心

づかいがありません。」これを感じたのは私だけで

しょうか…?

  • まずは入り口で拝観料600円 -高いなあー。無愛想なアルバイトの学生。
  • パンフレットも無し。-他のお寺は必ずある。
  • 中に入ると荷物没収。-当然カメラも没収。
  • 場所ごとに棒読みのような無愛想な学生の説明-途中つかえて種本みる。
  • 枯山水の庭も荒れている。-これでは村田珠光(作庭者)もなく。

これでは、「禅の心」は全く感じられない。

これが、「真珠庵」か……ム ムムー。

こんな状況で、意気消沈して次のお寺へ。

次は大仙院、聚光院、瑞峯院、最後に「龍源院」。

見つけました!!!

真珠庵」に代わる素敵なお寺を!

以下「龍源院」素敵なショットの一部を。

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阿吽の石庭

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東滴壷
壷庭

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東滴壷

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一枝坦
方丈前石庭

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竜吟庭

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阿吽の石庭

「龍源院」ここはすばらしい!

ひとは少ないし、「無」の場があります。

参禅でもしたい気持ちです。

受付けは、年老いた品のあるおばあちゃんがいます。

ちなみに 拝観料350円です。

他の「大徳寺」 塔頭は次回紹介します。


■『祇をん 歳時記』 ♪

2007-02-13 01:01:25 | 祇をん

《祇をん の歳時記 》

「祇園はすでに、日本の文化遺産のひとつに

なっている。全国に色街の数は多いけれど、

京都の祇園ほど有名なところはない。

色街は徳川時代から、大名や文化人の遊ぶ

場で、そこは高級な社交場であった。客席に

はべる芸妓や舞妓は、きびしい芸事を仕込ま

れ、行儀作法を習い、舞や音曲だけでなく、茶

の湯や、華・香道のほか、お習字や絵を描くこ

とまで稽古の中に入っている。…

芸事の稽古は決して楽ではなく、殊に祇園の

井上流の舞の稽古はきびしいので有名だ。」

こんな中で『祇をん 歳時記』を進めようと思い

ます。

〈ここで『京都の歳時記』におこしの皆様へ

お願いがあります。

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事前に著作権者及び肖像権者からの許諾

が必要となります。

ご利用の方はメールでお問い合わせ下さい。

k-noda@oboe.ocn.ne.jp    

『祇おん 歳時記』

「春の『都をどり』」に対して「秋の『温習会』 」があります。

『都をどり』の華やかさに対して『温習会』はしっとりとした

風情があります。

『都をどり』は四月の一ヶ月間ですが『温習会』は十月の

六日間だけです。 文字通り、踊りの成果を披露する発

表でもあります。ゆえに独特の張りつめた雰囲気があり

ます。以下の写真はもう六年前の『温習会』のスナップ

です。

ですから、六年の歳月の流れとともに、やめていった人

もいます。

Img_0007 「豆福」さん
「沙代子」さん
「市侑」さん

Img_0008「孝蝶」さん
「市侑」さん
「豆茂」さん

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かの有名な
「桂つ乃」さん姉さん

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「孝蝶」さん
「豆茂」さん

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「豆福」さん
「沙代子」さん

この時、舞妓さんだったひとは

みな芸妓さんになっています。

そういえば、「都をどり」は総勢117名の出演者

芸妓54名、舞妓23名、お点前控え舞妓7名、地方25名、
  淨るり8名 合計117名  平成18年 第134回    )

ですが、「温習会」は総勢50名ぐらいの選りすぐり

の出演者です。


■『冬の東福寺』 ♪♪

2007-02-11 17:45:47 | 東福寺

《東福寺ー方丈庭園》

黒柴親子の朝の散歩…そこでチョッと変わった風景。

京都のシンボル「京都タワー」が何か変!

( 「京都タワー」の灯台がろうそくに変わっていませんか?

