京都の歳時記

東福寺、伏見稲荷大社等の神社仏閣と祇園の舞妓、芸妓を中心に黒柴の小ざさが京都の美しい四季を紹介する 京都の歳時記

■「京都で一番好きなお寺」其の四 ♪

2007-02-18 22:54:37 | まち歩き

《大徳寺(塔頭)-「大仙院」 》

ここのお寺は室町時代の代表的な 枯山水庭園で有名なお寺

で、私も三度ばかり拝観しては、いるが、改めて『京都の歳時記』

のために、訪れたお寺です。

以前訪れた時も、住職の印象ばかりが、記憶に残ってあまり

「特別名勝」の庭園がかすんでいるのだが…。

以前は写真撮影は可であったような記憶があるが、…

拝観料を払うといきなり、大阪のおばちゃんぽい女が、写真撮影は

厳禁です。と言われた。

ホッ、…あの有名な和尚が見当たらない。比較的人が少なく、

今日は幸運かな。

方丈南側の 枯山水の「大海」でくつろいでいるのもつかの間

ドヤドヤとツアー団体が、20名ぐらい入って来た。そしたら、

和尚さんではなく、下の坊さんが声を張り上げて説明を始める。

同じ拝観料を払っているのだから…(拝観料400円)

一緒に付いて回ることに、…。

結局15分ぐらいの説明の中身は、「枯山水の名勝」と「方丈建築」

はそこそこに、「尾関宗園 和尚」の書いた書と書籍の説明…

そして、最後に現れました。尾関宗園和尚さん。

坊さん曰く、今日のお客さんは運がいい…。とそして和尚直筆の書と

本を買った人には、直筆のサインをいただけると。…

こんな感じの「大仙院」でした。

でも方丈を出てホッとするものを見つけました。

表門近くに咲いた可憐な梅の花です。

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「大仙院」の「枯山水庭園」は確かにすばらしいものがあります。

しかし、これほどまでに、商売熱心に…この商魂は凄い。

「もてなしの心」いろいろとありますね。

以上で『京都の歳時記』「大徳寺編」を終わりますが、

沙羅双樹の花の咲くころ、5月下旬から6月にもう一度訪れて

みたいですね。

追記:おばちゃんに隠れてこっそり撮った写真です。

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■「京都で一番好きなお寺」其の三 ♪

2007-02-18 21:36:15 | まち歩き

《大徳寺(塔頭)-瑞峯院 》

お寺の「はしご」四つ目は「瑞峯院」です。

ここにきて、初めて写真撮影可となりました。

このお寺は九州豊前豊後の領主でキリシタン大名

の大友宗麟公ゆかりのお寺です。

ここの庭は、東福寺-塔頭で紹介した、「重森三玲」

の世界でもあります。

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表門を入ったところ
柵の柱の上部
が気になります。

ここから重森ワールドが始まります。

特別公開のお寺と比べて人も少なく

方丈前の「独坐庭」のごとく、まさに

独りで「静」の空間を満喫しました。

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方丈前庭
「独坐庭」

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寺号-瑞峯を
テーマにした
蓬莱山式庭園

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蓬莱山の半島
に打ちよせる
荒波を白砂で
ダイナミックに
表現してます。

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蓬莱山を
後ろから

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石橋が手前の
蓬莱山と奥の
入海との橋渡し
をしている。

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飛石も三玲
オリジナル

次の庭園は重森三玲ならではの庭です。

キリシタン大名の大友宗麟公に因み、

中庭にあるキリシタン灯篭を中心に

縦に四個 横に三個の石の流れが

十字架に組まれ万民の霊を弔って

います。

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方丈裏庭
「閑眠庭」

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その他三つの茶室も観ることができます。

ここのお寺も茶室は千利休居士にゆかりがあり、

静かなたたずまいを残し、ほっとする場を与えて

くれます。

「京都で一番好きなお寺」-大徳寺の塔頭の中では、前回の

龍源院」についで好きなお寺のひとつです。

「おもてなしの心」を感じたお寺でした。

追記:「大仙院」はどうしようかな。

    続けて其の三で少しだけ紹介します。