授業初日、担任の先生をクラス表で確認し、驚愕した。
うちの住居担当スタッフ、Jはアラブ系で、そのせいかどうなのか定かではないけれど、激高型である。
よく学生相手に大声を上げて怒鳴り散らし、全学生から恐れられている。一応お客さんですよ~?
日本人学生内でも有名で、Jのところに行けというと、怖いので一緒に来てくれと頼まれる。
そのJとついこの間すさまじい喧嘩をし罵り合っていたのが、担任となるネビルだった。
Jは学生には厳しいが、同僚間ではひょうきんないい奴なのに。
そのJに一歩も引かず、恐ろしい形相で言い合っていたネビル。
前からちょっと近寄り難い、難しそうなイギリス人だなと思ってはいた。
廊下ですれ違ってもほぼ挨拶をした事もないし、笑顔など見たこともない。
自分の世界があり、あまり人を寄せ付けない雰囲気を前面に押し出している。
彼の授業を受けていた日本人学生は
「深い闇を感じる」
と彼を評していた。
そういうわけで、英語恐怖症であるワタスは、願わくば、底抜けに明るく笑いが絶えないというアメリカ人ケビンを担任に希望していたのだ。
なのに蓋を開けたらネビルとな。
恐る恐る教室に向かう。
クラスメートは中国人の女性とドイツ人の女の子、ワタスで計3名。
ネビルは鋭い目つきでワタスを確認し、
「何の用だ(英)」
と。
もうビビったが、
「校長が授業を取ってもいいと言ったから、今日からこの授業を取ります。ヨロピコ(独)」
と伝えると、入れとジェスチャーがあったので、超低姿勢で席に着く。
「英語のレベルは?(英)」
「クラス分けテストはB2だったけど、、、(独)」
「は?」
「だから、クラス分けテスト、、(独)」
「は?」
・・・・・・英語で喋れとな。
「ワタスは英語が喋れません。全然。(英)」
この事を伝えるのにおよそ1分かかった。
目を見開いてワタスを見つめる中国人とドイツ人。そしてニコリともせず凝視するネビル。
「・・・全然?」
完全にお荷物が迷い込んできた感じで、教室の雰囲気はビリビリだった。
ワタスの心は完全にポッキンコだったが、まぁ様子を見てみよう的な事をネビルが呟いたので、ひとまず居てもいいらしい。
ネビルがコピーを忘れたらしく教室を出て行った隙に、こんなに喋れないワタスがクラスに入って間違いなく足手まといになる事を、クラスメイトに早々に謝った。
中国人はワタスよりも更に英語に自信がないらしく(既に2か月受講しているが)、全く気にするなと言ってくれた。
ドイツ人は恐ろしくシャイで、小さな声で顔を真っ赤にしながら、自分は文法が弱いからみんな一緒だよと慰めてくれた。
すかさず気になったことを聞いてみた。
「・・先生って、どう、、?」
こんな怖い先生で、この二人は一体どう思っているんだろうか。
すると、二人とも
「いい先生だよ。」
と。
意外だった。
でもその情報のお蔭で、折れてた心に希望の光が差し込んだ。
そして鬼の形相のネビルが、ブツブツ文句を言いながら帰ってきた。この短い時間にまた何か嫌なことがあったらしい。
その時ワタスは決めた。
ネビルを笑わせてやろうと。
ワタスは、この手の暗いオトコに弱いのだ。難攻不落な感じに燃えてしまう。
当初の目標、英語を話せるようになる!は、あっという間に2番目の目標にランクダウンした。
もうブレてるワタス。おつきあいついでにポッチン
にほんブログ村
さらにお付き合い願いますでポッチンチン
ありがっちょー!
うちの住居担当スタッフ、Jはアラブ系で、そのせいかどうなのか定かではないけれど、激高型である。
よく学生相手に大声を上げて怒鳴り散らし、全学生から恐れられている。一応お客さんですよ~?
日本人学生内でも有名で、Jのところに行けというと、怖いので一緒に来てくれと頼まれる。
そのJとついこの間すさまじい喧嘩をし罵り合っていたのが、担任となるネビルだった。
Jは学生には厳しいが、同僚間ではひょうきんないい奴なのに。
そのJに一歩も引かず、恐ろしい形相で言い合っていたネビル。
前からちょっと近寄り難い、難しそうなイギリス人だなと思ってはいた。
廊下ですれ違ってもほぼ挨拶をした事もないし、笑顔など見たこともない。
自分の世界があり、あまり人を寄せ付けない雰囲気を前面に押し出している。
彼の授業を受けていた日本人学生は
「深い闇を感じる」
と彼を評していた。
そういうわけで、英語恐怖症であるワタスは、願わくば、底抜けに明るく笑いが絶えないというアメリカ人ケビンを担任に希望していたのだ。
なのに蓋を開けたらネビルとな。
恐る恐る教室に向かう。
クラスメートは中国人の女性とドイツ人の女の子、ワタスで計3名。
ネビルは鋭い目つきでワタスを確認し、
「何の用だ(英)」
と。
もうビビったが、
「校長が授業を取ってもいいと言ったから、今日からこの授業を取ります。ヨロピコ(独)」
と伝えると、入れとジェスチャーがあったので、超低姿勢で席に着く。
「英語のレベルは?(英)」
「クラス分けテストはB2だったけど、、、(独)」
「は?」
「だから、クラス分けテスト、、(独)」
「は?」
・・・・・・英語で喋れとな。
「ワタスは英語が喋れません。全然。(英)」
この事を伝えるのにおよそ1分かかった。
目を見開いてワタスを見つめる中国人とドイツ人。そしてニコリともせず凝視するネビル。
「・・・全然?」
完全にお荷物が迷い込んできた感じで、教室の雰囲気はビリビリだった。
ワタスの心は完全にポッキンコだったが、まぁ様子を見てみよう的な事をネビルが呟いたので、ひとまず居てもいいらしい。
ネビルがコピーを忘れたらしく教室を出て行った隙に、こんなに喋れないワタスがクラスに入って間違いなく足手まといになる事を、クラスメイトに早々に謝った。
中国人はワタスよりも更に英語に自信がないらしく(既に2か月受講しているが)、全く気にするなと言ってくれた。
ドイツ人は恐ろしくシャイで、小さな声で顔を真っ赤にしながら、自分は文法が弱いからみんな一緒だよと慰めてくれた。
すかさず気になったことを聞いてみた。
「・・先生って、どう、、?」
こんな怖い先生で、この二人は一体どう思っているんだろうか。
すると、二人とも
「いい先生だよ。」
と。
意外だった。
でもその情報のお蔭で、折れてた心に希望の光が差し込んだ。
そして鬼の形相のネビルが、ブツブツ文句を言いながら帰ってきた。この短い時間にまた何か嫌なことがあったらしい。
その時ワタスは決めた。
ネビルを笑わせてやろうと。
ワタスは、この手の暗いオトコに弱いのだ。難攻不落な感じに燃えてしまう。
当初の目標、英語を話せるようになる!は、あっという間に2番目の目標にランクダウンした。
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