なぜか私はこのシンボルが好きになれませんが…

昔、パリにエッフェル塔が出来た頃 当時反対派だった

文学者 モーパッサンはよくエッフェル塔に通ったそうな。

その理由は…

「ここがパリのなかで嫌いなエッフェル塔を見なくてすむ

唯一の場所だから」…

私も「京都タワー」に通うかな。

エッフェル塔はできて、約120年。京都タワーはまだ43年

パリのように街になじむには まだまだかな京都では。

そういえば 「京都タワー」は9階建てのビル(高さ31m)の

屋上に100mの塔を建てたのです。

京都の雰囲気からか「ろうそく」をイメージしたとか言われ

ますが設計者の山田守氏は「灯台」だそうです。

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_6_p1010199_2 かすかに「左大文字」
見えますか?
同じ場所で。

まえがきが長くなりましたが…

ここから「東福寺」です。

上の写真の森が「東福寺」の森です。

前回は「東福寺(塔頭) 霊雲院」でしたが

今回は「東福寺 方丈庭園」です。

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八海

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八海

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北斗七星

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井田市松

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五山

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井田市松

禅宗の方丈には 古くから多くの名園が保存

されているものが多い

ただし 方丈の四周に庭園のあるものは東福寺

だけである

この庭園は「重森三玲」氏が作庭された庭園

です。これはまた次回紹介します。


●『義経』 ♪

2007-02-10 22:23:02 | アート・文化

《『義経』で再会!!》

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今日(2月10日) 京都会館 第2ホールで公演された

ミュージカル『義経』を観てきた。……

というよりも 20年ぶりの親友との再会である。

彼は大学時代の親友で大学を中退して わらび座に

飛び込み俳優の道に進んだ。

彼の公演を観るのは2回目であるが、それでも再会は

20年ぶりである。

舞台のかれは、歳を重ね円熟味を増して味のある

「源頼朝」を演じきっていた。

なにはともあれ、拍手喝采である。イヨー!オカムラー!!

「源頼朝」役の親友の「岡村雄三」クンも

すばらしかったが、「小虎・静」2役の「碓井涼子」さん

の熱演はすばらしい…ム、ム…スバラシイー。

このミュージカル『義経』は2月10日~5月20日まで

全国の都市で17公演(京都、西宮、福岡、山形、

横浜、金沢、名古屋、東京、等)で公演。詳しくは

http://www.warabi.jp/yoshitune/  です。

もしよければ、是非みなさんも「碓井涼子」さんを

応援して下さい。それに、「岡村雄三」クンもね。

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碓井涼子さん
かわいいですね
演技がまたうまい

是非お近くの都市で観てみて下さい。

私は「わらび座」との関係はなにもありませんが

岡村君の友達として…。

以下は京都会館の場所「岡崎」あたりの風景と

公演後のスナップを掲示します。

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「岡崎」
平安神宮前の
大鳥居

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鴨川
二条
遠くに比叡山


■『若冲と伏見人形』 ♪

2007-02-10 00:59:27 | アート・文化

《「若冲」がこよなく愛した「伏見人形」 》

「伏見人形」は稲荷山の埴土を以って作った

最も古い郷土玩具です。

全国で九十余種以上もある土人形のなかで

伏見人形の系統をひかないものはない と言

われるほどわが国 土人形の元祖であり、民

族的な美しさを誇っています。

この「伏見人形」と「若冲」が実は関係があるの

です。

「若冲」が「五百羅漢」を製作する前に「伏見人形

図」を描いているのです。主には「布袋さん」を描

いたとの史実があるとのこと…。

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もうすぐ「雛祭」
ですね。

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「若冲」は「伏見人形図」主に「布袋さん」

を描いたという…。

そういえば、「五百羅漢」のなかに素朴な

「布袋さん」を見たような気がします。

ここに、前回の謎が解けてきたような…

「伏見人形図」-「若冲」-「五百羅漢」

の関連が…。

これは私だけの「偏見」かなあ……。

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「伏見人形図」

「布袋さん」を毎年ひとつずつ集めて七つ集まれば
幸運がくると…途中で不幸があればまた1から…

最後に「伏見人形」の一句

〈 西行も 牛も おやまも 何もかも

         土に化けたる 伏見街道 〉

              (一休禅師)

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